半農半Xという生き方~塩見直紀さんをお迎えして~
何度もブログなどでお知らせしていた塩見直紀さんをお迎えしてのワークショップが終わった。長くてとても濃い一日だった。古民家の方はスッシーとトモちゃんと私で長丁場の一日を過ごした。「半農半Xという生き方」は私の古民家への移住のきっかけにもなった本なので、塩見さんをお迎えするのをとても楽しみにしていた。同時に自分の生活を何らかの形でシフトさせていきたいという方たちが何かをつかんで帰っていただけるような会にしたいと考えていた。どんなふうな流れにしようか、そして私自身、どんなことをお話しようか、とにかく実り多い会になるようイメージを膨らませていった。
塩見さんは想像していた通りの方だった。穏やかで淡々としていて、ご自身のライフスタイルは明確だが、そうではない生き方や感覚に対しても鷹揚な方のような気がした。講演の前に皆さん一人一人のお名前と参加動機などについて簡単に自己紹介をしていただいた。その後、資料をプロジェクターに映しながら、半農半Xの生活に移行された過程やその後の生活についてお話しいただいた。
塩見さんに続いて川端が古民家への移住にあたっての体験談をお話させていたいだた。参加された方は実際に農業をやっていたり、仕事を辞めることを決めていたり、移住先がすでに決まっていたりと具体的な一歩を踏み出されている方と、これから半農半X的な生活に移行していきたいと思っている方の半々くらいだっただろうか。
そのせいか、とくかく今後の生き方については関心を持っていらっしゃる方が多く、二次会でも近くの席の方と熱心に情報交換をしている方が多かった。
10時閉会の30分くらい前から、今回のワークショップに参加しての感想、そしてもしあれば今後の夢のようなものを全員に話していただいたのだが、皆さん熱心だったので、中々終わらず、終わったのは11時近くになってしまった。
自分の納得の行くライフスタイルを真剣に探している方が多く、またどんな形でもいいから農業に関わってみたいと思っていらっしゃる方も多かった。
「求めよさらば与えられん」ではないけれど、自分がどう生きていきたいかと模索している人には必ず道が用意されているのだと私は思う。自分が探そうとしない限り、道さえ、そこにあるということに気付かない。
皆さんと熱い思いを共有し合い、そして何らかのメッセージをそれぞれに交換し合えた場になったのではないかと思っている。そういう意味でとてもいい会だった。
自分一人だけでは中々見つけることのできない道だけれど、同じように探している人たちと交流することによって、何らかの刺激を受け、新しい感性の扉が開かれていく。成熟したワークショップというのは扉を叩くためにとても有効な手段だと思う。
古民家でそういう場を開催できてとても嬉しかった。30名近くの方に集まっていただき、共にいい時間を過ごせたことが私にとっては何よりの喜びだ。
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