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April 27, 2012

三春の滝桜と古木の桜めぐり

福島へ桜を見に行きたいと思った。ちょうど満開の桜を見に行くには、ある程度の強行軍も覚悟しなければならないだろう。今年は寒かったせいか、ようやく今頃になって三春の滝桜の満開になったという。もちろんGWはずっと仕事だし、当然、その時は日本一の桜を見に行くものすごい人出と大渋滞が予想されるので動きたくない。だとしたら、満開の滝桜を見に行けるのは今日しかない。天気予報は雨だったけれど、雨にけむった桜を見るのもまた素敵だろうなあと思って、日帰りで三春の滝桜とその周辺の桜を見に行くことにした。
ずっと見たいと思っていた桜だった。行くとしたらと泊まりだと考えていたので、中々行くタイミングとお休みが合わなかった。でも早朝に出て友達と交代で運転すれば、強行軍ながらいくつかの桜を巡っても日帰りで行けそうだとわかった。三春を始め、郡山や二本松には古木の美しい桜があちこちにあると言う。その中でも三春町には滝桜の子や孫にあたる枝垂れ桜が2000本も植えられているのだ。幸い例年よりも開花が遅れたことでこの時期になってから満開の桜を見ることができた。
朝の4時頃、家を出て常磐道へ。道の駅で手に入れた桜めぐりのパンフレットを参考に、あちこちの桜に立ち寄りながら三春に向かった。パンフレットに掲載されていない小さなお寺の桜や道路脇にすっと立っている桜など、至る所に桜の古木があった。とにかく一本一本の立ち姿がとても美しく、風情があるのだ。場所によってはまだ五分咲きの桜もあって東北の春は始まったばかりという感じだった。
青空の下に広がる満開の桜が絵になるのは当然だが、雨の中に佇む桜もまた風情たっぷり。あいにく予報通り一日中、ずっと雨だったけれど、雨のせいでいつもより人が少なく渋滞とも無縁だった。人のいないひっそりとした場所で静かに愛でる名もなき桜もまたとても素晴らしかった。
滝桜は一番最後に行った。樹齢千年以上、高13・5m、南北に20m、東西に25mの枝を張った大木だ。添え木に支えられながらも艶やかな姿で立っていた。ライトアップされた滝桜を間近で見た時、あまりの姿に見とれてしまった。私の傘の上に桜の花びらがひとひらずつ水滴のように落ちてきそうだった。たくさんの花の重さでしなったかのように見える枝垂れた枝は滝のように流れている。見事だった。これでもかこれでもかと咲き誇る小さな桜色の花弁たちがキラキラと輝いていた。目の前の桜に多少花酔いしながら?シャッターを押すことも諦め、私はただ茫然と立ちつくしていた。ものすごいエネルギーだった。
昨年の震災の後は人出が激減したそうだが、今年は「さすけね」を合言葉にライトアップされた滝桜に「咲」と書かれたポスターがキャンペーン用に使われている。「咲く」は「笑う」と同じ意味だそうだ。
途中、原発から避難してきた方たちの仮設住宅の前を通った。新聞などで見かけた写真の通りの四角いプレハブ住宅が並んでいた。今年の桜をどんな思いで愛でたのだろうか。たとえ近くに滝桜があろうとも、何よりも一番見たいのは住み慣れた場所にある懐かしい故郷の桜であることには違いない。「大丈夫。心配はいらない」「差し支えない」という福島の方言である「さすけね」。あのポスターは福島の人たちのために作られたポスターでもあるのだなと思った。
桜の開花が少しでも被災された方たちの心をほぐすことができますように。さすけね!
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