春の酵素作り
よいお天気に恵まれた今日、午前中は春の野草酵素作りをした。毎回、いろいろな方に作り方を教えながら自分の分も一緒に仕込んできたが、今年は一人で作った。さすがに昨年は震災の後、とても作る気分になれず、一昨年作った残りの野草酵素を飲んで終わりにした。でも酵素を飲み始めて9年。100人以上の方に作り方もお教えしてきた。毎日、朝ご飯代わりに酵素を飲んでいるので、今ではもう酵素なしの生活は考えられないほど、私の元気の源になっている。
だから今年はもう春の酵素のストックがないので何が何でも作らなければと思っていた。
いつもなら私の先生である中山さんのお住まいの近くである水上周辺まで仕込みに行っている。今年はどこで作ろうかとても悩んだ。どこで作るにしても放射能に全く汚染されていないエリアはないからだ。
基本的には自分の住んでいる土地に自生している野草で仕込むのがベストなのだと思う。だから迷った末、多少の汚染はあったとしても私自身は成田周辺の野草で作ることにした。酵素の中にある微生物の力を借りて体内の毒素を排出させていく可能性の方を信じたいと思う。でもこれはあくまで私の考え。自分が飲む酵素なので、自己責任で作ればいいのだが、人によってそれぞれ考え方はあるだろう。だから今年はあえて他の方に酵素作りのお誘いをしないことにした。
午後からはケーキを焼いたり、ビオンに行ったり、土曜日のオーガニックマーケットに向けての材料を揃えたり、夜にはサイトの打ち合わせもあって今日は一日忙しい。だから午前中のうちに終わらせてしまいたかった。
一人で動けるので酵素作りの時間も自由だ。朝早くから車であちこちを回りながら大きな袋に草を摘んでは集めていった。クレソン、ノビル、スギナ、ヨモギ、タンポポ、クコ、スイバ、ハコベ、カラスのエンドウ、ホトケノザ、蕗、クローバーなどいろいろな種類の野草を見つけては摘み取っていった。家の畑に生えてきたケールの若葉、ミントやコリアンダー、タイム、フェンネル、キャットミントなど、ようやく生えてきた小さなハーブの葉も摘んで中に入れた。
大勢でやっている時はあれこれ話しながら手を動かしているので、あまり長く感じないのだが、一人で摘んでいるとやけに草摘みの時間が長く感じられた。
それにいいお天気過ぎて、朝から陽ざしも強く暑いくらいだった。
摘んで来た草を大急ぎで井戸水で洗い、ザクザクと刻んで行く。野草の持っている酵素が壊れてしまわないように手早く刻んでつけ込むことが大切だ。いつもよりも切り方がちょっと大きくなってしまった。
刻んだ草に白砂糖を振りかけ交互に積み重ねていき、時々発酵助剤も混ぜながら、10キロの野草酵素を仕込んだ。まだ草のカサがあるので、あっという間に樽は満杯に。手早くやったので、何とか午前中のうちに仕上げることができた。
明日から毎日、糠みそと同じように手でよくかき混ぜているうちに、砂糖の浸透圧でどんどん草のエキスが出てくる。10日ほどたったらそれをザルで濾す。そこに海の精を入れたら手作り酵素の出来上がりだ。
こんなに温かくなってきたのに、まだ秋の酵素を飲んでいるので、だんだん酵素が季節の体に合わなくなってきたのを感じている。でもこれで一安心。ようやく春を迎える気分になった。
群馬まで行かなくても、この周辺にこんなにたくさんの種類の草があるんなんて・・・じっくり歩いているといろんな草が見つけられて楽しい。残念ながら蕨とゼンマイにはまだ出会えなかった。この次は山菜摘みをしに行こうっと。
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