June 30, 2012
今日はガーデンビオンのセミナールームに明治学院大学教授、環境運動家の辻信一さんをお招きし、「新しい暮らし方を考える~3.11以降の私たち~」というタイトルで講演会&交流会をお願いした。2003年に宗吾霊堂前の風楽に来ていただいて9年ぶりの再会となった。
朝から古民家で定食の支度をしながら、交流会用の食事の準備をした。古民家の営業の方はトモちゃんとユウコさんにお願いし、私はひたすら持っていくものを作り続けた。
できあがったものをタッパーに入れ、盛り付けるための大皿やお茶用のやかんやお茶の葉、お箸や茶碗、お花などを車に積み込んで2時頃、古民家を出た。
ビオンについてから大荷物を下ろし、会場のセッティングをし、料理を盛り付け、辻さんをお迎えする準備を整えた。
辻さんは東京駅からの高速バスでいらっしゃったので、バス停にお迎えに行き、始まる前に店でハーブティを飲みながら簡単な打ち合わせをした。最大の関心ごとはやはり3.11であり、辻さんは昨日、首相官邸へのデモにも行かれたと言う。再稼働を目前にともすれば無力さを感じてしまうけれど、今できることを大切にしながら講演会を通して暮らし方を見直すきっかけにしたいという開催の趣旨をお伝えした。
会場は会議テーブルの足を折って真ん中に並べた。そしてその周りを囲むように車座に座っていただいた。みんなでちゃぶ台を囲んで団らんしているイメージだ。
辻さんのお話はわかりやすくとても優しい気持ちにあふれているメッセージだった。その中でもダウンシフト・・・降りていく生き方というものを提唱されていた。
日本の経済というのは人間は損得勘定で動き、個人の欲望が限りないという立脚点に立って考えられているものだと言う。豊かさや幸せというものをどう経済の中で表現していくのか・・・。何に価値を置くか・・・要は私たちの暮らしを見つめる視点次第なのだろうなあと思った。
一方的に講演を聞くのではなく、参加者からも質問や意見をフィードバックしていく場にしたいと考えていたので、2部ではお食事を食べながら、辻さんへの質問や自分にとってのスローについて、皆さんにも話していただいた。
25人ほどのこじんまりとした集まりだったので、ちょうど全体が見渡せる感じでよかった。
環境問題と言うと難しく考えてしまいがちだけど、辻さんの自己満足でもいい、がんばらなくてもいい、一人でも小さな力でもいい、できることをやっていくだけ・・・という気負わないスタンスが、きっとゆっくり人を育てて行くことになるのだろう。
今回の講演会もとてもいい場になった。カフェはもちろんお茶やお食事をお出しする場所ではあるけれど、人との交流や情報発信の場でもありたいなと思う。
成田駅までお送りする車の中で辻さんが「素敵な人たちが随分たくさん集まっていて、いい流れができている場所ですね。とても幸せな時間を過ごせて楽しかったと皆さんにもお伝え下さい」と言っていただいた。


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June 29, 2012
ジュンコさんが実家の畑の横に生えているダリアをたくさん摘んで来てくれた。今年一番最初に咲いたダリアだと言う。ダリアと一口に言っても何百と種類があるらしいので、花びらの形もいろいろで、これもダリアなの?というものがけっこう多い。
色とりどりのダリアを持って来てくれたのだが、私が一番気に入ったのはこの薄黄色のダリア。花弁が透明?で、光にかざすとまるで向こう側が透けて見えるかのようだ。琉球ガラスの一輪挿しに生けて庭のガーデンテーブルの上に置いた。太陽を光を背中に受けているので、こちらから見ると本当に黄色が淡く優しく光ってみえた。
東京新聞に古民家レストランのことが掲載されて、今日が最初の営業日だったせいか、朝からお問い合わせのお電話がずっとなっていた。特に今日は初めていらっしゃる方がとても多かった。
夕方、ガーデンビオンに顔を出してから明日の準備のため買い物に。
明日はいよいよ辻信一さんの講演会&交流会がガーデンビオンのセミナールームで行われる。2003年に宗吾霊堂前の店にお招きしてから早いもので9年になる。
この間、政権交代や東日本大震災などたくさんのことが日本に起こった。辻さんは当時以上に世界を歩き回り、オルタナティブな活動をしている人たちとゆっくりつながりながら、彼らを積極的に日本に紹介している。今回もどんなお話がお聞きできるかとても楽しみだ。
まだ少しゆとりがありますので、参加を迷っている方、今からでも間に合いますので、ぜひご参加下さい。
詳しくは5月24日の風のたより、またはサイトのイベント案内をご参照ください。
皆さんとご一緒に素敵な時間を過ごせることを楽しみにしています!

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June 28, 2012
台風の後、ジャガイモと同じように茎がなぎ倒されて表土が流されてしまったにんにく。もう少しの間、土の中で大きく育つのを待ちたかったのだが、このままでは腐ってしまいそうだったので、にんにくも収穫することにした。
6時に目が覚めてしまったので、コーヒーを飲んで新聞を読み7時半から畑仕事をすることにした。雨の予報だったので、少しでも早く作業を終わらせてしまおうと思っていたのだが、結局、一日中いいお天気に恵まれた。
まずはにんにくを収穫してから、昨日、収穫し終えたジャガイモの畑を片付け、周囲の草を抜いた。そして畑を一度掘り起こしてから、新しくラディッシュとカブと水菜の種を撒いた。
その横にはサルビア、マリーゴールド、コスモス、日日草などを発芽させた紙トレイの中から小さな苗を手で分けて畑に定植させた。友達が発芽率がとてもいいという種床を作買って来てくれたのだ。おがくずや肥料などが混ざっている床なので、種を発芽させるのには手軽だという。すでに小さな芽があちこちに出ていて、いつまでも紙トレイの床で成長させるわけにはいかないので、小分けしながら畑の上に植えていった。
ここから先が問題?だけど、うまく育てばかなりの花が咲く予定?
それにしても急にガランとしてしまった畑は種を撒いたものの、ちょっと寂しい。


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June 27, 2012
今日はパン教室。寺田本家の酒粕にリンゴジュースを加えて作った酒種酵母液を使って雑穀をたくさん入れた雑穀パンを作った。生地はふんわりしっとり、そして雑穀たっぷり。とてもヘルシーなパンだ。
パン教室の途中でお食事のお客さまもいらっしゃったので、急きょ定食もご用意することになった。パン教室の皆さんにはお庭のガーデンテーブルに、お食事のお客さまは奥座敷に、それぞれお食事をご用意させていただいた。
今日も梅雨の中休みでお天気はとてもすがすがしく高原にいるみたい?!だった。特にお庭でのランチタイムは最高に気持ちよくちょっとしたリゾート気分?になってしまった。
片づけを終えた後、ビオンでのバイトを早めに切りあげてコバヤシ君が来てくれたので、一緒にジャガイモ掘りをした。本当はもう少し土の中に入れて大きくしたかったのだが、先日の台風で茎の部分がほとんどなぎ倒されて、土もかなり流れてしまった。土の上に芋が顔を出し、このままでは日にあたってダメになってしまうので、思い切って全部掘りあげることにした。まだ大きく育たず小芋のままのものがたくさんあったので、収量は少なくなってしまったけれど、ほくほくと美味しそうなジャガイモだった。
ジャガイモの後はもらったヤーコンの苗を植え、そのままコバヤシ君にネギ畑の草取りも手伝ってらもった。二人でやると本当に早い!ネギが草に埋もれて見えなくなっていたけれど、久しぶりに草がなくなってすっきり!やっとネギが見えるネギ畑?になった。
でも一体何日この状態が持つことか・・・?!草取りはしばらくの間、ず~っと続く。
*今日の東京新聞朝刊生活面の「壮春グラフティ」に古民家レストランの川端のことが大きめの記事で掲載されました。よかったらどこかでご覧になって下さいね!


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June 26, 2012
今日のお休みは千葉に住んでいる友達アヤコさんの家に女4人が集まった。お互い仕事をしているので、1カ月前から仕事の休みを調整し合いながらやっと4人の予定が揃った。どこかへ食べに行くのもいいけれど、たまには誰かが作ってくれた家庭の味を食べたいなあ~と言ったら、アヤコさんが「今日は私が全部作ってご馳走してあげる!」と言ってくれた。
いつも誰かにご飯を作っている私。カフェやレストランでの食べ歩きも大好きだけど、誰かが作ってくれた家庭のご飯が食べられることはとても嬉しいのだ。サラダと卯の花と天ぷらを作ってくれた。中でも静岡の友人がから分けてもらったというこの時期だけ獲れる生桜エビの天ぷらが絶品だった。かき揚げなのだが、ネギやシソなど他の具を何も入れず、ただ桜エビだけをまとめて揚げたものだ。まさに丸ごと桜エビ天!?座卓の上で揚げてくれたので、揚げたてをその場でかぶりついていたら、写真を撮るのも忘れてしまった。香ばしくてとても美味しかった。久しぶりに4人が集まったというのに近況を話すことも忘れ欠食児童のように?食べまくった。
ようやくお腹が落ち着いた頃、コーヒーとパインアイスクリームを食べながらポツポツとおしゃべりに花を咲かせた。仕事を離れ、全くいつもと違う場所で気の置けない友達と話せることはとても楽しい時間だった。
本当は今日みたいに晴れている日は畑の草取りもしなくちゃなあ・・・と気にはなっているんだけど・・・。

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June 25, 2012
雨が続くとさすがに湿気が多くなるけれど、梅雨の晴れ間に古民家で過ごすのはとてもさわやかで清々しい。昨日も友達が夕方から来たけれど、縁側に座って初夏の光と風をたっぷり受けながら「なんて気持ちがいいんだろう~」って感動?していた。夏至を過ぎたばかりなので、まだまだ日は長い。ゆっくりと日が沈んでいく時間を楽しみたくて、縁側のガラス戸は遅くまで閉めなかった。
昨日はだんだん風が強くなってきて、急に肌寒くなってしまったけれど、お天気さえよければ、この季節、まだ古民家の中は暑くもなく、さわやかな風が通り抜けていく。日本家屋って風が東西南北に通るようにうまくできているなあと思う。私はエアコンのない生活をしているので、夏の間は部屋中の窓をずっと開け放して涼をとる。
この前、大分に行った時、空港に行く前に柿ピーが国東半島の南にある城下町杵築(きつき)に連れて行ってくれた。街の東端には杵築城が建っており、その下に江戸時代の武家屋敷が広がっている。小さな街だが通りや街並み、土塀がそのまま残っている。通りをはさんで左右には勘定場の坂、酢屋の坂など石畳の坂がある。
そのうちのいくつかの武家屋敷は中を見学できるようになっているのだが、写真を撮りながら風楽の古民家と感じが似ているなと思った。縁側や障子や書院造の和室は本当に落ち着く。日本家屋独自のものだ。いくつかの部屋からは窓を切り取って庭が見えるようになっていた。
私もこの古民家の西側の縁側から見える風景が大好きだ。1枚目は武家屋敷、下の2枚は古民家の写真。修復している時、西側の戸を全て外した時に写したものだ。土間から庭の風景を初めて見た時、実際に外に立って見るよりも美しいなと思った。そしてこんな場所でこれから仕事ができるんだととてもうれしくなった。
でも今は一雨ごとに草がぐんぐん伸び、畑は早くも草ボーボーに!庭を美しく管理するのはなんて大変なことだろう。
今日一日ビオンで仕事をし、古民家に帰ってきたら涼しいを通り越し何と寒いこと!いい季節だと言いながら、まだストーブが片付けられずにいる。



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June 24, 2012
木製の可愛いい椅子が完成した。八幡さんから椅子用の材木キットを10周年のお祝いにといただいた。忙しくて中々組み立てる時間がなかったのだが、昨日、店が早く終わったので、ユウコさんに手伝ってもらいながら組み立てることにした。
ちょうどいいサイズにカットされている木を電気ドリルでつなげていくだけなのだが、4本足の部分は一人でやると安定しないので、ちょっと大変。ユウコさんは寸法を合わせて抑える係。私はインパクトでそこに木ネジを差し込んでいく。
苦戦しながら?なんとか2脚が完成した時は嬉しくて二人で「ヤッタ~!」と大喜び。「お庭で使って下さいね」と言って下さったのだが、こんな可愛い椅子、もったいなくて雨ざらしになんてできない。縁側に出そうかとも考えたけれど、しばらくは部屋の中に置いておこうと思う。
今日来たマキコさんが「可愛い椅子ですねえ」と言ったら、ユウコさんが「そう!二人で作ったのよ!」と得意気に笑ってた(抑えてただけなのに~!)。それを聞いて「スゴイでしょ?」なんて私もちょっと得意気に言ってみたけど、やったことと言えばドリルを打っただけなのだ。それでもDIYは楽しい。
庭のホタルブクロの前にわざわざ持ち出して写真を撮った。今年、気が付いたらホタルブクロがいつのまにか群生していた。どうしてここにあるんだろう?と記憶をたどると、去年友達から分けてもらったものだということを思い出した。すっかり忘れていたのだが、忘れた頃に花を咲かせてくれるなんて・・・喜びも2倍になる。
地味な花なので、手折って生けてもあまり見栄えはしないけれど、何気ない空き地に群生しているのを見ると、この花はとても素朴で清楚なんだなあと思う。
もちろん撮った後にまた部屋の中に戻した。
しばらくはこの上に花を生けたカゴを乗せて眺めて楽しむ椅子?にしよう。

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June 23, 2012
川村記念美術館の庭園を使って、千葉県在住、千葉県出身など、千葉にゆかりのあるアーティストたちが集まって、千葉では初めての本格的なアート&クラフトフェア「にわのわ」が開催された。今日一日限り、それも5時までという限られた時間だったので、店が終わって片付けもそこそこに3時半ちょうどに車に飛び乗った。
千葉ゆかりのアーティストをより多くの人に知ってもらおう、そして作家同士の横のネットワークを広げ、情報の交換をしていこうと「にわのわ実行委員会」を立ち上げ、開催に向けて準備を重ねてきたそうだ。
陶器、磁器、ガラス、金属、漆、皮、布、染色、造形、彫刻など多岐の分野にわたって様々なアーティストたちが出展していた。会場は美しい緑に囲まれた川村美術館の庭園。思い思いの什器を使ってディスプレイされたブースが並ぶ中、作家自ら店番をし、お客さんと話しながら作品を販売をしていた。まさにこの企画のタイトルどおり、作り手と使い手の「わ」が緑たっぷりの庭の中で広がっていく時間だったのだと思う。
元々、モノ作りにはとても興味があるし、作り手の思いが伝わってくる手仕事のモノが私は大好きだ。だから一年に一回開催される松本クラフトフェアはお気に入りのイベントで何度か足を運んだことがある。そしてあんな素敵なクラフトフェアが千葉にもあったらいいなといつも思っていた。
今回は面白そうなので見に行こうと軽い気持ちで行ったのだが、想像以上に出店者が多く、見て歩くのがとても楽しかった。残念ながら会場に着いたのが遅かったので、あまりゆっくりは見られなかったのだが、これはもう松本クラフトフェアに匹敵するクラフトフェアだと思った。
何と言っても青々と美しい新緑に囲まれた川村記念美術館の庭園のロケーションが最高なのだ。そして梅雨時とは言え季節もいい。青空の下で展示されているクラフトの数々は何と可愛らしくぬくもりがあることだろう。小さな作品一つ一つがこの場の構成要素になっていて、とても輝いていた。
会場に設営されているテントは「DARTENT」によるもので、一つ一つデザインが違っている美しい構造だった。これがどこか鳥に似ており、今にも羽ばたきそうなオシャレで動きのあるテントなのだ。そのバリエーションを見ているだけでも面白く一つのアートになっていた。
またセンス抜群の骨董品屋さんcohakoのテーブルや椅子を並べた休憩コーナーはちょっとした青空カフェになっていた。あまりにも可愛らしいテーブルや椅子が無造作に並んでいるので、思わず持って帰りたくなって?しまった。何気なく古道具を束ねて創ったオブジェも絵になっていて素敵だった。
主催者が驚くほど多くの来場者があり、周辺は大渋滞で、日中は駐車場に入るのも1時間以上かかったそうだ。幸か不幸か遅い時間に行ったので、すんなりと駐車場には入れたが、もう少しゆっくり見て歩きたかったなと残念でならない。
会場内ではあちこちに知り合いがいて、オーガニックとアートってつながっているんだなと思った。フードの出店もいくつかあったようだが、あまり数が多くなかったので、どこもあっという間に完売してしまったそうだ。
今年は初めての試みだったので、習志野市の「ギャラリー林檎の木」を中心に千葉にかかわりのある作家に声をかけて参加者を募ったが、来年からはより充実した内容にするため出店者を公募し、選考委員会を設置するそうだ。
来年はきっともっともっと素敵な一日になることだろう。できたらフード部門に参加してみたいな。
この素晴らしいクラフトフェアがどうか千葉に根付きますように。そしてたくさんの人たちが手仕事に関心を持って、暮らしの中にどんどんアートを取り入れていけますように!
実行委員会の皆さん素晴らしいクラフトフェアを開催してくださってどうもありがとうございました!







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June 22, 2012
3泊4日で九州に行ってきた。九州には今年の3月にも行ってきたばかり。。その中でも特に山岳信仰の色濃く残る国東の石仏などが印象に残っていた。今回は大分に移住した陶芸をやっている柿ピーの所へ行き、できたらもう少しそれらを見て歩きたかった。

(海をみおろす遠藤周作文学館)
また大分の前に前回行けなかった長崎にも寄ろうと思った。かつて大好きな作家の一人であった遠藤周作の文学館に行きたかったのだ。
例のごとくチケットを取っただけで何の予定も決めずに出かけたはいいが長崎で台風と遭遇。一日目は空港から3時間かけてホテルに直行しただけで、どこにも行けなかった。

(稲佐山の夜景)
次の日、予想以上に早く台風が移動してくれたので、予定どおり文学館に向かった。長崎駅からバスを乗り継ぎ一時間。外海(そとめ)という「沈黙」の舞台となったキリシタンの里に建っている。海を見下ろす岬の高台に位置し、五島灘に沈む夕陽が見えるとても美しい場所だった。到着した時はすでに台風が通り過ぎ外海には青空が広がっていた。
ずっと行きたかった場所なので、入口の遠藤周作文学館という字を見た時、ようやく遠藤周作に会えた・・・と感慨深かった。氏はここで静かに眠り、毎日、美しい海を見ているのだろう。
また外海には「沈黙」の文学碑もある。「人間がこんなに哀しいのに主よ、海があまりに碧いのです」と刻まれている。この地でキリシタンの血が大量に流され、処刑場の廃墟などが至る所にあるというのに、周囲の自然はあまりにも明るく美しい・・・。
文学館では愛用品や遺品、写真、生原稿などが展示されており、氏がどのような思いで長崎と関わり、どのようなキリスト像を描こうとしてきたのかが伝わってくる。いつか五島にわたり隠れキリシタンの軌跡もたどってみたいと思った。
(文殊仙寺)
同じ九州なら長崎から大分まで行くのはわけないと思っていたのだが九州は広い。移動に思いのほか時間がかかってしまったけれど、次の日、高速バスを乗り継ぎ大分にも無事にたどり着いた。
どこに行くと決めてはいなかったが、途中まで迎えに来てくれた柿ピーと一緒にいくつか寺跡や石仏などを見て歩いた。苔むす石仏や大きな岩や石の塊などがあちこちに点在しており、太古のエネルギーのようなものを感じる場所だった。

その後、柿ピーの家に行き、みんなで温泉に行ったり、愛娘のワラちゃんと遊んだり、漁師さんに魚を注文しておいてくれたので、それをさばいて夕食を作って一緒に食べたり、カキノ家で楽しく過ごさせていただいた。
ワラちゃんはすっかり大分弁になっていて、「あんな~」「そやろ~」といっちょ前の口調で話すのがとても可愛かった。10人ちょっとしかいない幼稚園に楽しく通い田舎暮らしを満喫している様子だった。
まだ窯が完成していないので、作陶にはしばらく時間がかかりそうだが、お米や野菜を作りながら、家族そろってのスローライフが南の地で始まっていた。
仲のいい友人が遠くに行ってしまったのは寂しいけれど、行こうと思えばいつでも会えるんだなと思った。そして会えばいつも通りにいろんな話をし、楽しい時間を過ごせる。そのことがとても嬉しかった。
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June 17, 2012
おかげさま農場の野菜におかひじきが登場した。夏になる前、毎年のように出回る野菜だ。その名前のごとく、海のヒジキ同様、栄養価の高い青菜で、ビタミンA・カロチン・カリウム・カルシウム・鉄分・ミネラルなどが豊富に含まれている。
細い葉の形のせいなのか、香りがほとんどないせいなのかわからないけれど、虫が付きにくい野菜なので無農薬で作りやすいということだった。丈夫で育てやすいそうなので、来年は挑戦してみようかな。
かつては日当たりのよい海岸の砂地や塩気のある土地に自生していたらしいが、今は天然のものが少なくなり、出回っているのはほとんど栽培されたもの。名前の由来は葉の形状が海のヒジキに似ていたことから付けられたようだ。山形県の伝統野菜でもあり、水松菜(ミルナ)という可愛らしい響きの別名も付いている。
茎に少々堅い所があるので、そこだけ取り除いて、茹でるのはほんの1~2分。あっという間に火が通るので、さっと茹でたらすぐに冷たい水にさらすと鮮やかな緑色に仕上がる。
今日は途中で青菜が足りなくなったので、急きょおかひじきとキャベツを茹でた。すぐに茹でられるので、厨房にとっては強いミカタ?だ。
以前、白和えを作った時、短く刻んで加えたことがあるが、緑が鮮やかで極細の茎が豆腐の中に散りばめられているようで、とても美しかった。
お浸しを小さな鉢に盛り付けて、裏庭の前で写した。背景にあるのは緑の木々や草たち。緑をバックに緑色のおかひじきと薄緑色のキャベツをあわせて写したら、偶然にも同系色!とてもキレイだった。
*7月7日(土)馬頭琴デュオコンサートを古民家で行うことになりました!
草原のチェロと呼ばれる憂いに満ちた美しい音色の弦楽器です。私をモンゴルに連れて行ってくれた友人でもあり、中国国家一級演奏者として認定された実力ある馬頭琴奏者、斉・布日古徳(チ・ブルグッド)さんとパートナーの美炎さんによる素晴らしい演奏をお楽しみ下さい。5時開場・6時開演・参加費は2500円です。
古民家のお座敷でモンゴルの風に吹かれに来て下さい!プラス1000円でオーガニック弁当をご用意させていただきます。お申込みは電話かメールでご予約ください。
*明日から4日ほどブログお休みさせていただきます。

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June 16, 2012
今日はあいりん堂さんのTAW理論の講演会の最終日。3回にわたって行われてきた講演会の最終回だけあって、今回は参加者がとても多く、お食事のご用意も60人分となった。昨日は料理教室もあって、バタバタしていたので、ほとんど準備ができていなかった。それで今朝は3時頃から起きて支度開始。
60人分というのはかなりの量なので、中華サラダのキュウリも千切りにしたのは9本、人参も3本と大量だ。玄米ご飯に大納言小豆を入れてお赤飯のような玄米ご飯を炊いた。大納言は普通の小豆より粒が大きいので、豆の量がいっぱいに見える。小豆を入れると玄米の炊き上がりもふっくらと柔らかくなるから不思議だ。
小豆玄米ご飯以外には、夏野菜を甘酒や酒粕、塩麹に漬け込んで、テンペと一緒にグリル焼きにしたもの(写真)、大根と真竹、レンズ豆を炊き合わせ、上からタカキビ味噌ソースをかけたもの、ひよこ豆のトマト煮など。
今回は取りやすくするため、同じ料理を2種類の器に分けて盛り付けた。ちょっとしたビュッフェスタイルのランチのようだった。今日の配置は動きやすかったのか、おかわりに行く方も多く、あっという間に料理もほとんどがなくなってしまった。
目の前で多くの方から「美味しかったです~」と声をかけていただけたので、超早起きして作った甲斐があった。


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June 15, 2012
今日の料理教室はいつも以上に野菜たっぷり!ズッキーニ、新ジャガ、紫玉ねぎ、ピーマン、ミニトマト、水菜・・・など夏野菜も取り入れながら、豆腐と夏野菜のマリネ、タカキビの中華風春雨炒め、新ジャガとズッキーニの梅肉和えなどを作った。マリネは水切りした豆腐に片栗粉をつけ揚げてから野菜たっぷりのマリネ液に漬け込んだもの。色どりがとてもキレイで涼し気だった。残念ながら揚げた豆腐が食事までに冷えることはなかったけれど、とても美味しかった。
特に人気だったのはデザートに作ったタピオカ黒糖葛もち。タピオカ粉の特性を生かして、とろりとした美味しい葛もちが作れる。特に黒糖との相性がいいので、これからの季節にはピッタリだ。
料理教室は参加者が決まっているわけではないのだが、ずっと定期的に通って下さるメンバーも多く、いつも和気あいあいのクラスだ。でも最近、体調が悪かったり、ご家族の病気など、いろいろな事情が重なって、中々みんなが揃わないことが多くなってきた。料理だけでなく、人生の話や生き方、暮らし方など、いろいろなことを話しているので、それぞれがどこにいても幸せな人生を歩んで行けますようにと願わずにはいられない。
ひと月会わずにいると、どうしているかなと様子が気にかかる。料理教室に参加できなくてもいいから、できることならご家庭で野菜を中心にしたご飯をしっかり食べていてほしいなと思う。
明日はビオン。あいりん堂さんの勉強会でお食事をご用意させていただくことになっているのだが、60人分もあるので、今夜はちょっとだけ寝て、明け方前から準備をしなくては。
私の作ったご飯を美味しいと言って食べて下る方がいること、そしてご飯を作る仕事をお願いして下さる方がいること、どちらもありがたいなあと思う。ありがとうの気持ちをいっぱい込めて、明日も美味しいものをたくさん作らせていただきます!


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June 14, 2012
今日はお天気がよかったらドライブがてら房総のカフェに行こうと思っていたのだが、急きょ草刈りをすることにした。来週はあまり草刈りができそうにないので、できるうちにやっておかないと、と予定変更。朝から1時頃までやったが、とても全部は取りきれなかった。少しずつやってはいるが草の勢いの方が早いのだ。篠竹はとても鎌では刈れないので、枝バサミも持って挌闘。
梅の木の回りに随分と梅の実が落ちていた。まだ早い未熟なものだと思っていたのだが、そろそろ6月も半ばなので漬け込めそうだ。あちこちのスーパーでも今は梅がいっぱい並んでいる。
一昨年は梅が大豊作だった。古民家の庭には玄関前に1本、西側に2本、梅の木がある。玄関前の梅の木は古民家を修復した年に移植したせいか、ほとんど実らなかった。その分、西側の梅がたわわに実をつけてくれた。梅干、梅酵素、梅ジュース、梅ジャム・・・毎日拾っては梅を漬け込んだけれど、それでも使いきれないほどだった。
去年はあちこちの梅が不作だったようで、庭の梅は3本ともほとんど実らなかった。
でももしかしたら今年は豊作?かもしれない。玄関前の梅の木を見上げたら、いつのまにやらたくさんの梅が実っていて驚いた。ようやく移植のダメージから回復し、植えられた場所にも慣れて実をつけるようになってくれたようだ。
まだ早いかなと思いつつ、落ちている梅を拾ったらけっこうあったので、さっそく梅仕事の第一弾として、梅ジュースを仕込んだ。今年はてんさい糖でやってみることにした。
これからどんどん梅の実が落ちてくるので、7月まで梅仕事に追われそうだが、美味しい梅ジュースや梅干は何より夏バテ予防の特効薬だ。
一昨年、10キロ近くできた梅ジャムも残りあとわずか。小分けして冷凍し、大事に大事に使ってきた。混じりけのない梅100%のジャムなので、食べるたびに目が覚めるようなさわやかさと濃厚な酸味がとても美味しかった。この梅ジャムがなくなる頃、また新たな梅ジャムが出来上がる。たわわに実ってくれることを楽しみに待っていよう。

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June 13, 2012
今日は一年に一度の店舗検査。毎年、この時期が近付くと慌てて?厨房を掃除し始める。今回は数日前から準備をしてきたので、すでに厨房の掃除は終わっていた。しかも営業日ではないので、時間的にもゆとりがあった。今朝はもう一度、拭き掃除をして床をはき、最後のチェックをして準備完了。けっこうキレイになったじゃん!と我ながら大満足。
いつ保健所が来てもいい状態にして本を読みながら待機。午前中に来ると聞いていたけれど時間がわからなかった。結局、到着は12時頃。数日間かけて掃除をしただけあって、今回は完璧だったのか?何のお咎めも受けず?あっという間に検査は終了!やった~っ!
その後、東京新聞の記者の方を成田駅まで迎えに行った。50代以降の生き方を見つめる「壮春グラフティ」という家庭欄のコーナーで私のことが取り上げていただけるそうだ。古民家での半農半X的な今の暮らしのことを話す以前に、自主保育をしていた子育て時代のこと、生活クラブの研修施設での仕事やライターの仕事、酒々井でフェアトレードのアジア雑貨と自然食材の店を開いたこと、宗吾霊堂前で自然食レストランを開いたこと、そして古民家への移転と修復など、今の話にたどり着くまでの過去の話?がとても長くなってしまった。
でもこうして振り返ってみると、今までやってきた全ての出来事は今につながっているのだなということが実感できる。そして失敗もいろいろあったけれど、それらの経験が私を育ててくれたのだなと思う。そういう意味でも全ての出来事に感謝の気持ちでいっぱいになる。
取材以外でも、子育てや女性の生き方など、お互いに関心あることをお話しながら、楽しい時間を過ごせてよかった。


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June 12, 2012
ずっと行きたかった星野富弘美術館にようやく行くことができた。新しく開通した北関東自動車道太田藪塚インターを降り、渡良瀬川に沿って北上しながら走ること一時間。草木湖の正面に建つ緑に囲まれた美しい美術館だった。
富弘さんは中学の体育教諭だったが、赴任2カ月後のクラブ活動の指導中、頸髄を損傷し、手足の自由を失った。9年に及ぶ入院生活の中、最初は失意のどん底にいたが、キリスト教の洗礼を受け、口に筆を加えながら絵を描く喜びを知る。退院後結婚。雑誌や新聞に詩画の作品を連載するようになった。
一つ一つ丁寧に花を描き、そこに優しい言葉の詩を添えて、星野富弘さんの詩画は完成する。その作品には困難を乗り越え、感謝と共に生きている富弘さんの優しい愛があふれており、見る者の心を温かくしてくれる。
91年に富弘さんの故郷である群馬県勢多郡東村に村立富弘美術館がオープン。その後、現在の場所にコンペでデザインを募集し、柱を使わず円柱と円柱をつなぎ合わせた曲壁の新しい美術館が完成した。とても美しいデザインの富弘美術館はヨコミゾマコト氏設計で2006年日本建築学会作品賞などを受賞。
休憩室から碧い湖や木々の緑が真正面に見える。ウッドデッキに出れば野鳥のさえずりが聞こえてきて、本当に気持ちがよかった。そこにいるだけで自然と一体になれるような場所、そして富弘さんが詩の世界で表現したかったものが伝わってくるような優しい空間だった。今まで何度か他の会場で、富弘さんの展示会を見てきたが、ここで見た作品が一番印象に残った。たくさんの人たちに静かな共感が広がり、美術館の入館者は2010年に600万人を越えたと言う。実際、平日だというのに入館者は次から次へとあとを絶たず、たくさんの人たちが富弘さんの絵を見入っていた。
美術館を出た時、心に一輪、富弘さんが描いた優しい花が、ぽっと咲いたような気がした。
とても素敵な場所でした。お時間があったら、どうぞ行らしてみてください。


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June 09, 2012
こんなお天気だったにも拘わらず、今日は朝からご予約の電話が次々に入って大忙し。雨できっとヒマだからケーキを焼いて、カレーを仕込もう・・・なんて思っていたのだが、あまりの忙しさに結局仕込みは何一つできなかった。定食もケーキも全部なくなり、ユウコさんとようやく3時近くになってから賄いを食べた。
店が終わってからケーキを焼き、白神こだま酵母でパンを焼いた。パンを発酵させている間、先日、友達からもらってきたステンレスのワイヤーラックを組み立て、厨房にあった古いカラーボックスと入れ替えた。数あるワイヤーラックの老舗エレクターのものなのでとても安定していて質感がいい。収納する場所に困っていた容器類だが、棚が増えたことですっきりと収納できた。来週、年に一回の店舗検査があるので、数日かけて厨房をキレイに変身?させていこうと思う。夜までかかってようやく仕込みとラックの設置が終わった。
関西電力大飯原発が再稼働の手続きに入りそうだ。国内にある50基の原発が全て停止している中、「国民生活を守るため再稼働すべきだ」と野田首相が表明した。
一体国民生活の安全って何なんだろう?国を預かる長の言葉なのに国民(私)の胸には全然響かない。原発の安全神話などとっくに崩壊しているはずなのに・・・。
「私の責任で最終判断したい」とは何を根拠に言えるのだろう?人間の命に対する責任はそんなに軽いものではない。福島原発の事故を見れば、いったん起こってしまったら、収拾がつかなくなることくらい、もうわかりきっている。まして個人で責任などとうてい負えるものではない。人の命が失われ、長い間、環境を汚染し続ける原発事故の責任があの首相にとれるわけがない。
人々の日常の暮らしを守るためと本気で思うなら、今すぐ再稼働を阻止すべきだ。福島周辺で被災した人たちの補償問題さえまだ解決していないというのに、一体どういうつもりなのだろうと呆れてしまう。そして私たち一人一人の無力さに悲しくなる。
生活クラブ生協の「本の花束」に私の尊敬してやまない落合恵子さんの短いインタビューが載っていた。
『反原発は反差別でもあります。「反」というといつも拳をふりあげて、というイメージになりがちですが、「反」の向こうにあるのは、なだらかで緩やかで「拓かれた地平」です。憤りばかりでは疲れますから、たまにはおしゃれしようよ、贅沢は不要だけど、旬の野菜をテーブルに、と人にも自分にも言い聞かせています』
再稼働の動きがある中、それでも自分にとっての大切な日々の暮らしは続いていく。そこに怒りや憤りの気持ちを持ち込みたくはない。でも同時にこんな状況に対しては怒りや憤りの気持ちを抱かざるを得ない。
憤りと平安と・・・二つの揺れ動く感情の中で私たちはバランスを取りながら生きていかなければならないのだなと改めて思った。

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June 08, 2012
そら豆が美味しい季節になった。出始めのはしりの頃はとても高価なので、もう少し待ってから買おうと思っているうちにあっという間に終わってしまう短い旬の味。畑を占領する時間がとても長いので、私には絶対に向かないと思って植えたことがないのだが、あちこちで収穫されたそら豆の話を聞くと、毎年のように「来年は作ろうかな」と考えてしまう。
昨日、今日と二日続けてそら豆をいただいた。私にとっては初ものだったので、最初はそのまま塩茹でに。今日はさやから出して生のまま天ぷらに。ジュンコさんのおススメの食べ方。揚げたてに塩をひとふり。茹でるよりもそら豆の香りが引き立つような気がする。
おかげさま農場の直売所にはそら豆だけでなく、茄子やキュウリ、トマト、ピーマンなどの夏野菜が次々に登場している。真竹もどんどん伸びていく。今日、ジュンコさんがたくさん掘って来てくれたので、明日の煮物は筍にしよう。季節の移ろいを通りがかりの畑の野菜たちの姿で感じることができるのは農村地帯の特権だろう。これから入梅だけど、気分はすっかり夏だ。
金曜日はいつもあまり忙しくないので仕込みなどをしていることが多いのだが、今日は珍しく忙しかった。お座敷は満席。土間にもお客様がいらして、皆さんとても長い時間、ゆったりとくつろいでいらっしゃった。外は暑かったけれど、窓を開け放って気持ちのいい風が入ってくるので、古民家の中はとても過ごしやすかった。
友達の所からもらってきたステンレスのラックを組み立てながら、どこに置こうか悩んでいる。タッパーやガラス容器などもいろいろもらってきたので、厨房は今、モノであふれている。古いものを処分し、キレイ収納できる方法を考えなければ。忙しくてそら豆の写真を写せなかったので、今、あちこちで満開の金鶏菊。庭にもいっぱい咲いている。

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June 07, 2012
この二日間のお休みはとても忙しかった。まだ咳や鼻水が出るのだが、とても休んではいられなかった。沖縄に移住することが決まった友達の家に冷蔵庫や洗濯機を取りに行くことになったのだ。前から約束はしていたのだが、友達は沖縄と千葉と東京を行ったり来たりしており、こちらにはたまにしか戻ってこない。
ちょうど今回は私の休みと、千葉に来る時期が重なったので、高柳さんから軽トラをお借りして荷物を運び出すことにした。雨天決行のつもりだったけれど、さすがに午前中は雨が心配で、昼過ぎに雨がやんだ時にはホッとした。お宅に伺ったら、ベンチや脚立、アラジンのストーブ、椅子、棚、鍋など他にも欲しいものがいろいろみつかったので、結局、八日市場まで二往復し、山ほどのものをいただいてきた。よく2人でこれだけ運べたなと思うほど!
夜の8時半過ぎにようやく軽トラをお返ししに行き、その後、友達と食事に行って家に泊まってもらったので、昨日はもうぐったり。
午前中は家に運び入れたままになっている冷蔵庫と洗濯機を掃除し、今、使っているものと交換した。私は家で使う冷蔵庫や洗濯機は新品を買ったことがない。いつも誰かが使わなくなったものをいただいている。キレイに掃除をしたらいただいた電気製品がピカピカの新品のようになって嬉しかった。
その後、友達を駅まで送っていき、今度は娘と一緒に結婚式場へ。私が着る留袖と帯を選び、娘はウエディングドレスとお色直しのドレスの試着をした。結婚式場の衣裳部屋に入ったのは久しぶりだが、まるでお姫様のタンス部屋?。昨日、ゴム長を履き首にタオルを巻いたジャンパー姿で軽トラに荷物を積み込んでいた私は急に華やかな世界に迷い込んでしまった気分?芸能人がデザインしたドレスもあって、レンタルは一回何十万?!もするらしい。
そんなに結婚式にお金をかけるなんてもったいない・・・と私は思うけれど、自分たちのお金でやりたいようにやるのだから・・・私はただ言われるがままに着物を選び、集合時間を教えてもらい、ホテルに行くだけだ。
結婚式場を申し込んだら、それで終わりかと思っていたけれど、結婚式までの数カ月、毎週打ち合わせに通うらしい。何だか今どきの結婚式って大変そう?!
これは試着してボツになったドレスの写真。私はただ近くに座って見ているだけなので、「これ可愛い!」とか「こっちの方がいいよ」なんて言いたい放題で楽しかったけれど、当の本人はえらく悩んだ末、結局、選びきれなかったようだ。まあ、そんなこともきっと楽しんだろうなあ。
夕方帰ってきた後は、夜までずっと鍋磨き。

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June 05, 2012
今日は平日だが古民家の方にご予約が二組入っていた。宗吾霊堂の店の時、スタッフだったユキちゃんも来てくれることになっていたので、ご予約の方のお食事をお出ししてから、ユキちゃんには庭のガーデンテーブルに定食を運んで食べてもらった。
前にも来たことはあるのだが、すっかり道を忘れ、どこを走ってきたかわからないほど迷ってしまったそうだ。久しぶりに会えるので積もる話もたくさんあって、お客さまのお食事の片づけをした後、ゆっくりといろいろな話をした。
ユキちゃんは今、某デパートに入っている群言堂の店長としてがんばっている。私も石見銀山に行った時、群言堂本店に行ったけれど、本当に素敵なお店だった。古民家を再生し、阿部家という宿泊施設やカフェ、衣類、雑貨店など、それぞれのコンセプトに合わせた雰囲気のあるセンスのいいお店に変身させていく。それが地域の活性化につながり、古い街並みを残すきっかけにもなっているようだ。
カフェやギャラリーの話、あちこちの店の話、食べ物の話、本の話・・・ユキちゃんとは好きなモノが似ているので
お互いに興味のあることも似ていて話がつきない。せっかく聞いた店や本の名前を忘れないようにメモをとっておいた。
ユキちゃんと仕事をしていたのはもう7年以上も前だし、世代も一回り以上違うのに、今でもこうして会えば、以前と同じように楽しく話せることがとても嬉しい。仕事をしていた当時も本当にいろいろな話をした。
群言堂というとても素敵な店で働きながら、たくさんの経験をし、また一段と成長していた。そして自分の夢を今もずっと忘れずに持ち続けている。今日はその夢の話をいっぱいした。私にとってもそれは絶対に叶えてほしい夢なので、心の中でずっと応援しようと思っている。

今日もお客さんみんなから可愛がってもらったミー。「ああいい気持ち~!」と吹き出しを入れたくなるような顔!

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June 04, 2012
今日はビオンの日。相変わらず鼻水がズウズウだったけれど、古民家からカレースパイスや野菜などをどっさりと車に積み込んで出勤。朝からカレーを煮込み、キッズ用のお子様カレーも仕込んだ。ジュンコさんの実家から早いものでもう真竹が届いたので、さっそく皮をむいてサッと茹でた。掘りたての真竹はアクが少ないので、茹でたらすぐに使えるので便利。
細めの千切りにして、人参、こんにゃく、ピーマンと一緒に千切りにしてキンピラを作った。真竹が出始めるといよいよ入梅だ。
幸いなことに開店した後、お客様がずっと途切れなかったので、私は咳をする暇もなく?いつものように動くことができた。忙しいと気が紛れていつのまにか元気な私に戻っていた。あっという間にランチプレートもすっかり完売。気持ちいいほどキレイになくなってしまった。
写真はマンゴアイス。毎年、この時期にいつも作る定番のアイスクリーム。古民家では定食のデザートのミニアイスクリームとしてお付けすることが多い。実際の生マンゴーでもアイスクリームを作ったことがあるけれど、それよりも缶詰で作る方がずっと美味しいのだからちょっと不思議だ。
夕方、帰ってから娘が来るというので大急ぎで夕飯の支度をした。久しぶりに会うので嬉しくてあれこれと作ってしまった。食欲はなかったけれど一緒に食事をしていたら思いのほか食べられた。
新しく家を買って引っ越し結婚生活を始めたが、仕事をしながら家事をしていくことの大変さをわずか1カ月の間でももう痛感しているという。帰りがいつも9時過ぎなので、それから買い物をして帰って何かを作るというのが本当にしんどいと。
私と違って几帳面に何でも丁寧にやる子なので、手を抜くことができないのだ。今の最大優先順位を仕事を続けていくことだと思うなら、買い物時間を節約するため宅配の生協などを利用し、帰ったらすぐに食べられるものを常備しておかないとキツイだろう。
しかも今春から職場での研修方法が一新され、宿泊型の研修会や等級を点けるための試験などがあって、日常業務以外にやることが激増したらしい。職場も移動したばかりなので、今はかなり仕事に追われているようだ。
「子供がいなくてもこんなに大変なのだから、子供が生まれたらきっともう仕事はできないだろうなあ」と話していた。でも私はできる限り、仕事は続けた方がいいと思っているのだが・・・。
いつも会う度にお互いの仕事の話ばかりしているのだが、同じ女性としてがんばって働き続けている娘をずっと私は応援したいなと思う。
残ったおかずと炊き込みご飯を丁寧にラップにくるんで明日のご飯にするんだと持って帰って行った。

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June 03, 2012
自分のよりよい生活をキープするために、そして楽しく仕事をしていくために、心と体のコンディションをいつもいい状態に保つこと・・・それは好きな仕事をしながら自分の人生を主体的に生きるためには欠かせない条件だ。だから人一倍、健康には気を使っているし(ガチガチの健康オタクとは全く違うけど)、何かがあって、多少心が凹んだとしても、すぐに元の状態に戻せる心の保ち方やポジティブな考え方を自ずと身につけてきた。
自営業という自分の体が資本になっている仕事をしている以上、倒れたら仕事ができなくなる。だから健康管理も仕事のうち。それは私にとって当たり前のことだった。
そんな毎日を送るようになって、もう15年以上病院には行っていない。薬も全く飲んでいない。ほとんど風邪もひかなかった。心が凹むことや疲れることも時にはあったけれど、それを暴飲暴食や何か別なことで発散させようなどと思ったことはない。特にここ数年はより自然に近い暮らし方ができるようになったので、心も体もいいエネルギー循環ができていた。
無理なことや無謀なことはしょっちゅうやっているけれど、どこかでその後、緩めることを必ずしているので、自分の中ではそれでバランスが取れているのだろうなと思っている。
にも拘わらず不覚にも風邪をひいてしまった。特にここ数日、不摂生をしたとか、体を冷やしたとか、思い当たる原因もないので、まさか私が風邪をひくなんて?!と思ってもみなかった。
この金土日と体調は最悪だった。我が家には体温計もないので、熱を計ることはできないけれど悪寒もあったので熱も出ていたのだろう。鼻水も止まらなかった。オーガニックマーケットをどうにかやって、昨日の夕方、帰ってきたらもう頭が痛くて体が震えてどうしようもなかったので、そのまますぐに温かくして布団に入り、朝まで昏々と眠った。
今朝もまだ悪寒が残っていたけれど、仕事に穴を開けるわけにはいかないので、野草酵素と梅肉エキスをたっぷり飲んで厨房に立った。
12時半を過ぎた頃、忙しくなってきたので、いつものように動いていたら、いつのまにか少し元気になってきた。何も食べていなかったけれど、2時頃に賄いも少し食べられた。もし今日仕事がなかったら一日中、ずっと寝ていたかもしれない。でも仕事があったおかげでイヤでも寝ていられなくなった(仕事をイヤだと思ったことはないけれど)。
そしていつものように仕事をしているうちにどんどん体調が回復していった。やっぱり私は仕事がなければ生きていけない女?なのかもしれない。まだ本調子ではないけれど、どうやら峠は越したようだ。満月の前に何で風邪をひいたのか全くわからないのだが、私の体にとっては必要なことだったのだろう。発熱や鼻水を流すことも一つの排毒なので、ちょうど体の中の毒素を出す時期だったのかもしれない。きっとこの風邪が抜けたら前よりスッキリするんだろうな。
今週は明日も明後日も仕事なので、今夜も油断しないで早めに寝ようっと。でもやっぱり大事な仕事がある時に風邪をひいてしまうなんて、ちょっとだらしないな・・・と反省。

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June 02, 2012
曇マークが並んで、夕方から雨という天気予報を見ながら、「またお天気が悪くなりそうだな」と思っていたけれど、珍しく一日中いいお天気に恵まれたオーガニックマーケット。風もなくお祭り日和で室内にいるよりも外で過ごした方が気持ちいいマーケットだった。
ただあちこちの運動会と重なってしまったようで、人出がものすごく多い・・・というわけではなかったけれど、お客様はゆったりと楽しい一日を過ごしていかれたようだ。出店者同志だけでなく、いらした方同志がお話したりして、滞在時間がとても長いのがこのマーケットの特徴の一つかもしれない。
私は早朝から起きて準備を始め、いろいろ作った焼き菓子などをビオンのセミナールームの方に並べて出店していたのだが、今回はめずらしく?完売しなかった。
でもその分、カフェの方は一日中すごい人出だったようだ。途中、何度か用事があって厨房に入ったけれど、店内の席はいつも満席。ガーデンテーブルにもずっとお客様が座っており、スタッフはみんなとても忙しそうだった。
スタッフたちにも交代でマーケットを見に行ってもらおうと思っていたのだが、とても途中で抜け出せる状態ではなく、3人体制でやっていたけれどギリギリと言う感じだった。
今回はお天気がよかったせいか、セミナールームの方でお食事をする方は意外と少なかったので、出店している私の方が一人でも逆にのんびりしてしまったので、次回は出店場所をお店の近くにして、忙しい時に行ったり来たりできるようにした方がいいかなと思った。
カフェがビオン内にできてからのオーガニックマーケットは、これで2回目になるが、マーケットの会場内にカフェがあるので、セミナールームの方に出店しなくても、一緒にマーケットを楽しめるスタイルはあるはずだ。いつもはお店の営業に追われてお話できないお客様と、ゆっくり交流しながら、いつもとはちょっと違ったより楽しい場をつくるというのが目的の一つなのだから、そのことを踏まえたうえで新しい関わり方を探ってみたい。
次回、8月の開催は夏の夕市なので、外に灯りなどをつけた夏祭りのようjなマーケットになる。夏休みのお子さんたちが楽しめるコーナーもある。どんな形で関われるか、それまでに考えてみよう。



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June 01, 2012
明日はオーガニックマーケット。早いものでヤワタホームのオーガニックマーケットは今回で7回目となる。回を重ねる度に出店者の数も増え、今回もまた30を越える出店者が集まった。決して大規模のお祭りではないけれど、オーガニック食材や有機農家さん、クラフト・ヒーリングなど出店者の方向性がきちんと定まっているマーケットなので、安心・安全でとても楽しいし何と言っても温かく、気持ちのいいマーケットになのだ。出店者同志、顔見知りになっているし、またお客さんでもあり出店者でもあったりして、限りなく重複しているところがとても面白いなあと思う。
また毎回、ヤワタホームの社員の方たち皆さん総出で会場を設営したり駐車場の誘導をしてくださったりと、バックの協力体制が整っているので、出店者は自分のブースのことだけに専念でき、それが本当にありがたい。
今日はお店をやりながら、明日持っていく焼き菓子を焼いて一日忙しく過ごした。季節がら食事関係は明日の朝、仕込むしかないので、明日は早起きして準備に取りかからなくては。
焼き菓子の他、テイクアウトできるお食事は青大豆とひじきの玄米ご飯と、重ね煮のトマトスープと、切干とグレープフルーツのサラダを作る予定。
写真はレンズ豆を入れたカボチャのサクレ。レンズ豆と人参、玉ねぎ、パセり、カボチャという組み合わせだ。夕方、またオカダくんのところに行ってピカピカのズッキーニとスティックブロッコリーとカブを仕入れてきた。スティックブロッコリーは初物だ。ズッキーニとスティックブロッコリーは特に私の大好きな野菜なので、しばらくは毎週のように食べ続けることになりそうだ。
今度はスティックブロッコリーでキッシュを焼いてみよう。ハネダシが出た時はたっぷり茹でてからミキサーにかけ、美味しいスープを作ろう・・・なんて素材を見ていると料理のことばかり考えてしまう。
何だかまたお天気が曇マークばかりで「今にも降り出しそうな?」日になるんじゃないかなとちょっと心配だけど、お時間がありましたら、ぜひお越しくださいね。11時から3時までです。

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