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April 10, 2012

レイコちゃんとオリバー

宗吾霊堂前のお店の時に、長くスタッフをやってくれたレイコちゃん。学生時代からいつか結婚して海外に住みたいとずっと思っていたそうだ。その夢が叶ってオーストラリア人と結婚し、今、ブリスベンに住んでいる。
今回、家族で1週間ほど帰国すると連絡をもらったので、家に来て一緒にご飯を食べようと約束した。当時、一緒に働いていたスタッフのアリミちゃんにも声をかけた。一昨年に会って以来なので、3人で再会するのは一年半ぶりだ。
お店をやっていると本当にたくさんのスタッフと一緒に仕事をすることになる。その中でも特にレイコちゃんとアリミちゃんとは仲が良くて、いっつもいろんな話をした。夢、思い、エネルギー、魂、導き・・・そんな深い話を心おきなく話せる相手だった。今でも一緒に仕事をしていた頃のことを思い出すと懐かしくて涙が出そうになる。
人生のある時期を一緒に過ごし、互いの精神的な成長のために必要な人たちだったのだと思う。だから今でもそのつながりは続いていて、離れていても心はいつも繋がっていると感じる。
もうすく3歳になる可愛らしい息子オリバーも一緒だ。震災以降、初めての里帰り。小さな子供を連れているので、国内の放射能汚染については随分と心配していた。よくこの時期に来てくれたなあと思う。
実際に故郷の様子を自分の目で見ていないので、ネットから汚染状況などを調べてずっと不安になっていたと言う。小さい子がいるので、食べ物などはもちろん気を付けているけれど、私の作ったいつもの玄米ご飯を「本当に美味しいね~」と言いながら喜んで食べてくれた。いろいろ心配はあったけれど「やっぱり日本に来てよかった~」と言っていた。
震災以降、ネットにかじついて情報を収集していたこと、不安で外に出られなくなってしまったこと、今でも地震のショックを引きづっている友達がいること、より安心な場所で暮らしたいと言って移住した友達がいることなど震災に関する話題が多かった。現実は厳しいけれど、そんな中でも不安やマイナスのエネルギーに取り囲まれないよう自分の気持ちをいつもニュートラルに保っていこうねと話した。
オリバーは人見知りせず、いつもニコニコしている可愛らしい坊やだ。バイリンガルで話し、庭の上を靴下のまま走り回っていた。穏やかな表情をしていて、本当に愛情たっぷりの中で育っているのだろう。レイコちゃんもしっかりといいお母さんになっていた。でも相変わらず泣き虫で今朝も古民家に到着して車から降りるなり二人で抱き合って泣いてしまった(私も同じだ)。
オーストラリアでも糠漬けを作ったり、家の庭で畑をしたり、鶏を飼ったりしているそうだ。私もいつかレイコちゃんの家に泊まりに行きたいな。今度、いつまた再会できるかわからないけれど、お互いの成長をずっと応援し合っていきたいと思っている。
Dsc02801


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