May 31, 2012
ワークショップ・ファシリテーターとして全国で講演活動をされている冨田貴史さんのお話が千葉市にあるカフェどんぐりの木であったので聞きに行ってきた。冨田さんは反原発の映画「ミツバチの羽音と地 球の回転」の制作にも携わり、平和、核、エネルギー問題、地球暦、陰陽など自然に即した暮らし方、体の感覚などをテーマにお話をされている。特に3.11以降、冨田さんのワークショップは需要が急に増え、全国を歩き回っているそうだ。
マクロビオティック理論に即した食事をお作りさせていただいている私にとっても陰陽五行は全ての考え方の基本。同時に私は易や九星気学なども関心があるので、太陽・月・地球の回転と私たちの命(バイオリズム)がつながっていることの不思議さをいつも感じている。そしてもっと具体的に自分の体と宇宙とのかかわりについても勉強していきたいと思う。
冨田さんは今、「地球暦」を作成しながら、一人一人が自分の時間軸を取り戻し、暦の上で自分の現在の立ち位置を意識しながら暮らすことを提案している。西洋占星術、旧暦、13月暦(マヤ暦)など、暦には一定のリズムと法則があるので、宇宙の動きと連動させながら、その人の状態を探っていくことができる。
冨田さんのお話を聞きながら、エンデの「モモ」のことを思い出した。いつのまにか灰色の男たちに時間を泥棒されてしまった現代人たち。時間は軸ではなくスパイラルとして回転していくという発想があれば、陰を極めたものはやがて陽に転じるという宇宙の真理がわかるので、今という時代にあってもやがて変化が訪れるということを確信できる。だから、それほど未来に対しての不安に襲われることはないのではないかと話されていた。とても興味深い内容だった。
午後からは久しぶりにアヤコさんと待ち合わせをして先日発売された「休日のごちそう食堂」に掲載されていた美浜区の発酵フレンチレストラン「ヴァン・ウタセ」でランチ。店内はとてもにぎわっており満席。おまけにTV局の取材まで入っていたので、何だか騒がしかった。ランチはとても美しく美味しかったけれど、混んでいて積もる話がゆっくりできなかったので、食事の後、場所を移動し、ファミレスで夕方までおしゃべりをしていた。
好きな分野のお話を聞きに行き、心のかよい合う友達と美味しいものを食べながらゆっくり話せた一日。とても楽しく充実した時間だった。今日みたいな一日だったら、たとえ時間泥棒がやって来ても絶対に私の時間を盗まれることはないだろう。



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May 30, 2012
清々しい空気と小鳥の鳴き声、そしてさわやかな風に吹かれながら、焼きたてのパンとオーガニックのおかずとスープ・・・まるで高原リゾートに来ているかのような?とっても気持ちのいいガーデンランチだった。
な~んて書いたらちょっと手前味噌過ぎるかもしれないけれど?でも本当に今日のパン教室はお天気もよくお豆パンもとても美味しく焼き上がり、最高のランチタイムだった。
今日のパンは白神こだま酵母と一緒にレンズ豆を茹でたものを一緒にこねて生地の中に加えた。レンズ豆自体はこねているうちに潰れてほとんど豆としての面影?が残らないので、そこに大豆、青大豆、黒大豆という3色の国産大豆を加えて、ふわっとした美味しくて大豆がたっぷり入ったお豆パンができあがった。
もう一つは炒り大豆を黒ゴマと一緒に生地に入れたスティックタイプのパン。これは適度な塩味と香ばしい炒り大豆の味があとをひいてしまうパンでちょっと食べ過ぎが心配かも!?
残念ながら今日は参加人数が少なく、もっと多くの方に来ていただきたいなと思ったけれど、少人数なりにアットホームな感じでのんびりと楽しいパン教室ができた。私は完熟トマトを水煮してミキサーにかけ、100%トマトでできた重ね煮のスープを作った。トマトの酸味と甘みが濃厚でとても美味しかった。
水煮に時間がかかってしまいスープを冷やす時間がなかったが、同じスープを冷たくしたらこれからの季節にピッタリのメニューになる。
来月は6月27日(水)酒粕発酵液を加えて天然酵母の雑穀パンを作ります。お天気がよかったらまたガーデンランチをご一緒しましょう!



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May 29, 2012
今日は高円寺にあるオーガニックワイン専門店「マヴィ」で行われたマクロビオティックスィーツ教室に参加してきた。ランチのご予約が入っていたのだが、昨日、延期にしたいとご連絡をいただいた。今日、スィーツ教室があるのは知っていたのだが、仕事で行かれないなと諦めていたところ急きょ体が空いたので、突然、申し込むことにした。
講師はクシガーデンでスィーツのシェフをされていた奈良ゆう子さん。前にも参加したことがあるのだが、とても美味しかった。また今回も新しいスィーツを教えていただけるのでとても楽しみに出かけていった。
と言ってもマヴィは料理教室のスタジオではなくオーガニックワインの専門店。店の奥に対面式の小さな厨房があるので、講師の先生はそこで調理をする。参加者は向かいにあるテーブルに座って、それを見ながら、デモンストレーション形式で料理を教えていただく。できあがったメニューをオーガニックワインを飲みながらいただくというゆったりとしたスタイルの教室だ。
今日のメニューはイチゴとラズベリーのムース、チョコレートブラウニー、ネギのクリーム全粒粉パスタ、春野菜のサラダ。今回もまたとても美味しかった。奈良さんはゆっくり丁寧にスィーツを作る。動物性のものは使わないのにコクがあって美味しい。梅酢やカシューナッツなどを少量加えることで味に深みを出しているのだと思う。マクロスィーツでも物足りなさがないのが特徴だ。
最近、クシガーデンをやめて、これから新しい展開を考えていらっしゃるそうだ。マクロビオティックスィーツはまだまだ私にとって未知の部分なので、知りたいことがたくさんある。また機会があったら勉強しに行きたい。



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May 28, 2012
今日はビオンの日。トモちゃんから無いもの食材リストが届いていたので、朝、出かける前にメモを片手にあっちこっちから食材を集め車に積み込んだ。
ビオンのカフェは収納スペースが少ないので、最低限のストックしかできない。そのため醤油やみりんなどの調味料、グルテンミートや缶詰など、欠品があり次第、古民家から運び込んでいる。だから私はいつも大量の荷物と共に出勤?している。
それに土日は忙しい日が多いため、ほとんどストック品の仕込みができないので、月曜日はいろいろなストックがすっからかんになる。今日もカレーや八方出汁、サクレ(ケーク・サレ)などストックが何もなかったので、朝からカレーを仕込んだり、サクレを焼いたりと開店前は大忙しだった。
今日のサクレはズッキーニとミニトマトを入れたマクロビオティックサクレ。いつものレシピが店に置いていなかったので、I-phoneでネットのレシピを検索。マクロビオティックのサクレのレシピはほとんどなかったが、一つだけ見つかったレシピをアレンジして作ってみた。
ズッキーニは焼くと生地の中で水が出るせいか、出来上がったものはかなり柔らかかったけれど、トマトの酸味とズッキーニの緑がとてもキレイだった。隣りに置いてあるのはみみずの会のオカダクンが作っているピカピカのズッキーニ。今、まさに旬でとにかく美味しいので、このところ毎日のように食べている。
日中は真夏日を思わせるような暑い一日だったが、夕方、ザーっときた大雨の後はすっかりひんやりとしてしまった。最近、お天気が急に変わってしまうので、洗濯ものを干したまま出かけることができない。梅雨入りももうじきなんだろうなあ。

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May 27, 2012
古民家に引っ越してきた時に植木屋さんがボランティアで作って下さった店の入り口のアプローチ。古民家の庭から梅やつつじや百日紅、もみじなどを移植してとても素敵なアプローチができた。そこに少しずつ花を植えている。庭にも畑を作ったり、ハーブコーナーを作ったり、少しずつ整備しているうちに3年がたとうとしている。そのかいあって、広い古民家の庭も花がかなり多くなった。家にいる時はいつも花を見るために庭を歩き一人で喜んでいる。
今年あたりからようやくこぼれ種で花が勝手に咲いてくれたり、宿根草が増えていったり、手を加えなくても自然のサイクルの中で自生する花が多くなってきた。古民家を花だらけにするのが夢なので、この季節は庭仕事も忙しい(と言ってもほとんど草取りなのだが)。
そして今年は植えてから初めてツルバラの花が咲いた。毎年、葉っぱを毛虫?に食べられて花を見ることができなかったのだが、それでもツルだけはどんどん伸びて横にある百日紅の枝を支柱代わりに?巻きついている。
たわわに白い花が咲いている姿はとても可愛らしい。バラは意外と丈夫でどんどん勝手に伸びていくらしいのだが、花が咲かなければ意味がない。3年目にしてようやく名実ともに?バラの木と呼べそうだ。
今朝は地域のゴミゼロ。お店が始まる前に参加し、早めに戻らせていただいた。ユウコさんもゴミゼロと重なったので遅れて仕事に。店を開ける日なのに誰も朝の仕込み時間にいなかったので何とも慌ただしい始まりになってしまった。
ゴミゼロが終わった後も、そのままあちこちのお宅で草刈りをしているのか、一日中、刈払機の音が響いていた。私も家の外回りをキレイにしようと、店を閉めた後、古民家の入り口にある土手にはびこっている茎の赤い草を退治することにした。名前がわからないのだが、茎が竹のように太くぐんぐん伸びて収拾がつかなくなる面倒な草だ。ほおっておくと丈が2m以上に伸びて車の通行の邪魔になってしまう。
斜面に上って垣根の間の潜り込んでその草を切っていくので、足元が悪くて何ともやりづらい作業だ。まして刈払機など担いではとても上がれないので、仕方なく植木ハサミを使って一本一本切って落していったのだが、あまりの量の多さに道路が埋まってしまった。その草(すでに木に近い)を一輪車で片付けたのだが、一輪車にてんこ盛りに積んで6往復。全部片付け終わったら7時になってしまった。まだ5月だというのに、こんなに伸び放題に伸びてしまうなんて何たる繁殖力!(年々勢いを増しているみたい?!)。
結局、その草の片付けだけ追われ、刈払機で土手の草を刈るまではできなった。これから4カ月は草との戦いが続く。



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May 26, 2012
最近のミーブーム?は何と言ってもトカゲ探し。キャットフードもたっぷり食べているのだけれど、ノラ猫の本能が騒ぐのか?草むらや縁の下に潜伏しては獲物を探している。古民家周辺は自然が豊かなのでそこらじゅうミーの好物?だらけなのだろう。
その中でミーの最もお気に入りはトカゲだ。相手が動くとそれに釣られて、ミーもジャンプをしたりネコパンチをしたりと暴れ?出す。まずは尻尾をちょんぎって、少しずつ相手が動けなくなるよう追い詰めていくのがミーの戦法だ。トカゲは血を流しながら何とか逃げ出そうとするのだが、そのうち力尽きてしまう。最後は口にくわえ、頭からむしゃむしゃと頬張りながら胃袋の中へ。仕上げは舌なめずりをして「ああ美味しかった~」とご満悦?!
初めてミーがトカゲをくわえている姿を見た時、かなりショックだった。「ミーすけ、やめなさい!」と叫んだら、一度は口から出したものの、すぐに追いかけてまた口へ。やっぱりナマモノの魅力には勝てないのかも?
今朝も座布団を干していたら、ミーが草むらの中で何やら探しもの。何かに夢中になっている時の表情はとても可愛いので、これはシャッターチャンスとばかりにカメラを持ってきてミーの近くに座り込んだ。予想通り?草むらの中にはトカゲが潜んでいた。2枚目の写真の視線の先には瀕死のトカゲがうずくまっている。
まあ、自然の中で生きているのだから、そういうこともあるんだろうなと思いつつ、お願いだからその口で私にキスをしないでねとミーを抱っこした。
今日はこれぞ五月晴れ!という感じで最高に気持ちのいいお天気になった。暑すぎず風もなくさわやかな一日。赤ちゃん連れのお客様がとても多く、お座敷は保育園のように賑わっていた。赤ちゃんを見ているとおばあちゃんになった気分?だ。
店が終わってからビオンに出かけ、明日のあいりん堂さんのお弁当の仕込みをしてきた。夜のビオンはちょっと久しぶり。スッシーがピザの仕込みをしている横で全く別の仕込みをしている私。今日はビオンも忙しかったようだ。こんなお天気の時はガーデンテーブルが気持ちよさそう。
*最近、留守電にご予約を入れて下さる方が多いのですが、お客様のお電話番号が入っていないため、こちらからご連絡できないというケースが時々あります。
留守電の場合、必ずご連絡先を一緒に入れておいていただけますようお願い致します。


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May 25, 2012
大人気だったカフェめぐりの本「休日のカフェめぐり 千葉」のレストラン版として「休日のごちそう食堂 千葉」(幹書房)が完成し、昨日、掲載誌が一冊送られてきた。とても美しい写真の本に仕上がっていた。千葉県内の「休日に行きたいちょっと遠くのレストラン50店」が紹介されているレストランガイドだ。今回もまた本の出版にあたり製作委員会が千葉県内のレストランをりサーチしながら、50店をセレクト。風楽はトリを飾り?一番最後のページに掲載していただいた(かなり地味~です)。
幹書房のこの「休日シリーズ」はとにかく写真がとてもキレイ。お料理も美味しそうに写っている。とてもいい本だったので、すぐに店頭販売分を注文したら早くも今日の午後には本が届いた。知っている店ももちろんあったけれど、「えっこんな店、あったんだ!」と驚くような店もいっぱいあって、行きたい所だらけ。まずはどこから行こうかなとワクワク。
同じくこの本に掲載されていた九十九里の「はちどり食堂」のオーナーであるナオミさんが偶然にも今日、お店に来て下さった。イベントなどで何度かお見かけしているのだが、きちんとご挨拶したことがなかったので、厨房が落ち着いた頃、お席に伺った。ナオミさんも古民家で暮らしながら女一人で店を切り盛りされている。同じような志を持って生活をかけて飲食の仕事に携わることの楽しさと大変さ。それを両方ともにわかっている方だったので、お話していてもとても共感でき、多分、お互いに同じような匂い?を感じたのではないかなと思う。
一緒にいらしたのはFARM CAMPUSで仕事を始めたチフミさんというお友達だった。チフミさんは郡山に住んでいたが原発事故の後、3歳になる息子さんを連れて千葉に移住した被災者の方だった。ちょうど4月末に私も福島に行き、三春の滝桜を見てきたことから、三春町や飯館村や川内村など地元の情報をいろいろお聞きした。
原発事故の後、慣れ親しんだ場所に留まり、不自由な生活を強いられながらも、今もなおそこで暮らし続けている人がいることを知ってほしいと話されていた。
反原発だけでなく環境や食、自然療法、有機農業など私と同じようなことに関心がある方だったので、共通の知人もいたりして、意気投合しながら楽しくお話させていただいた。千葉に来てからFARM CAMPUSという農業生産法人での仕事に出会い、今後はそこでカフェなども立ち上げていきたいとのこと。
初めてお会いしたお二人だけど、きっとこれからも楽しくお付き合いしていくことができるんだろうなと確信した。パートナーがいてもいなくても、自分の足で立って生きている女性は素敵だ。何より話していても気持ちいい。
いつか3人で「休日ごちそう食堂」のどこかのお店へ一緒にランチに行けるといいな。
*「休日のごちそう食堂」 風楽で販売しています。
1冊1300円(税込)

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May 24, 2012
明治学院大学教授で文化人類学を専攻し、環境運動家として活動されている辻信一さんをガーデンビオンにお迎えすることになった。
初めて辻さんを知ったのは自然食レストランを始めて間もない頃、「スローイズビューティフル」(平凡社)を読んだ時。「遅さとしての文化」という副題がポスト経済成長後の時代を生きる私たちに一つの指針を与えてくれたような気がした。
「スロー」という一言に、エコロジカルやサステナブル(持続可能な)という意味を込めて書かれているこの本がどれだけの人の生き方を見直すきっかけになったことだろう。
この著者はどんな人なんだろうと興味を持った。そしてアースデイ東京で辻信一さんのミニワークショップが開催されると知り、参加しに行った。お話されている時の視点、お人柄はまさに本を読んだ時の印象のままだった。ぜひお店にお迎えして講演をお願いしたいと思い、ワークショップが終わった後、すぐに辻さんに駆け寄ってお話させていただいた。
ちょうど第1回目の100万人のキャンドルナイト(2003年)が開催される年だった。辻さんはその時の呼びかけ人の一人になっていた。キャンドルを灯した店内で静かに心に響くメッセージを皆さんと共にシェアすることができた素敵なイベントだった。
あれから9年。辻さんをお迎えした宗吾霊堂前の風楽は大室の古民家に移転し、新たに昨年ガーデンビオン風楽がオープンした。その間、日本中を震撼させた東日本大震災が起こり、原発事故が起きた。
昨年辻さんが出されたゆっくりノートブック8は「自然農という生き方」。川口由一さんへのインタビュー集だ。効率ばかりを重視した近代化農業は環境を破壊し、命とはかけ離れた場所に立っているところがある。そんな中で市場経済の波に飲み込まれることなく命の営みを変わることなく淡々と続けている川口さんの紡ぎ出す言葉に胸が熱くなった。
辻さん自らこのゆっくりノートブックは「リメンバーのための覚え書きだ」と書いている。「リメンバーとは思い出すこと、覚えておくこと、バラバラになったものをもう一回、つなぎ合わせること」。「懐かしい未来のための防備録」と書く。
またアジアエコロジームーブメントの指導者スラックシワラック氏「しあわせの開発学」のあとがきの中で「仏教的な考えによれば、開発(かいほつ)とは、まず内面的強さを育てること、次に、他者に対する慈悲と思いやりの心を育てることです。仕事とは、「他人に勝つ」ことではなく、生きるための基本的ニーズを満たすべく、調和の中で、他者と共に働くのを楽しむこと。自分自身の発展が、同時に人々を癒し、またそれが社会をよりよいものへと変えていく力にもなる」というシワラック氏の言葉を取り上げている。
開発とは何か、発展とはなにか、真の意味での豊かさとは何か、そして仕事とは何か、なぜ人は働くのか・・・。
辻さんが当時、提言していたことがもっと身近に私たちの生活に迫ってきた。そして震災以降、私たちは自ずと暮らしを見つめ直し始めた。そんな中で今、私たちに何が必要なのか、そして何ができるか、辻さんの講演を一つのきっかけとして一緒に考えてみませんか?
○「新しい暮らし方を考える」~3.11以降の私たち~
~明治学院大学教授:環境運動家 辻信一さんを囲んで~
○日時 6月30日(土)5時15分開場
第一部 5時30分から7時 辻さんの講演
第二部 7時15分から9時15分 辻さんを囲んでお食事会
~オーガニックディナーを食べながら質疑応答~
○参加費
第一部 1500円
第二部 2000円
○場所
成田市並木町221-122
ガーデンビオン成田 セミナールームにて
○お申込み メールかお電話でどうぞ。
0476-36-1960 古民家空間風楽
0476-23-0422 ガーデンビオン風楽

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May 23, 2012
半農半Xのワークショップ、80人のお客様をお迎えしての結婚式・・・ようやく2つの大きな仕事が終わった。どちらも忙しく、当日だけでなく数日前からの準備もあって大変な仕事だったけれど、いらして下さった方にとても喜んでいただくことができ、充実した時間を過ごすことができた。
月曜日はビオンで仕事があったが、今週は火水木と私のお休み。どこかに出かけたいところだったけれど、さすがに疲れたので、火曜日はゆっくり朝風呂に入ってから、一日ヨガのクラスに参加し、固まってしまった体をほぐし、その後、早めに休んだ。
一晩明けて、気がつけば畑は草だらけ。忙しくて手つかずの畑、今年はもうジャガイモやサツマイモなど手のかからない芋類くらいしかできないだろうなと思っていた。でも今日はコバヤシ君が手伝いに来てくれるというので、にわかにやる気が出てきて、朝から野菜の苗を買いに行ってきた。
途中、おかげさま農場の高柳さんのお宅に寄って、被災され福島から千葉に移り自然農で野菜を作っている方のトマトの苗を分けていただくことにした。たくさんあったのだけれど、路地の中玉トマトはやったことがないので控えめに植えることにした。
雨上がりの次の日は適度に畑に湿り気があって、苗の定植にはもってこい。いいお天気でさわやかな風が吹く中、鍬を持ちながら苗を植えるための畑を新たに耕していった。あちこちで野鳥の声が聞えてくる。畑の回りではミーが寝っ転がっている。なんて気持ちのいい時間だろう。
午前中は西側の畑にサンチェとサニーレタスを、北側には赤オクラ、茄子、ピーマン、キュウリを植え、庭のガーデンテーブルでビールを飲みながらお昼ご飯。午後からは南側のにんにくの隣りを耕し、支柱を立てたトマトをずらり2列とモロヘイア。全部が順調に育ったら、かなりの収穫を期待できるかも(でもなぜか毎回、取らぬ狸の皮算用ばかりだになってしまうのだが?!)、
あちこちに蔓延っているスギナと篠竹の量にさすがのコバヤシ君も驚いていた。野菜をたくさん植えたいのは山々だけれど、植える場所を作るために篠竹とスギナを取り除きながら鍬で土を耕して行くのが何より重労働。それができなくて畑の面積を広げられずにいたのだが、でも男手が一人いると本当に大助かり。二人でやればそれほど疲れず、あっという間に畑らしい?畑が完成。
仕事が終わってから、一緒に栗源の温泉美人の湯に入りに行って汗を流す。予定していた作業が全部できた後のお風呂はいい気持ち!
湯船につかりながら、こんなに早く終わるのならもっと苗を買ってくればよかったかな・・・なんて秘かに思ってしまうのは貧乏性ゆえか?!
明日はジャガイモとネギ畑の草取りをしようっと。



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May 21, 2012
昨日の結婚パーティが行われた5月20日は私にとっても忘れられない日だ。宗吾霊堂の前に自然食レストランをオープンした日でもあるのだ。昨日でちょうど10年になった。
生活クラブ生協の仕事を辞めた後、酒々井にフェアトレードのアジア雑貨と自然食材の店を開いた。最初は自宅と店舗を別の場所でやっていたが、シングルで仕事をしながら子供たちを育てていくには、仕事場と自宅が同じ場所の方が便利なので、契約の更新を機に店舗付き住宅を探すことにした。
たまたま見つけた物件に厨房があったので、雑貨や食材だけを扱うのではなく、実際に作った料理をお出しする飲食部門も始めることにした。開業にあたって国民生活公庫(日本政策金融公庫)から融資を受けた。申請の際には事業計画書が必要だったので、売り上げの目標を立て、それに伴う経費を算出した。
ところが初めてのレストラン経営。事業計画通りにはコトが進まず、高い家賃と人件費の支払いに追われ、あっという間に手持ち資金がなくなってしまった。
最初のうち自分の収入は全く入らず、経費の支払いばかり。スタッフの人件費を削るために私は休みなく働き、3カ月間、お休みなしという時期もあった。あまりに大変なので、もう何度も店を閉めようかと思った。でも何事も10年というから、もし10年間、飲食店を続けられたら自分を褒めてあげようと思った。そしてそれが一つの目標となった。
この10年間にはいろいろなことがあった。多くの方との出会いがあり笑ったり泣いたり・・・なんて豊かで実り多い時間だったのだろうと思う。2009年の夏には念願だった古民家へ移転し、50代に向けて納得できるライフスタイルへとシフトさせていくことができた。
古民家の修復と移転は想像していたよりもはるかに大変だったけれど、たくさんの方に力を貸していただきながら、この場所ができあがっていった。
何をやってもドタバタで綱渡り状態だったけれど、いつも私は仕事が大好きで仕事を通してたくさんのことを学ばせていただいた。
今、確実に言えることは、仕事を通して私は成長してきたということだ。10年前の私と今の私とでは、立っている場所や見ているもの、担っているお役目などが全く変わってきている。好きなことをやりながら、自分が成長していけるなんて、本当に仕事ってありがたい。そしてお店を支えて下さったお客様には心から感謝している。
10年後、私は一体何をしているのだろう?全く予想はできないけれど、今の延長上に10年後の私はいるので、自分らしく生きることを大切にしながら、いい歳の取り方をしていきたいなと思う。
ちょうど一区切り。そしてまた10年後に向けての新しい暦がめくられる。
10年間、どうもありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします!

懐かしい宗吾霊堂前の風楽の入り口

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May 20, 2012
このところ、ずっと準備にかかりっきりだったオオモリ夫妻の手作りの結婚パーテイ。今日は晴天に恵まれ、最高のパーティとなった。昨日、お花をあふれるほど生け、アレンジメントをたっぷり作ったので、今朝は4時に起きて部屋の掃除をし、お庭やステージなどあちこちに花を飾った。古民家中、至る所にたっぷりと花が飾られてとてもキレイだった。またいつもは開かない南側のすりガラスを外して、縁側を全開にしたので、お座敷の風通しがよくとても気持ちよかった。
パーティは寺田本家の五人娘の鏡開きから始まって乾杯、日本酒やビールを片手に、座敷にいるよりもお庭で歓談される方が多く、まさにガーデンパーティのような賑わいだった。
今回の結婚パーティは三里塚ワンパック野菜関係のメンバーを中心に実行委員会が作られ、昨日はテントやアンプ、ステージ用のパレットをなど搬入をし、遅くまで打ち合わせをしていた。今朝も早くから実行委員会が集まってまるでお祭りのようににぎやかだった。
プログラムもお餅つきをしたり、即興演奏があったり、クリスタルボールを寝っころがって聞いたり・・・とバラエティに富んだ内容で、手作りの楽しい結婚パーティだった。
参加された方はお子さんを入れると総勢80名!何しろ古民家始まって以来、最大の来客数なので、お料理を作る量も半端じゃなかった。たっぷり作ったものを大皿に盛り付けてもすぐになくなってしまうので、絶えずお料理の量をチェックしながら、なくなり次第、補充していった。そのため土間と厨房をスタッフ全員で行ったり来たりし、お食事の準備だけでなく、お出ししてからも大忙し!
スタッフ全員、着物姿だったので、みんな汗をかきながら動き回っていた。お食事が一段落した後は、片づけに入る前にあちこち飾ってあるお花を回収し、引き出物に添えるミニ花束を作った。
とにかく一日中忙しかったので、乾杯の時、一度、庭に出て写真を撮っただけで、その後のお餅つきやステージの写真を撮りに行くことはできなかった。知っている農家さんもたくさん来ていたのだが、話すヒマもなく、それがちょっと残念だった。
それでも厨房にいるだけで楽しげな宴の様子は充分に伝わってきた。お二人の門出を祝うためにこんなにもたくさんの方が集まっていることを思うと、新郎新婦にとっても一生忘れられない思い出になりそうな気がする。
一度お開きになったので、ジュンコさん、ユウコさん、まーちゃんは洋服に着替えて3時半過ぎに帰ってもらった。その後、希望者だけ残って、風楽で引き続き二次会。夜の8時頃、片づけを終え、新郎新婦と3人でお茶を飲み、ようやく一日が終わった。とても大きな仕事だったので、無事に終わって本当にほっとした。結婚パーティの仕事は正直、大変だけど、幸せの門出のお手伝いをやらせていただけて嬉しかった。
オオモリさん、ご結婚おめでとうございます。いつまでもお幸せに!




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May 18, 2012
何度もブログなどでお知らせしていた塩見直紀さんをお迎えしてのワークショップが終わった。長くてとても濃い一日だった。古民家の方はスッシーとトモちゃんと私で長丁場の一日を過ごした。「半農半Xという生き方」は私の古民家への移住のきっかけにもなった本なので、塩見さんをお迎えするのをとても楽しみにしていた。同時に自分の生活を何らかの形でシフトさせていきたいという方たちが何かをつかんで帰っていただけるような会にしたいと考えていた。どんなふうな流れにしようか、そして私自身、どんなことをお話しようか、とにかく実り多い会になるようイメージを膨らませていった。
塩見さんは想像していた通りの方だった。穏やかで淡々としていて、ご自身のライフスタイルは明確だが、そうではない生き方や感覚に対しても鷹揚な方のような気がした。講演の前に皆さん一人一人のお名前と参加動機などについて簡単に自己紹介をしていただいた。その後、資料をプロジェクターに映しながら、半農半Xの生活に移行された過程やその後の生活についてお話しいただいた。
塩見さんに続いて川端が古民家への移住にあたっての体験談をお話させていたいだた。参加された方は実際に農業をやっていたり、仕事を辞めることを決めていたり、移住先がすでに決まっていたりと具体的な一歩を踏み出されている方と、これから半農半X的な生活に移行していきたいと思っている方の半々くらいだっただろうか。
そのせいか、とくかく今後の生き方については関心を持っていらっしゃる方が多く、二次会でも近くの席の方と熱心に情報交換をしている方が多かった。
10時閉会の30分くらい前から、今回のワークショップに参加しての感想、そしてもしあれば今後の夢のようなものを全員に話していただいたのだが、皆さん熱心だったので、中々終わらず、終わったのは11時近くになってしまった。
自分の納得の行くライフスタイルを真剣に探している方が多く、またどんな形でもいいから農業に関わってみたいと思っていらっしゃる方も多かった。
「求めよさらば与えられん」ではないけれど、自分がどう生きていきたいかと模索している人には必ず道が用意されているのだと私は思う。自分が探そうとしない限り、道さえ、そこにあるということに気付かない。
皆さんと熱い思いを共有し合い、そして何らかのメッセージをそれぞれに交換し合えた場になったのではないかと思っている。そういう意味でとてもいい会だった。
自分一人だけでは中々見つけることのできない道だけれど、同じように探している人たちと交流することによって、何らかの刺激を受け、新しい感性の扉が開かれていく。成熟したワークショップというのは扉を叩くためにとても有効な手段だと思う。
古民家でそういう場を開催できてとても嬉しかった。30名近くの方に集まっていただき、共にいい時間を過ごせたことが私にとっては何よりの喜びだ。



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May 17, 2012
今日はスッシーとビオン。朝から入口のドアと、厨房の勝手口のドアを開け放って仕事をした。さわやかな5月の風が店内を通り抜けていき、とても気持ちよかった。
今日も忙しく、ランチタイムのピーク時にはお席がほぼ満席となり、12時過ぎにいらっしゃった6組のママさんとお子さんたち12名分のお席がなくなってしまい、ガーデンテーブルのお席にご案内させていただいた。今日は風もなく暑すぎず、お外でランチするにはちょうどよかったかも?しれない。わいわいとにぎやかで楽しそうにお食事をして下さった。それにしてもお外でランチできる季節って、案外、限られているし、とても短いので、もっとガーデンテーブルを活用できたらなと思う。先日、塗った塗料がいい感じのこげ茶色になって、グリーンのパラソルととてもよく似合っている。
今週はビオンに出る日が多く、終わった後は毎回、山ほどの買い物をしてから家に帰る。明日と日曜日のための準備だ。あちこちを回っているので、買い物にもかなり時間がかかるし、それらを車から降ろして中に運び入れるとあっという間に9時近くになってしまう。冷蔵庫の中もすでに満タン!それでもまだまだ買わなければならないものがある。
明日はいよいよ塩見直紀さんをお迎えして「半農半Xという生き方」のワークショップ。来て下さった方と楽しくお話しながら、実り多い時間になるようできるだけのことをやらせていただこうと思う。明日はビオンの方でもあいりん堂さんのお弁当のご注文が入っているので、ミホちゃんとマーちゃんはいろいろ準備してくれているようだ。
古民家の方は朝の仕込みが終わったら、トモちゃんとスッシーに任せて私は最後の買い物に行く。帰ったらすぐに夜の交流会の準備だ。二人にとっても長丁場の仕事になるけれど、楽しみにしてくれているようで、そんな気持ちがとてもうれしい。こういう時、スタッフの存在ってありがたいなと思う。
イベントに向けてとても慌ただしく準備をしているけれど、どこかわくわくとそれを楽しんでいる私がいる。好きな仕事をすることで、それを喜んで下さる方がいるのであれば、仕事冥利?に尽きるというもの。私も明日がとっても楽しみだ。

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May 16, 2012
絵本作家のモーリス・センダックの訃報記事を新聞で読んだ。83歳だったそうだ。センダックと言えば何と言っても「かいじゅうたちのいるところ」(冨山房)。子供たちが大好きな絵本だった。かつての児童文学や絵本は子供は無垢で純粋で夢を見ている存在だという大前提があった。でも本当にそうなのだろうか?
子供なりに生きることが苦しかったり、親との関係に悩んでいたり、ごく小さい頃から大人の顔色を見ながら、悲しい現実の中で育つ子供もいるだろう。大人が思っている以上に子供は不安や恐怖というものを知っている。センダックはそんな子供の持っている心の闇に光をあてていく。
子供の深層にある感情を決して否定することなく、たとえ小さな胸が悩みや苦しみでいっぱいになったとしても、きっとキミはそれを乗り越えていけるよ・・・そんなメッセージがセンダックの作品の中には込められているような気がする。
一番最初に「かいじゅうたちのいるところ」を手にした時、何だか暗くて気味悪い本だなあと思った。正直なところ、私が好きな絵本ではなかった。でも子供たちに読んだら、ものすごく喜んであっという間に大好きな絵本の一つになってしまった。空想(ファンタジー)の中で、時につらい現実から逃げ出したり暴れたり、ハチャメチャなことをやってみたいという子供の潜在的な欲求が満たされるからなのだろうか。
子供の心の中にいる「かいじゅうたち」が解放されていくようだ。でもセンダックの絵本はそれだけでは終わらない。最後にはちゃんと帰る場所があって、待っていてくれる人がいる。帰る場所があるという安心感の上に成り立つ自由な逃避行。
センダックは子供の心を忘れずにいる大人だったのだろう。自身はポーランドからアメリカに移民した病弱なユダヤ人の子供だったという。ナチスドイツに殺害された親族もいるそうだ。そんな生育過程の中で、ごく幼い時期から闇という存在を知ったセンダック。でも人生には光があるということをずっと信じていたのだと思う。
30年近く前、絵本が大好きだったので家庭文庫を開き、子供たちに読み聞かせをしながら、独学で絵本論の勉強をしていたことがある。膨大な絵本の蔵書を引っ越す度に少しずつ処分し、今、手元に残っているのは大好きだった思い出のある絵本ばかり。やんちゃでいたずら坊主だった子供たちがお気に入りの絵本は、きっとその子供たちに読んであげても喜ぶにちがいない。「かいじゅうたちのいるところ」もその時まで取っておきたい絵本の一つだ。


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May 15, 2012
ワークショップと結婚式という二つの大きなイベントが重なっている今週、ぽっかりと今日だけがお休みだった。結婚式の時は庭にパレットを置いて簡単なステージを作り、おかげさま農場の高柳さん始め、何人かが余興で歌うそうだ。当然、庭で飲んだり食べたりする方も多いので、ガーデンテーブルや椅子を並べる。今日はそのための草刈りをするつもりだった。
でも朝、起きたら雨だった。細かい個所は別にしても、やれる日は今日しかないので、とにかく刈払機で一気に刈っちゃおう・・・と思い、小雨になったのを見計らって雨の中で草刈りを決行。濡れても汗をかいたと思えばいいのだから?。
今年初の刈払機だが、これからのシーズン、一体何度これをやることになるのだろう?地面が濡れているので、草の根本から刈れなかったけれど、とりあえず刈った草をまとめて片付けるところまでやって昼前に終了。まだ5月だというのに、刈り取った草を集めたら山のようだった。今年こそ、少しずつ、伸びきらないうちに草刈りをしよう。
その後、お風呂を沸かし、本を読みながらゆっくり入った。昼頃、お風呂に入るのはなんだか気分がいい。
お風呂からあがった後は、今、気に入っているCDを流しながら、ワークショップと結婚式のメニューを決め、買うものを書き出し、仕事の段取りを考えた。金土日はかなりタイトなスケジュールになりそうだ。
このCD「Couleur Cafe」(クーラーカフェシリーズ)は渋谷の宇田川カフェで流していた所、お客さんから反響があって次々に売れてしまったという実績を持つ。昨年で累計10万枚をセールス。全国のカフェや雑貨店に口コミで大人気になったそうだ。私も気に入ってアマゾンで注文した。最初、一枚だけ買ったのだが、聴いているうちにすっかり馴染んでしまい、今の季節にもピッタリのボサノバだったので、結局順番にシリーズ4枚、全部を揃え、毎日かけている。
聴いているとビーチで昼寝をしているような気分になって心地いい。でも今はとてもそんなことをしていられないのでせめて音楽から気分だけでも楽しみたい。来週になれば少しはのんびりできるかな。

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May 14, 2012
今日はビオンの日。先週から今週にかけてはビオンの厨房で仕事をする日が続いている。一緒に仕事をしたのはまーちゃん。どのスタッフとも均等に毎月一回ずつは一緒に仕事ができるようにとシフトを組んでいるのだが、それぞれの都合を考えながら組み合わせていくので、ジグソーパズルのコマはそう簡単に埋まらないようだ。
久しぶりにまーちゃんと一緒のシフト。今日は途切れることなくお客様が次々にいらしたので、いい感じの流れで仕事ができた。その合間に今日はゆっくりといろいろなことが話せた。
最近、どこにいても変わらない自分でいられるよう心がけている。回りの環境や人間関係に左右されることなく、自分の中心軸をいつもブレないように持っていたいと思う。変わらない自分でいるというのは、頑固になったり意固地になったりすることとは違う。むしろ私はいつも変わり続けたいし、生きている限りずっと成長していきたいと願っている。
ブレないというのは、マイナスのエネルギーや想念に巻き込まれないということだ。それには自分の立ち位置を明確にし、自分が何を大切にしているか、どう生きたいのかを知る必要がある。そんなことをまーちゃんと話した。まーちゃんはおぼろげながら?一生懸命それを自分の心に問いかけていた。なんだかまた娘と話しているような気持ちになった。
ビオンのカフェの脇の小さな空き地をトモちゃんがガーデニングしてくれている。私はとてもこちらまで手が回らないので、ここは全てトモちゃんにお任せ。まだ開拓途中だけど、ハーブたちも少しずつ増えてきた。「置かれた場所で咲きなさい」という本があった。ノートルダム清心学園理事長であるシスター渡辺和子さんの新刊だ。
偶然、風に運ばれた場所に種が落ちた。たとえどこであっても、そこで精一杯、花を咲かせようとする花たち。風が強かったり日照りが続いた時は花を咲かせることができないけれど、そんな時は根を下へ下へと伸ばしていけばいい。いつか花を咲かせるための準備として・・・。
誰もがいつでもどこにいても、自分という花をちゃんと咲かせていられますように。

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May 13, 2012
忙しかった昨日から一晩明けた今日、朝の気温は随分と下がっていた。厨房の窓を全開にして仕事をしていたが、ちょっとひんやりしてきたので途中で閉めた。それでも庭にはつつじがあちこちで咲き乱れ、移植したマーガレットも咲き始めた。ジュンコさんの畑からいただいてきたアイリスも去年はあまり咲かなかったけれど、今年はほとんどの茎がつぼみをつけ、すでに咲いているものもある。まさに寒さに負けず?庭は春真っ盛りだ。
夕方買い物に行った時、見た夕陽がとてもキレイだった。一日の仕事が終わった後、美しい夕陽を見ると「ああ今日もいい一日だったなあ」とそれだけで嬉しくなる。
今週は金曜日に塩見直紀さんをお迎えするワークショップ、そして日曜日には貸し切りで70名以上の方が参加される結婚パーテイが行われるので(20日日曜日は貸し切りのため通常の営業はお休みです)、それに向けての準備もあり、また忙しい一週間になりそうだ。
半農半Xとは、「持続可能な農ある小さな暮らしをしつつ、天の才(個性や能力、特技など)を社会のために生かし、天職(X)を行う生き方、暮らし方」と塩見氏は定義している。
昨日もスッシーと話していたのだが、ライフスタイルの呼称はともかくとして、半農半Xで実際に食べて行けるのだろうかという疑問が誰の中にもあるようだ(私の個人的体験から言えば、意外と食べて行けるものだと答えることができるが・・・)。
これからそんな暮らし方をしたいと思っている人は多いけれど、実際、「X」の部分で何をしたらいいのか、どうやって食べて行けばいいのかと二の足を踏んでいる人もいるだろう。でも「X」は単に好きなことをするという意味だけではなく、そのことを通して地域や社会に何らかの貢献ができることを目指している。宮沢賢治の言う所の「天の才」や、「天職」というものはやはり、それを通して喜んで下さる方がいるということが前提なのではないかなと思う。
自分にはできない・・・ではなく、本来誰にでも一つできることを持っているはずだ。ただそんな自分をゆっくりと見つめる時間が社会に出てしまった後は少なすぎるような気がする。その「X]を共に考えていきたい。
そしてもう一つ。小さな農のある暮らしをするということ。それは決して専業農家になるということではない。「暮らしの中に農の視点を持つことは、“いつかは終わる生命体である自分”を意識することにつながる」と塩見氏は言う。命の大切さ、お金には代えられないものがあるということ、時間の有限性・・・。
参加された方たちと一緒にそんなことをいろいろお話できたらと思っています。そのため交流会は少人数で行いますので、残りあとわずかです。ご希望の方、アースカラーのサイトか風楽までお申込み下さい。
5月18日(金)
◎第一部 17時~20時
塩見さん講演・川端体験談話
参加費1500円
◎第二部 20時15分~22時
塩見さんとオーガニックディナー付き交流会
参加費2000円

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May 12, 2012
4時半に目覚ましをかけて今朝は5時から仕事開始。あいりん堂さんでマクロビオティックの講演会があり、その後、参加された方の懇親会が行われる。その時のお食事をご用意するためだ。今日はアルバイトのミヤちゃんが急に来られなくなり、ビオンはスッシーと二人だけ。これは大変なことになりそうだと朝から覚悟を決めて?仕事に取りかかった。
朝焼けがキレイに映える庭を眠い目で眺めながら、まだ冷たい空気の厨房で鍋を火にかける。あっという間に蒸気で厨房が温まり、煮物の匂いが厨房に充満してくる。人参を棒切りにして玉ねぎとセロリをみじん切りにして・・・と動いていくうちに体もどんどん目覚めていき、料理をしているうちに楽しい気分になっていった。
出来上がったものをそれぞれタッパーに入れ、大皿などの備品と一緒に車に積み込み、8時半頃、ヤワタホームのセミナールームに荷物を降ろす。その後、ビオンの厨房に戻り、カフェのランチを用意し、スッシーにメニューを伝言してから再び私はセミナールームに。お皿に作ったものを盛り付け、講演後、すぐにお食事がお出しできるように、お箸やお皿を準備した。
今回は参加される方が多かったので、会場内でお食事をサーブする時、一か所に集中しないよう作ったものを2つに分けて盛り付けた。皆さんが席に着いて、お代り用のお茶を沸かしポットに入れてからカフェに戻った。
すでに3組のお客様がいらっしゃっていてスッシーが孤軍奮闘。すぐにランチプレートをご用意し、スッシーはフロアへ。
その後もお客様が途切れなかったので、しばらく厨房で過ごし、懇親会が終わった頃を見計らって再びスッシーを一人残し、私はセミナールームでお皿の片づけ。
前回は3人体制だったので、ずっとセミナーの方にかかりきりでいられたのだが、今回はスッシーと二人だけなので行ったり来たり。スッシーも一人にされて?さぞ大変だったと思う。
夕方、古民家での仕事が終わったトモちゃんがビオンに寄ってくれた。古民家の方もお誕生日のお食事会のご予約があったりして忙しかったようだ。打ち合わせを済ませ、「疲れたねえ~。今夜は一緒にご飯でも食べに行こう!」と8時過ぎてから二人で食事に。カフェも古民家もセミナールームの方も、それぞれ忙しかった~!
*写真はおからと小豆と蒸野菜のサラダ


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May 11, 2012
昨日、みみずの会のオカダ君の家に行って分けてもらった初もののズッキーニ。オカダ君はズッキーニ作りの名人だ。私もズッキーニを植えたことがあるけれど、花が咲いても実になるまでが?難しい。地面に近い所に実がなるので、どうしても地面と接してしまい、そこから傷んでくる。でも下手なりに一つの株から何十本も収穫できたので、私にしてみれば上できだった。それにしても無農薬でどうしてこんなに美しいズッキーニができるんだろうと感動してしまう。オカダ君のズッキーニの地肌はいっつもピカピカなのだ。もちろん外見だけでなく中味も細胞の密度が細かくてとても美味しい。
初なりのズッキーニとカブを分けてもらった。なんとも瑞々しくて美しい野菜たち。今日はそのズッキーニとカブをオーブンの天板に並べて、にんにくと玉ねぎのスライスとオリーブオイルをふりかけてグリルした。味付けはブラックペッパーと塩麹のみ。色が寂しかったのでクコの実をアクセントに加えた。シンプルな味付けなのにとても美味しかった。今日はアツアツをいただいたが、グリルしたものをたっぷりのオリーブオイルに漬け込んだので、明日は冷やしてサラダ風にお出しできそう。
この前ガーデンビオンで塗った塗料の残りを集めて、古民家にあったテーブルと椅子もお色直し。残りの塗料を混ぜたので不思議な色になってしまったが、どことなく私の大好きなバリ風のガーデンテーブルになった。
ヤワタホームのサンデッキで使っていたミニテーブルと椅子のセットもいただいたので、お庭のテーブルと椅子がいっきに増えた。寄せ集めだけど、これで20人くらいはお外でも座れるようになった(相変わらずパラソルは一つしかないのだが・・・)。これからの季節、お庭でランチは最高だ。
明日はあいりん堂さんで講演会が開催される。その後のお食事会がセミナーハウスの方であるので、今日はその準備に追われた。明日は朝5時から仕事開始。美味しいご飯をいっぱいお作りさせていただこう。

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May 10, 2012
月曜日は一日中、庭仕事をしていた。とりあえずの目標だったハーブを植えてある場所の草取りと、バラの苗木を植えこむこと、ジャガイモ畑の草取り。これを全部一日で終わらせて次の日はゆっくりしようと思っていた。朝からがんばって草取りをし、昼に1時間ちょっと休んでから、夕方6時頃にようやく予定していた場所が全部終わった。バラの苗木を植える大きな穴をいくつも掘ったので、今回はかなり重労働だった。汗もかいたし、とても疲れたので、汚れたままの格好で車に乗ってヒーリンブヴィラ印西に行った。温泉に入り、岩盤浴に寝っころがって10時の閉館まで過ごした。
火曜日の朝起きたらもう全身が痛くて痛くて・・・なんだか体が自分のものではないようだった。整体に行ってから一日ゴロゴロしていた。草取りをやって疲れても次の日にこんなにひどくなることはないのに、さすがに年をとったのか?ちょっとショックだった。
今まで大変なことは一日に集中して終わらせて、次の日はどこかに出かけるか好きなことをゆっくりするというパターンだった。でもコン詰めてやっても次の日にだるくて動けなくなるようだったら意味がない。体の使い方をこれからは考えなければとつくづく思った。
夕方、スーパーに行ったらゴーヤが売っていた。毎年、自分で育てたゴーヤでチャンプルーを作るので、売っているゴーヤを買うことはほとんどないのだが、なんだかゴーヤの元気な力がほしくなった。2本買っていっぱいチャンプルーを作った。今年初めてのチャンプルー。例年よりもかなり早いゴーヤの解禁?だ。
夕方、ミミズの会のオカダクンの家に行ったら、初なりのズッキーニを分けてもらった。ゴーヤにズッキーニ。いよいよ夏野菜のスタートだ。今年の草刈りはまとめてやらず、チョコチョコと・・・でも広~い庭だ。果たしてそれができるかな?

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May 07, 2012
今日はガーデンビオン風楽の臨時休業日。スタッフ総出で大掃除をやることになった。昨日のうちにトモちゃんと段取りを相談しておいたので、朝一番で店内の椅子とテーブルを全て外に出し、床をキレイに水拭きし、ヤワタさんが用意して下さったSODリキット加工ワックスを塗布。
これは揮発性有害物質を抑制する働きのあるマイナスイオンワックスだ。無垢の木と漆喰で作られた店内は化学物質を使わない建材で施工されているので、床に塗布するワックスも体に優しいものを使用。トモちゃんとミホちゃんがとてもキレイに二度塗りしてくれた。私がうっかり店内に入って足跡を付けてしまったら、「もうエイコさんったら入らないで!」と怒られた。
テーブルの方はかねてから色が白すぎると言われていたので、落ち着いたウォールナットの塗料を塗ることにした。使ったのはリボスカルデットと言うドイツの自然塗料。ペンキ塗りなどしたことがないと言うまーちゃんは私の麦わら帽子をかぶって可愛いペンキ屋さん?に早変わり。全てのテーブルとキッチンの棚板を塗った。また外のガーデンテーブルはずっと雨ざらしでかなり傷んできたので、こちらの方は防水効果の高い塗料を塗った。
お天気がとてもよかったので、乾くのも早くて助かった。私はペンキを塗ったり、バラの苗木を植えたり、みんなのお昼用に筍入りのタイカレーを作ったりと行ったりきたり。全てのテーブルと椅子のペンキ塗りが終わった後、ヤワタホームのガーデンテーブルをお借りして、お庭でランチ。私が厨房でクレソンと山独活の新芽の天ぷら、三つ葉としめじと小女子のかき揚げを作って、外に運んで行った時、いつのまにやらテーブルの上には缶ビールが並んでいて、仕事中だとは思えない?ランチタイムとなった。
お腹がいっぱいになった後はお昼寝・・・ではなくキレイにワックスのかかった床の上に座り込み、全員でスタッフミーティング。GWの反省やシフト、メニューなどいろいろなことを話し合った。
朝から一日仕事になってしまったが、予定通り作業が終了し、ビオンもキレイになって、ミーティングも行うことができ、これでようやく私のGWが終わった。明日からは集中して庭仕事だ~!
*今まできちんと価格が定まらなかった食後のドリンクについてですが、今回、改めて価格の見直しを行い、明日からオーガニックコーヒー、オーガニック紅茶、オーガニックハーブティ、穀物コーヒー、オーガニックアイスコーヒー、オーガニックアイスティ(入荷待ち)を一律300円にさせていただくことにしましたのでご了承ください。




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May 06, 2012
GWが終わった。今年は天候にかなり左右された連休だった。今日になって不安定な大気が竜巻を引き起こし、つくばでは大きな災害が起こってしまった。この時期は例年、どちらかというと晴れの日が多いのだが、今年の4連休は半分以上が雨となり、人出を見込んだ行楽地は大きく予想が外れてしまったことと思う。
古民家の方も昨年よりお客様が少なかった。でも個人的には庭仕事や娘の結婚など、店以外のことでいろいろあってとにかく気忙しく時間に追われたGWだった。
ビオンの方はヤワタホームのゴールデンウィークフェスタが開催され、多くの来場者があったようだが、この間、ずっと私は古民家にかかりっきりだったので、イベントを覗くことはできなかった。途中、キッシュやケーキ、お惣菜などを届けるくらいだったので、今日は古民家が終わってから、アルバイトに来てくれたミヤちゃんを送った後、差し入れを持ってビオンに行った。
トモちゃんもスッシーももうクタクタ~という感じで厨房は5時を過ぎていたのにまだランチの片づけが終わっていなかった。まずは一緒にケーキを食べながら座ってお茶を飲んだ。その後、厨房を片付けながらGW中の様子を聞いた。特に今日が一番大変だったようで、ガーデンテーブルにまでお客様があふれ、「もう何をしていたのかわからない」くらい忙しかったそうだ。
連休中、これだけ働いたのだから次の日くらいゆっくりしたいところだが?私たちは明日もまた一仕事。
明日はガーデンビオン風楽がお正月以来、初めてのお休みをいただく。店内の大掃除とガーデンテーブルや床などに塗料を塗布するためだ。その後、スタッフミーティングも行うので一日仕事になる。その段取りと準備をトモちゃんと相談した。とにかくお休みは明日一日しかないので、時間を無駄にしないようしっかりやらなければ。
あれこれ話していたら、すっかり夜になってしまった。夜は外から見えるビオンの灯りがほんわかしていてとても温かい。この連休中、ビオンは夜も特別営業していたが、今週からまた夜の営業は毎週金曜日土曜日の二日間のみとなる。夜22時まで(ラストオーダーは21時半)、若手スタッフのスッシーが夜の部門を担当しています。
気持ちの良い春風に吹かれながらガーデンテーブルでビールやお食事はいかがですか?
*明日 5月7日は店内大掃除のため、ガーデンビオン風楽は臨時休業させていただきますのでご了承ください。

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May 05, 2012
喜多方に住んでいる友達からタラの芽が送られてきた。80歳を過ぎた彼女のお父さんが山に入って摘んで来てくれた野生のタラの芽だ。福島産の山菜は出荷制限や採取制限がかかっているものが多いが、幸い喜多方市の山菜は今のところ規制されていない。
喜多方で生まれ育ったお父さんにとって、山菜摘みは遊びと言うよりも生活の一部になっているようだ。毎年、春には山菜摘み、秋にはキノコ狩りをして、山の恵みを食卓に乗せている。そして私は時々、季節の産物を喜多方から送っていただいている。
ずんぐりとした売っているようなタラの芽ではないけれど、大きくて芽が伸びているジャンボな?タラの芽だった。シュンとしているものは52度のお湯に少しつけておくと元気になるよと教えてもらったので試してみた。本当に葉がピンピンとしてきたので驚いた。
長男が働いている47DININGという居酒屋の鈴木賢治社長も福島出身の若者だ。震災の3か月後、福島県の食材を積極的に取り入れた居酒屋47DININGをオープンし、マスコミでも話題になった。47都道府県のたべものを移動販売車で販売する「ヨンナナプランニング」を2009年にベンチャーで起業。ところが震災の時、実家の製氷工場は津波で全壊してしまった。2年間かけて準備してきた移動販売車の最初の運転がくしくもいわき市での炊き出しになってしまったそうだ。その後、復旧作業などを通して被災した人たちが商売をやれる場所を作ろうと、いわき駅の近くに「夜明け市場」という屋台村を構想し、現在、6店舗が営業を開始しているそうだ。
この前、久しぶりに長男に会ってそんな仕事の話や食材の話をいろいろ聞かせてもらった。福島は果物は有名だけど、それ以外にもうまいもんがいっぱいある。それを店で料理し紹介していきたいとがんばっているようだ。
話しながら喜多方の友達のことを思い出した。そう言えば私も彼女からいろいろなものを送ってもらっている。なんだかいろんなことがつながっているんだな。
長男と年齢が近くて面白い生き方をしている経営者の元で働くことができてよかったなと思った。板前の仕事は休みが本当に少ないので、中々思うように出かけられないかもしれないけど、いつか時間を作って福島の生産者さんの所に行けるといいね。
料理という仕事を通して暮らしや世界を見つめていくこと・・・息子が現場で感じたことをいつかまた会った時にゆっくりと聞かせてほしい。せっかく同じ分野の仕事をしているのだから、息子とも食に携わることの楽しさをたくさん共有できたらいいな。

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May 04, 2012
ミヤちゃんがスペルト小麦を持って来てくれた。スペルト小麦・・・この聞き慣れない名前の小麦粉をご存知だろうか。日本語では古代小麦と呼ばれている。ローマ帝国時代からヨーロッパで栽培されていたと言われる小麦粉の原種。品種改良されていないので、昔ながらの味と丈夫な生命力が残っている。また製粉されず原麦のまま調理することによって、穀物のエネルギー全体を摂取することができる。特に栄養素が集中している表皮と胚芽が、その独特の風味を味わいながら丸ごといただけるのだ。そのため小麦アレルギーの方でもスペルト小麦なら大丈夫だという方もいるようだ。
取り扱っているのはイタリアのオーガニック食材メーカー「アルチェネロ」。スペルト小麦やパスタ、トマトソース、オリーブオイルなどオーガニック認証付きの良質の製品ばかり。アルチェネロとは黒いヘラ鹿という意味だそうだが、元々はネイティブアメリカンのシャーマンだった人の名前から付けたらしい。部族を守るために優れた賢者として占星術から医療までを駆使し、仲間たちの心と体を癒すパワーを持つ長老だったということだ。その名のごとく、アルチェネロでは人と自然の調和を企業理念にしている。その長老が馬に乗って走っている姿がアルチェネロのオリジナルロゴにもなっている。
原麦のスペルト小麦はたっぷりのお湯を沸かし塩を少々加え、パスタのようにその中に投入し20分ほど茹でてザルにあける。
プチプチとした食感とほんのりとした甘さ、そして小麦の風味。それをサラダやスープに入れていただくのだが、今日はサラダに加えることにした。
キュウリの千切りと水菜、スペルト小麦を合わせたものに軽く塩をふり、その上から濃いめに味をつけた切干大根のサラダを乗せた。いつもの切干大根のサラダがより美味しくなった。
美味しくて安心して食べられて、しかも体にもよい食材を、何気なく料理に取り入れていくのはとても楽しい。
今日もお天気が今一つだったが、何とか日中は降らずにすんだ。夕方、買い物に行っただけで、今日の夜は久しぶりに家にいて、たまっていた新聞をゆっくり読んだ。
明日、現在国内で唯一稼働中の北海道電力の泊原発が定期点検のため止まる。関西電力大飯原発の再稼働の同意が周辺自治体から得られていないので、これで全国50基の原発が全て止まることになる。実に42年ぶりのことだと言う。私が小学校に上がる頃から運転を始め、その後、ずっと原発が稼働する中で私は育ってきた。
原発から作られる電力を大量に消費しながら経済は成長してきた。たくさんの恩恵を受けてきたことも確かだが、その中で忘れられてしまったものや無くしてしまったものもたくさんある。
走り続けてきた日本がこれからどうあるべきか・・・明日という日がそれを考えるきっかけの一日になるよう願っている。

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May 03, 2012
今日の夕方から娘のダンナさんのご両親とお姉さん一家、私と子供たちが集まって、一緒にお食事会をした。会場も段取りも全て娘が決めて、私は言われるがままお店に行った。娘から弟たちには全員、正装してくるように伝えてあったようだ。子供たち全員が集まるのは本当に久しぶりなので、それだけでも私は嬉しかったが、ダンナさんのご両親にもきちんとご挨拶をさせていただきたかった。
初対面にも拘わらず、和やかな雰囲気でお食事できた。息子たちも私が特に口をはさまなくとも、相手のご家族にきちんと気配りができていて、いつのまにこんなに成長していったのだろう?と驚いてしまった。娘は恥ずかしがっていたけれど、ここ数日、集中して作りようやく完成した娘のアルバムと写真立てをプレゼントして、皆さんにも見ていただいた。
それともう一つ、私の大好きな吉野弘さんという詩人の「祝婚歌」という詩を筆で書き額に入れてプレゼントした。今までも何人かの結婚していく友達に贈ってきた詩だ。この詩の深い意味を理解するにはもう少し年代を経てからなのかもしれないけれど、こんな感覚を忘れずいてくれたらいいなという思いを込めて書いた。
書きながらもまた何度も泣いてしまった。でも今日は絶対に泣かないで明るくご挨拶しようと決めていた。そしてそれができてほっとした。幸せは二人で築いていくもの。この詩のようにゆったりゆたかに歩いていってほしい。

「祝婚歌」 吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
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May 02, 2012
娘が昨日、入籍と引越をした。12月末から付き合い始めたばかりだったので、随分早いなあと驚いたけれど、「一緒にいてとてもラク」な人なのだそうだ。3月末に仕事も移動があり成田勤務になったので、それを機にこの周辺で彼と一緒に暮らす家を探していた。最初、アパートを借りるつもりだったが、いつのまにか家を買うことになり、4月中に手続きを済ませ、昨日、新しい家に引っ越していった。明日の夜は両家の家族が集まって一緒に食事会をする。
お祝いに子供の頃の写真を集めてアルバムと写真立てを作ることにした。私だけでなく私の父も弟も元夫もなぜかみんなカメラ好き。私と弟は父に山ほどの写真を写してもらい、それを暗室に籠って自分で現像している姿を見て育ったので、完全に父の影響だと思うが、結婚した元夫まで写真好きだったので、家には本当にアルバムがたくさんある。
ただ私が離婚する時にネガを向こうの家に残してきてしまい、それが行方不明なので、子供たちの写真は焼き増しできない状態だった。ネガさえあればCDにもできるのにと残念だが仕方ない。
迷った末、アルバムの中から写真を70枚近く選び、三脚を立てて一眼レフのカメラで一枚一枚接写していった。もちろん古い写真を撮り直しているので画質はキレイではないけれど、なんとなく雰囲気はわかる。それを画像ソフトで修正してからカメラ屋さんでプリントアウトしてもらった。
さらにそれを年代順にアルバムに貼っていくのだが、かなり時間がかかりようやく先ほどアルバムが完成した。昨日の庭仕事ですっかり筋肉痛になり、今日のお休みは明日からに備えて少しはゆっくりしようと思っていたのに、アルバム作りに加えて、途中、銀行に行ったり、備品や食材の買い出しなどもあって、一日中忙しかった。
今回は娘の写真を中心に選んだが、どの子にも結婚する時はこの方法でアルバムを作ってプレゼントしようと思っている。それにしても子供たちの写真を見ていると、子育てしていた頃が懐かしくて、途中で何度も何度も泣いてしまった。娘は紅一点でやんちゃな弟たちの面倒をよく見てくれたし、小さい頃から買い物に行ったりお米を研いだり、洗濯物をしまったり、お手伝いをとてもよくやってくれた。
親の都合で小学校の高学年からは両親揃っての子育てをしてあげられなかったことを申し訳なく思う。確かに離婚する前の写真の方が子供たちの表情は屈託がない。どの子も元気でワンパクないたずらっ子だったのに。離婚によって天真爛漫な子供たちの心に多かれ少なかれ傷を残してしまったことは事実だ。
もちろん離婚=不幸では決してないのだが、あのままの子供時代を送っていたとしたら今頃、どんな大人になっていただろうか。
でもそんなことを思ってみたところで過去は何があっても変えることができないし、変えることができるのは現在と未来だけ。ならば、そんな中でも優しくしっかりと育っていってくれた子供たちに感謝しながら、彼らのこれからの幸せを願っていこう。
ふだんはお互い好きなことをしていてもいいから、本当につらい時は安心して寄りかかり合えるような互いの拠り所になれるといいね。巣立っていった娘の幸せをただただ祈るばかりだ。
大変だったけど楽しい子育てをやらせてもらえて幸せでした。
生まれて来てくれて本当にありがとう。

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May 01, 2012
雨が降り出す前に今日こそは庭の草取りをしようと、朝から夕方まで6時間、全く休憩なしに集中して庭仕事をした。途中、大家さんが庭のすみ一面に植えようとマーガレットと金鶏菊の大きな株を持って来て下さった。ものすごい量で一輪車がないと運べないほどたっぷりあった。「これがいっぺんに咲いたらキレイになるからさ~」とわざわざ知り合いのお宅から朝一番で掘り上げてきたそうだ。
今日はにんにく畑とハーブの植え込みの部分の草取りをしようと思っていたのだが、私の植えた長ネギを見て「これじゃ深さが足りないよ」と笑われて、教えていただきながら畝を立て直すことになった。その後、すぐに花の株を植えようということになり、二人がかりで大きな穴を10か所以上掘り、周辺の草を鍬でこそげ取っていった。
大家さんの一番上のお姉さんは土いじりが大好きでじっとしていられない性分だそうだ。だから農家である自分の家の畑仕事もやりつつ、古民家の裏庭の手入れも怠らない。68歳とは思えない働きぶり。私もかなり動ける方だと思っているのだが、このお姉さんの動きにはとてもかなわない。あっという間に庭仕事を片付けてしまうのだ。
私はとにかく力いっぱい鍬をふり下ろして畝を立てていくのだが、「力なんか入れなくていいんだよ。サクサクって掘ってけばいいの」と軽々穴を掘る。
いつのまにやら雑草たちがかなり伸びてしまって、掘った雑草を一輪車で庭の隅に運ぶだけでも大仕事。ようやく大株の花を植えた後に今日の予定だったにんにく畑とハーブ花壇の草取り。まだ終わらなかったけれど、今日は5時までにビオンに行かなければならなかったので、作業を途中で切り上げた。
ハーブ花壇の方はまだほとんど手入れをしていないのに、ワイルドストロベリーやチャイブ、ヤロー、タイム、ラベンダーなどの小さな花たちがひっそりと咲いていて感激。季節になると忘れずに咲いてくれる花たちを、その年一番に見つけるのは庭仕事の楽しみの一つだ。フェンネルやレモンバームやメドウセージ、キャットミント、オーデコロンミントなども勝手に伸びていて、今年こそは雑草よりもハーブたちが群生しているハーブ花壇になるかもしれない?!と一人でニンマリ。
それにしてもコン詰めてやり過ぎたせいか、夜になったらどーっと疲れてしまった。明後日からGWのピークが来るというのに・・・・。
これからの季節はやってもやっても終わりと言うことがない庭仕事。もう少ししたら刈払機も動かし始めなくては。雑草たちの生命力にはかなわない。





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