杵築の武家屋敷
雨が続くとさすがに湿気が多くなるけれど、梅雨の晴れ間に古民家で過ごすのはとてもさわやかで清々しい。昨日も友達が夕方から来たけれど、縁側に座って初夏の光と風をたっぷり受けながら「なんて気持ちがいいんだろう~」って感動?していた。夏至を過ぎたばかりなので、まだまだ日は長い。ゆっくりと日が沈んでいく時間を楽しみたくて、縁側のガラス戸は遅くまで閉めなかった。
昨日はだんだん風が強くなってきて、急に肌寒くなってしまったけれど、お天気さえよければ、この季節、まだ古民家の中は暑くもなく、さわやかな風が通り抜けていく。日本家屋って風が東西南北に通るようにうまくできているなあと思う。私はエアコンのない生活をしているので、夏の間は部屋中の窓をずっと開け放して涼をとる。
この前、大分に行った時、空港に行く前に柿ピーが国東半島の南にある城下町杵築(きつき)に連れて行ってくれた。街の東端には杵築城が建っており、その下に江戸時代の武家屋敷が広がっている。小さな街だが通りや街並み、土塀がそのまま残っている。通りをはさんで左右には勘定場の坂、酢屋の坂など石畳の坂がある。
そのうちのいくつかの武家屋敷は中を見学できるようになっているのだが、写真を撮りながら風楽の古民家と感じが似ているなと思った。縁側や障子や書院造の和室は本当に落ち着く。日本家屋独自のものだ。いくつかの部屋からは窓を切り取って庭が見えるようになっていた。
私もこの古民家の西側の縁側から見える風景が大好きだ。1枚目は武家屋敷、下の2枚は古民家の写真。修復している時、西側の戸を全て外した時に写したものだ。土間から庭の風景を初めて見た時、実際に外に立って見るよりも美しいなと思った。そしてこんな場所でこれから仕事ができるんだととてもうれしくなった。
でも今は一雨ごとに草がぐんぐん伸び、畑は早くも草ボーボーに!庭を美しく管理するのはなんて大変なことだろう。
今日一日ビオンで仕事をし、古民家に帰ってきたら涼しいを通り越し何と寒いこと!いい季節だと言いながら、まだストーブが片付けられずにいる。
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