« October 2012 | Main | December 2012 »

November 30, 2012

黒米甘酒

寒くなると始まる冬の台所仕事の一つ。甘酒作り。一昨年から甘酒を自分で仕込むようになって、餅米だけでなく、玄米やアワ、キビ、ヒエ、高キビなどの雑穀甘酒のほか、かぼちゃなどの野菜甘酒などいろいろな種類を作るようになった。
一番美味しいなあと思ったのはモチキビの甘酒。本当に甘くてほんわかしている優しい味だった。甘さだけだったら高キビが一番で、まるでチョコレートのようだった。
今年はまだ仕込んでいなかったけれど、ちょうど玄米に黒米をたっぷり入れて炊いたので、それをさらにぐつぐつと煮込んでおかゆ状にした。今年初の甘酒は玄米と黒米にしよう。
今朝はなんだかやることが多くて、スープセット用の天然酵母のパンを焼いたり、スープを仕込んだり、お漬け物をたまり醤油に漬け込んだり・・・と定食の支度以外にもその他の仕込みがとても多くて、朝からバタバタだった。
しかも12月のシフトがスタッフ不足でなかなか完成せず、人手の足りなさを痛感し、どうしたものかと気になってしまった。
11時になってからうっかりサラダができていなかったことに気付き、慌てて白菜を刻んだりと、なんとなく自分の集中力が散漫になっていたようだ。厨房にたつ時はいつも気を整えなくてはと心しているので、バタバタと動きながらも気はどこか一点に集中させて仕事をしている。いつのまにか習慣になっているようだ。でも今日はその辺りが安定できていなかったような気がする。
まあ、それが、いいとか悪いとかというのではなく、そんな自分がいたんだということを観察しながら仕事を続けた
ただ気が削がれている時に作ったものは、なんだか気が抜けている?ようなものになってしまいがちなので、それだけは気をつけなくてはと思う。
一晩、炊飯器の中で麹が発酵して、明日の朝には美味しい甘酒が出来上がる予定。この冬一番の甘酒。楽しみだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 29, 2012

Hello Mac

しばらく前から急に立ち上がらなくなったパソコンを前に途方にくれていたところ、以前、パソコン指導でお世話になった友達が食事に来てくれた。かつて大手電機メーカーのSEとしての経験を持ち、IT関連にとても詳しい人だ。
もう何年も前のこと、まだブログができたばかりの頃、私にブログやSNSを仕事に生かすようアドバイスをしてくれた。その後、なぜか彼は180度人生を転換させて?有機農業の学校で仕事をするようになり、今ではその学校の農業指導だけでなく経営改革にも乗り出そうとしている。
突然やってきた友達が救世主のように思えて?食事の後、パソコンを見てもらうことにした。そしてディスクが損傷しているかもしれないということで、パソコンを急きょ修理に出すことにした。その結果、修理にはかなりの金額がかかることがわかったので、新しくパソコンを買うことにした。
予期せぬ出費で正直しんどいが、テレビのない人里離れた古民家にパソコンとケータイは必需品。機種のことやら接続のことやら私は全くわからないので、友達に一緒に選んでもらってMacに乗り換えることにした。iPhoneを今使っているので、Macと連動させたらパソコンとケータイで共有できるものが増えて、とても使いやすくなるそうだ。以前、その友達も自分の勤めていたメーカーのパソコンを使っていたが、今ではMacとiPhone、そしてiPadに切り替え、とてもスマートで便利なパソコンライフを送っているようだ。基本的な知識がないので、私がそこまで両機を駆使することはできないだろうけれど、ずっと使っていたWindowsからMacにしたことは全くの初心者に舞い戻ったようなものだ。
使い慣れたらMacの方がおそらく私には合っているとは思うけれど、立ち上げることから画像を挿入することまで初めての動作に戸惑い、わからないことだらけ。
しかもデータがまだ復旧できていないので登録しているメールアドレスもわからないし、撮りためていた画像のストックも今は全くない。実際画像のアップもサイズ変更の仕方がわからずまだできない状態だ。
でもサクサクと動くキーボードはとても快適だし、今回はどこにでも持ち運べるコンパクトなノートと無線LANにしたので、古民家中、どこにいてもパソコンができるようになった。お天気のいい時は庭のパラソルの下でも仕事ができるなんて思うとかなり嬉しい。
iPhoneと連動させてどこにいてもブログがアップできるしメールにも返信できるようになるのだ。

と言ってもまずはキーボード操作を覚えることが最優先で楽しめるところまで行けるのは当分先になりそうだけど、これからMacと一緒にいろんなことをやっていけたらと思っている。      

| | Comments (2) | TrackBack (0)

November 27, 2012

チベッチハートヨガワークショップ

神栖にあるヨガスタジオシャクティのNorika 先生を古民家にお招きしてヨガのワークショップを開いた。今までもシャクテイに通っている生徒さんたちは風楽がお食事にきてくださったり、Norika先生も古民家やガーデンビオンに時々きてくださるので、何かつながりを感じていた。
チベット仏教の深い英知に基づいたチベットハートヨガは内側からも外側からも自分の内面にアプローチしていく。そして誰かの幸せのためにヨガを捧げていく。
通常のスタジオプログラムではなかなかできない3時間の長いお話とヨガのアーサナ。自分を取り巻く世界と自分との関係、そして心とエネルギーの流れとの関係、自分が変われば変わっていく。その相関関係を体と心の体験の中で感じ味わっていこうとする深いヨガ。
最初の一時間くらいはずっとNorika先生のお話だった。「空」とは何かという般若心経とつながる仏教の根本的な世界観についてしばらくお話されていた。まるで禅問答のようだが、果たして物体に実態というものがあるのかどうか・・・・がテーマだった。
あいにく雨が降る肌寒い一日だったので、体を動かさずお話を聞いている時はストーブを4台つけても古民家の中は寒かった。でもアーサナが始まるとあっという間に体温があがり、ストーブも消してしまったほどだ。
8人という多すぎもせず少なくもないスペース的にもちょうどいい人数が集まり、あたたかないい輪ができた。私もヨガには参加したかったので、7時頃からランチの用意をして、終わる15分くらいまで一緒にアーサナを楽しんだ。
お膳に一人一人盛りつけるとすぐにランチをお出しすることができないので、大皿盛りにして、皆さんにそこから思い思いによそっていただくことにした。ご飯やお味噌汁や器の用意など、皆さんにもやっていただいたので、まるでヨガ合宿のようににぎやかでわいわいとしたランチタイムとなった。
ヨガをしっかりやった後はとにかくおなかがすくし、食べ物がとても美味しく感じられるのだ。
ワークショップに参加してどうだったかという感想や質問などいろいろお話しているうちに、あっという間に3時近くになってしまった。
個人的にはパソコンが立ち上がらなくなってしまったので、その修理に夕方行かなければならなかったので、ゆっくりお話を楽しんでいられずちょっと残念だったが、出会うべくして出会う人たちと、この場に集まっていい時間を過ごすことができたなと思っている。
今、ヨガは私にとってなくてはならない生活の一部。そこから広がっていく宇宙をたくさんの方たちと一緒にたっぷり味わい、心と体に真の意味での平安が訪れ、いろいろなものからもっともっと解放されていきたいと思っている。

Dsc05975_4


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 24, 2012

バネルのプレゼント

パン教室に時々参加されているヨリコさんは某美術大学の通信教育課程を専攻されている。
私も子育て中に図書館司書の資格を取得したくて通信大学に入学したことがあるので、主婦が大学に行く楽しさと大変さは両方ともよくわかっているつもりだ。
ヨリコさんはデザイン情報学科に所属している。
その中で今夏、地域情報など身近な話題をレポートするコミュニケーションデザインという課題があったそうだ。
それでレストラン業だけでなく料理教室やパン教室、ワークショップなど多目的な活動をしている風楽をレポートして下さることになった。
さらに夏のスクーリングでは受講生たちが、それぞれのレポートをパネルにまとめる展覧会形式の授業があったという。
ヨリコさんは実際に風楽のパン教室に参加され、写真を撮り、私へのインタビューをまとめられた。
その後、先日のパン教室にもまた来て下さり、無事に展覧会が終わりましたという報告いただいた。
それで当日展示されたヨリコさんが作成したパネルを見せていただいた。
パネルの枚数は全部で8枚。ものすごく美しくまとめられており、まるで8ページに渡って風楽が雑誌に掲載されているみたいだった。
編集のセンスがとてもいいのだ。全体を通して一つのストーリーができていた。自分のことなんだけど、見せ方がトータルでデザインされているので、なんだか読んでいても引きつけられるし、対象に対して興味が湧いて来る?のだ。
デザインや書き手のテーマ次第で表現というのはずいぶんと変わっていくんだなと思った。
おまけにその展覧会を創りあげていくプロセスを和綴じの一冊の手作り本にしてプレゼントして下さった。
展覧会のトータルテーマは「あつまるの家」。
最初、お話を聞いてもデザイン情報って、どんな分野かわからなかったのだが、このレポートを見てとても面白そうだなと思った。
絵を書いたり、器を作ったりするのと同じように、人やイベント、ニュースなど形のないものを文字や写真で表現しデザインしていく「モノづくり」なんだなと思った。
とても素敵なパネルなので本箱の前にしばらく並べておくことにした。
ヨリコさんどうもありがとう!
お店にいらした時、皆さんもどうぞパネルをご覧になってくださいね!


1353755403534.jpg

Continue reading "バネルのプレゼント"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 23, 2012

楽健法

店が終わってから、友達のセンちゃんが来て体をグイグイ踏んでもらった…なんて書くと、何だろう?って思う方がいるかもしれない。
これは楽健法と言って、手足のつけねを足で踏み合う健康法のひとつ。
奈良にある真言宗のお寺の住職さんが考案した自然療法だ。
実際に寝っころがって踏まれるに任せていると、今まで無自覚だった体の深部のコリを痛い!と叫びながらも次々に発見していく。
そして終わった頃には全身の気のめぐりがよくなって、ああ気持ちよかった~となっていく。
楽健法を学び、セラピストの資格をとったセンちゃんの足の裏は私のコリをつかんで離さない。
よく足の裏でこんなシグナルをキャッチできるなぁと驚いてしまう。
今日で二回めのセンちゃん施術。やってもらいながら、あれこれ話をするのも楽しい。体を預けるということは、相手を信頼するということなので、自然と心も開かれていく。
感覚が似ている友達だから、その時々で感じていることがお互い素直に伝え合える。
私はご飯をセンちゃんに、センちゃんは私に楽健を、それぞれできることを交換し合って、一緒に楽しい時間を過ごせた。
いつか古民家で楽健法の勉強会とランチを組み合わせた集まりをやれたらいいな。
1353682258824.jpg

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 22, 2012

iPhoneからUP

iPhoneからココログにUPできるアプリがあるって教えてもらった。さっきはできなかったけど、これなら画像も一緒にUPできるかも?
相変わらずパソコンは立ち上がらないから、こちらからしばらくやるしかないかな。
1353595296091.jpg

| | Comments (0) | TrackBack (0)

房総ドライブ

今日は今週唯一のお休み。一ヶ月前から友達と房総に行こうと約束していた。
今日の運転の担当は私。
大網でユキコさんを拾って館山へ。
季の音という古民家レストランでランチと足湯。
その後、料理の神様を祀る高家神社と紅葉で有名な古刹小松寺にご参拝。
しっとりとした寺社に佇み、晩秋の名残りを楽しんだ。
その後は面白い活動をしているシラハマアパートメントへ。パソコンが動かないのでカフェで遅いティータイム。
潮騒の音を聞きながらいっぷく。
帰りが遅くなりそう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 21, 2012

パソコンが動かない?!

今日はパン教室。美味しいグルテンミートの肉まんと大納言小豆のあんまんを作った。
ちょっと北風が吹いていたけど、お庭で楽しくランチができた。
美味しそうな写真、いっぱい撮ったのに、パソコンが起動できず、ブログにアップできない!
仕方なくスマホから初めてココログにログインした。文章は書きにくいけどなんとか書ける。でも一眼レフで写真を撮ったので、パソコンが立ち上がらないと、画像が見られなし、アップもできない。こんくけこんなことなら、iPhoneからも写しておけばよかったなぁ。
それにしても、パソコンの不調が一時的なものだといいけど。いよいよパソコン、寿命かしら?
パソコンからでないと、やっぱりブログを書いた気がしない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 20, 2012

ガーデンビオン料理教室

今日はガーデンビオンの方でデモンストレーション形式の料理教室を行った。メニューは重ね煮のけんちん汁、リンゴとさつま芋の柚子ドレッシングサラダ、グルテンミートのメンチカツ。
今回はキャンセルなどもあって参加して下さった方は2人。人数が少ないので急きょ私が目の前で調理するのを取りやめて、みんなで作ったらどうかなと思い、やり方を変更することにした。
私を含めて3人なので、キッチン側の方に入り、重ね煮のけんちん汁の具を切りながら、鍋の中に重ねていったり、メンチカツの具を炒め、グルテンバーガーの中に入れて混ぜ、丸めて衣をつけるところもやっていただいた。
人数が少なくてちょっと寂しかったけれど、キッチンに立つにはちょうどよく、のんびりとやらせていただいた。
ビオンでの料理教室も回を重ねるごとにスーパーラジエントヒーターの使い方にも慣れてきた。最初のうちは火がついているかどうかわからず、玄米を炊くのも自信がなかったが、今では専用の鍋で揚げものもできるようになった。遠赤外線効果で沸騰した後は余熱が長く続くので、その特性を生かしながらけんちん汁を煮込んだ。今日は同時に3つの鍋をコンロに並べて、調理した。
キレイで明るいアイランドタイプのキッチンで料理するのは気分がいい。12月は17日(月)の予定。
帰りに麻賀多神社にお参りをし、久しぶりに大和の湯に行った。まだ明るいうちから温泉に入れるのはかなり贅沢な感じがする。ゆっくりつかり、露天風呂から田んぼの向こうに落ちるキレイな夕陽を見てから帰ってきた。
Dsc05948

Dsc05946_2


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 18, 2012

柚餅子(ゆべし)作り

柚餅子(ゆべし)を仕込んだ。ほとんどの人がゆべしと聞いて思い出すのは、地方に行った時にお土産屋さんで売っている胡桃や黒糖が入ったお餅のような甘いお菓子のことだろう。でも本来の柚餅子はその字のごとく柚子を丸ごと使って作り、丸柚餅子とも呼ばれている。そして作るのにとても手間と時間がかかる。
戦国時代、旅する武士たちの保存食として持ち歩いていたと言われる柚餅子。柚子の上の部分を切って蓋にして、中味をくり抜く。その中に味噌、みりん、お酒、胡桃、米粉などを鍋でよく練ったものを六分目ほど入れる。そして蓋をして蒸し器で蒸すこと40分。よく冷めてから柚子全体を和紙にくるんでそのまま1カ月以上、風通しのよい所に吊るして乾燥させる。
出来上がる頃には柚子の皮と中味が飴色になり、それを皮ごと薄くスライスしていただく。もちろん完成した後は常温で保存できる。私は米粉の代わりに道明寺粉を加えた。吊るすのはちょっと風情がない?のだが、和紙にくるんだ柚餅子を洗濯ものを干すクリップハンガーに一つ一つぶら下げることにした。雨や強風の時など、すぐに移動できるからだ。
太陽の光と北風の力で少しずつ柚餅子が乾燥し熟成して旨みを増していく。まさに自然とのコラボレーションから生まれる滋味だ。
今日はものすごく忙しい一日だったが、ユウコさんとマキコさんの3人体制だったので助かった。たくさん作った定食も全て完売。全く休む暇もなく3時過ぎてからようやく賄いを食べた。朝、店が混む前に柚子の中に味噌を詰め込んで蒸しておいたので、店が終わってから、それを一つずつ和紙でくるんで麻ひもをかけて吊るした。
お正月までには完成するだろう。柚子仕事をまた一つやり終えた。今度は柚子のジャムでも作ろうかな。
Dsc05940

Dsc05938

| | Comments (0) | TrackBack (0)

つみきおじさんのお話

成田近郊で活動しているシュタイナー教育を基本にした親子サークル「もりのこびとたち」。代表のナミヨさんがお店によくお食事をしに来て下さることから、時々お話させていただくようになった。小さい子供たちと過ごす時間はとっくに終わってしまったのだが、幼児教育に携わり、子供の本が大好きだった私は子供たちを取り巻く文化にはとても関心がある。
昔も今も現役で、ずっと子供たちと関わってきたナミヨさんとは時々言葉を交わすだけなのだが、その短い言葉の中に何かしら通じ合うものを感じている。そして人を育てるということはどういうことなのか、いつもたくさんのヒントをいただいているような気がする。
今日は土曜日だったが、古民家ではなくビオンの方で仕事をした。「もりのこびとたち」が主催するつみきショウのイベントがあったからだ。ガーデンビオンのセミナールームを使って、つみきおじさんこと相沢康夫さんの講演会とつみきショウが行われた。
ビオンの仕事の合間に時々セミナールームの方に行ってほんの数分だけ様子を見させていただいた。相沢さんがカラーのモザイクつみきを使って、幾何学模様を組み立てながら楽しくお話されていた。鮮やかな色のつみきたちがマジックのようにいろいろな形に変化していくのが面白かった。
いつも気持ちをそこにとどめ、心をこめて一つ一つのセミナーをスタッフと共に組み立てていくナミヨさんらしい会場創りだった。
とても集客力があるので、何かをやるたびにたくさんのお母さんとお子さんたちが集まってくる。そして穏やかで和気あいあいとした場ができあがっていくのだ。
雨の土曜日にも拘わらず、今日はビオンの方も忙しく、特につみきショウが終わってからは親子連れのお客様がビオンにお茶を飲みに来て下さったので、ランチタイムが過ぎても店はにぎやかだった。
私にもいつか孫が生まれたら、また子供たちと一緒に木のおもちゃを楽しめる日が来るのかな?
Img_0231

| | Comments (5) | TrackBack (0)

November 16, 2012

料理教室~れんこんハンバーグ・春雨の中華スープ他~

昨日と今日の朝の冷え込みはまさに冬到来!という感じだった。霜がしっかりとおりていて、いよいよ本格的な寒さがやってくるようだ。
今日は料理教室。サイトの方のイベント情報が、今、アップできない状態なので、告知が徹底できず、今回の参加は3名と少なかった。メニューは寒い夜に飲みたい生姜たっぷりの春雨ともちきびの中華スープ、重ね煮の筑前煮、れんこんのハンバーグ、甘酒白玉のかぼちゃあんスィーツ。
どれも美味しくでき、たっぷり作ったスープはおかわり続出で、お持ち帰り用がほんの少しになってしまった。「美味しいねえ~」といいながら、皆さんとゆっくり楽しいディナータイムが過ごせた。
今回のメンバーはもう何度も料理教室に来てくれている気心知れた人たちなので、食事しながら、いろいろなお話ができた。食事の後は時間があったので、それぞれの持つマヤ暦の紋章を調べさせていただいた。マヤでは人は自分のお役目を果たすために、それにふさわしい紋章の日を選んで生まれてくると言われている。マヤの紋章は生年月日からひもとくのだが、本当にその人らしさをよく表しているなあと思う。誰もが「わかるわかる~」と言う感じで聞いてくれた。
やはり持って生まれたお役目に沿って生きている人は自然界からのサポートも受けやすい。逆に自分のお役目にそぐわない生き方をしている人は何かをやろうとしてもスムーズには進まないことが多い。
でもたとえばトラブルが起きたり、スムーズに進まないことがあったとしても、その人にとってはそれが必要な学びであり、成長していくためのプロセスなので、安易にそれをいい悪いと判断してはいけない。
むしろどんなことも自分が生きて行く上では必然の出来事なのだと、起こること全てをありがたく受け留めた方が
よりラクに生きられるのではないかなと思う。
小さな料理教室だが、長く続けていくことでたくさんの方たちとお会いすることができ、「美味しいね」を一つのキーワードにたくさんの輪が広がってきている。ありがたいことだなといつも思う。
それは私にとって何よりの財産だ。古民家での料理教室、来月は12月15日(金)3時からです。酒粕のグラタン、重ね煮のポタージュ他を予定しています。よかったらどうぞご参加ください。
Dsc05932

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 15, 2012

柚子釜

柿を加えた紅白なますを作って、中味をくり抜いた柚子の皮に入れた。一般に柚子の皮を器のようにして利用したお料理を柚子釜と呼んでいる。中にはすり身などを流し入れ、入れものごと蒸した柚子釜のお料理もある。
今日はお昼に6名様でご予約が入り、追加メニューのご注文があった。追加分として野菜と桜エビのかき揚げと柚子釜、ケーキとアイスクリームをお出しした。たわわに実っている柚子の中から大きめのものを3つ選んで半分に切り、果肉を取り出して器を作った。
大根と人参の紅白なますは酢を使わず柚子の絞り汁だけで作った。そこに柿の実を薄くスライスして加え、柚子の皮の千切りも添えた。南天の葉をお皿の上に敷いて、その上に出来上がった柚子釜を乗せてお出ししたらとてもキレイだった。
こんなことができるのも庭に柚子の木があればこそ。柚子の皮をむいて千切りにし、いつでも使えるように冷凍しておく柚子仕事も少しずつ始めている。柚子の絞り汁もお料理に大活躍。なんていい香りなんだろう。今年は柚べしも作ろうと思う。自然からの季節の恵みは暮らしに手仕事の時間をたくさんもたらせてくれる。経済効率とはかけ離れているけれど、季節の移ろいを体で感じられる豊かで幸せな時間だ。
今日のお客様の中におばあちゃまがいらっしゃった。ご家族や一緒にいらした方たちが「おばあちゃんおばあちゃん」と声をかけ、とてもおばあちゃまを大事にしているんだなということが伝わってきた。お年寄りが輪の中心にいてみんなでさりげなく労わり合っている光景を見ていると温かい気持ちになる。
風楽のお食事をおばあちゃまにも喜んでいただけたら嬉しいけれど・・・どうだったのかな。
Dsc05925


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 14, 2012

にんにくの植え付け

さつま芋を掘り上げるのが遅くなってしまったので、今年はにんにくの植え付けが間に合わないんじゃないかと諦めていた。でもまだにんにくが売っていたので、嬉しくなってさっそく植えることにした。
さつま芋の植わっていた場所を鍬で耕しながら、もみ殻くん炭を混ぜ込んで行った。そして畝を立てて、一粒づつバラバラにしたにんにくを植えて行った。国産無農薬にんにくが収穫できるなんてなんという贅沢!にんにくは畑に滞在する時間が長く、今植えても収穫できるのは来年の6月頃。生育に時間がかかる野菜は私のような素人ファーマーには難易度が高い。でもなぜか今年も去年もにんにくはちゃんとできた。決して大きな玉とは言えないけれど、しっかりと瑞々しさと香りを持った美味しいにんにくだった。
今年の残りの畑仕事はヤーコンを掘ること、北側に残っているさつま芋を掘ること、そして篠竹を切りそろえることだ。農家さんに教えていただいたのだが、根が蔓延ってどうしようもない篠竹だが、冬になる前に幹を短めに切っておけば、翌年、あまり伸びないそうだ。
去年も今頃の時期に、篠竹を刈りこんでおいた。相変わらず縦横無尽に根っこが伸び放題だが、確かに一昨年よりは根の張り方が弱くなってきたように思う。人が土を耕すことによって、少しずつ荒れていた土が肥沃な畑へと変わっていくのだろう。まだまだコンディションがいいとは言えないけれど、引っ越してきた当初に比べたらかなりふかふかの土になってきた。
若い頃からお世話になっているヨコヤマさんが今日、初めてビオンに来てくれた。ヨコヤマさんが来る時間に合わせて畑仕事を切り上げビオンに行った。私の作ったさつま芋もほんの少しお裾分けした。ちょうどお客様が引けたところだったので、ヨコヤマさんと同じテーブルについて、あれこれお話した。いつお会いしてもダンディで社交的な方だ。学生時代のヘナチョコな私のことも知っているし、いろいろご指導いただいので、今、こうしてお友達のように対等にお話していることがウソみたい?だが、お会いする度に楽しくていつも話が尽きない。
私が「ヨコヤマさんってお父さんみたい」と言うと、「その年齢で娘だなんて図々しすぎる」と真剣に?怒る。お父さんでも彼氏?でも友達でも何でもいいから、いつまでも楽しく会い続けられる人がいるって幸せだ。
Dscf8180


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 13, 2012

天のしずく~辰巳芳子いのちのスープ~

私の尊敬する料理研究家辰巳芳子さんの映画「天のしずく」(河邑厚徳監督)が完成し、上映が始まったので観てきた。映画を撮影していると聞いた時から、出来上がったら絶対に観たいと思っていた。
辰巳芳子さんは日本の料理研究家の草分け辰巳浜子さんの娘。脳梗塞で倒れ、嚥下障害となり、食べる楽しみを奪われてしまった父が最後に口にできるのは心をこめて作ったスープだった。丁寧にスープを作り、季節の香りを添えて父の口に運んだ。そんな母と娘の父への愛が命のスープの根本にある。
四季折々の美しい風景を持つ日本列島で作られている農作物。日本の文化や伝統を守るために欠かせない農という営み。日本の食文化の根幹となる米と大豆の生産を守りたいと辰巳さんは全国の小学生に大豆の種を蒔き育てる「大豆100粒」運動を提唱し、参加校は300校を越えたそうだ。
自然の恵みを感謝しながらいただくこと・・・生きていく上で最も基本的で大切なことなのに、今の日本は自給率が低く食料廃棄率は驚くほど高い。食生活だけではなく食文化の乱れは人の心をもむしばんでいくのではないだろうか。食べることを通してヒトは人になっていくのだから。
食べることは生きること、そして生きることは愛すること。食を通して私たちの暮らしを見つめ直せるよう辰巳さんからのたくさんのメッセージが込められた映画だ。
辰巳さんの言葉は愛に満ち、一言一言が胸を打つ。一つのことを極めてきた人だけが持つ言葉の重さ。辰巳さんの姿は神々しく、その魂の崇高さはどの場面からも伝わってくる。そして食に携わる者としての辰巳さんの真っすぐで濁りのない精神性が作品の中に一貫して流れているので、映画を見ながら私は泣けて泣けて仕方なかった。
こんなにも愛おしい気持ちで食べ物と向き合い、長い人生の中、こんなにも心をこめて滋養があり豊かな食べ物を作り続けていられるなんて・・・・。本当に素晴らしい方だと思う。
一体、辰巳さんは今までどれだけのスープを作ってきたのだろう?そしてどれだけの人たちがそのスープを口に含み、作り手の思いにふっと胸が熱くなったことだろう。
同じ食に携わる者として、私も辰巳さんの思いを汲み取り、丁寧に心をこめて料理を作り続けたいと思った。そして作ったものに愛を添えること。いつか本当に滋味のある料理が作れるようになった時には、それを必要としている人たちに届けたい。
「呼吸と等しく、いのちの仕組みに組み込まれている、食べること。この自明は、どこまで明らかにされておりますでしょうか。すべてのいのちの仕組みは、いのちがよりよく在るよう、生きてゆきやすく在るように、想像を絶する仕組みに違いありません」。
私の大好きな辰巳さんの言葉だ。
美しい日本の農村風景の映像と共に、辰巳さんの珠玉の言葉がたっぷり詰まっている素晴らしい作品でした。ぜひご覧になって下さいね!16日までは千葉劇場でも上映しています。
Texture_body_011
(C)2012天のしずく製作委員会

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 12, 2012

甘酒パンと全粒粉のスコーン

最近、ビオンにいるトモちゃんとゆっくり話す時間がない。二人のお休みが中々合わないので、一緒に出かけることも少なくなった。
今日は久しぶりに二人のお休みが重なった。仕事のことなど、いろいろ相談したかったので、古民家に来てもらい、一緒にランチをしながら話すことにした。
お昼に合わせて焼き上がるよう、簡単にできる甘酒のパンと全粒粉のスコーンを焼いた。強力粉の中に甘酒を入れて、ちょっとだけ自然発酵させ、二次発酵なしで丸めて焼くだけの簡単なパンだ。モチモチっとした食感だった。スコーンの中にはチャイ用のスパイスをちょっと加えた。乳製品や卵は使っていないけれど、サクサクとしたスコーンだった。焼きたてにハチミツをつけて食べた。
雨が少し降っていたけれど、お部屋の中よりも外の方が温かかったので、外で食べることにした。と言っても庭のウッドテーブルは濡れているので、縁側に座布団を敷いて、縁側の横に置いてあるテーブルに食事を並べた。
古民家は庇があるので、雨が降っていても縁側はよほどの雨でない限り吹き込んでこない。小雨が降るのを見ながら食事をした。
途中から二人の共通の友達であるアヤコさんがふらりとやってきた。会うのは久しぶりだ。一度、用事があって抜けたが、また戻ってきてくれたので一緒にお茶を飲みながらあれこれ話した。何だかの~んびりした一日となり楽しかった。
Dsc05908


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 11, 2012

さつま芋とリンゴの柚子サラダ

雨が今にも降り出しそうな日曜日だったが、何とか日中はお天気が持った。今日はマキコさんとユウコさんの3人体制。さらにヨウコさんまでお手伝いに来てくれたので、ものすごく心強かった。たくさんお客さまがいらしても大丈夫なように、重ね煮も青菜も煮物もデザートもサラダも・・・全てたっぷりご用意した。人手があった分、久しぶりに時間に追われず朝の支度ができた。
仕事の合間に柚子を採ってきた。みんなで皮をむき千切りにして冷凍、果汁は絞ってビンで保存。もちろん種は焼酎に漬け込んで保湿ローションとして使う。
今日のサラダは風楽の畑で採れたさつま芋をふかして、人参とリンゴとレーズンを加え、柚子果汁のドレッシングで和えた。香りづけに柚子の皮の千切りも加える。皆さんから香りがとてもよくて美味しかった~と評判のサラダだ。
古民家の修復の時にいろいろ手伝ってくれたコバヤシ君が長野に移住することになった。すでに引っ越しを終え、住民票も抜いてあるという。実家に泊まって今夜、長野に戻るそうだ。最後だからと定食を食べに来てくれた。
早めに来て私が手をつけられずにいたゴーヤやピーマンなど夏野菜の苗木の片づけをやってくれた。
後半、店がヒマになったので、いろいろ話した。千葉に実家もあるし、こちらにもちょくちょく戻ってくると思うので、もう会えないという感じはあまりしない。むしろ、移住者が多く、有機農業や芸術活動などに携わる人たちが多い長野での新生活がとても面白そうだなと思った。
住まいを含めて、環境を大きく変えると、今まで出会えなかった人たちに出会うようになるし、何よりも新しい自分に出会うことができる。どんな新生活が始まるか、全く未知だけど、仕事や新居での暮らし方、人間関係など、一つ一つをゼロから作っていくのだなと思うと、何だかワクワクと楽しそうだ。
より自分らしく気持ちよく生きるため、それぞれ自分に合った居場所を見つけて、新しい人生をスタートさせていく。そんな友達の人生の転機を垣間見ていると、人生の新しいステージに幸多かれと祈らずにはいられない。
そしてまた一つ新しい旅先ができて嬉しい。
Dsc05907


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 10, 2012

干し柿作り

古民家の晩秋の仕事の一つ、干し柿を作った。仕事の合間に渋柿の皮をむいて、軸の部分に麻ひもを結んで何連かにして軒下に吊るしていく。古民家に降り注ぐ光と、そこに吹きこんでくる風の力によって、年末には美味しい干し柿が出来上がる。
以前、住んでいた家の鴨居に画びょうを打って干し柿を作ったことがある。日当たりが抜群に良い部屋だったが、軒下ではないので、風の通りが今一つ。12月に入る頃、少しずつカビが出て来て、焼酎で拭きながら干したが、あまりいいできとは言えなかった。
でも一昨年、古民家で初めて干し柿を作ったら、最高に美味しくできた。国産の無農薬渋柿で作った干し柿!なんてすばらしいんだろう!そのあまりの出来栄えに感動し、もったいなくて中々食べられなかった。
今年は庭の柿があまりたくさん実らなかったので、柿を使う料理は他から柿を買ってこなければならない。でも今日、最後の最後の柿を脚立に乗ってもぎとり、昨日、ジュンコさんの実家から持って来てもらった渋柿と合わせて、軒下に吊るした。朝陽の中でつるんつるんの柿が風に揺れていた。可愛らしい。
そんな生活の中のひとこまを見ているだけで幸せな気持ちになっていく。
古民家の軒下に干し柿。そして猫。
何だかとっても懐かしい光景だ。
甘い甘い干し柿になりますようにと、これから毎日、小さな実を見つめていこう。
Dsc05880
Dsc05882


Dsc05891

| | Comments (2) | TrackBack (0)

November 09, 2012

たけおごはん

昨日、さつま芋を収穫した後、ランチを予約して食べに行ってきた。「たけおごはん」は匝瑳市にある昭和初期の家を手づくりで改装した野菜中心の和食のお店だ。6月のオープンして以来、あちこちでとても評判がいいので、私もぜひ行ってみたいと思っていた。
匝瑳高校の向かいの細い道を曲がってすぐの所に小さな看板が出ている。外見は普通の民家。よく見なければ見落としてしまいそうだ。
靴を脱いで友達の家におじゃました時のような気持ちで中に入ると、格子窓から差し込むキラキラとした光が目に飛び込んできた。お座敷にはちゃぶ台が並んでいる。ご夫婦二人でやっている。小さなお子さんもいるので、ママは時々お子さんをおんぶしながらお店に立つ。白を基調にしたシンプルなしつらいの中に温かくて懐かしい雰囲気があった。
まだお店がオープンする前に、ご家族揃って風楽にお食事に来て下さったことがある。大人しい感じのご夫婦だったので、これからお店を始めると聞いても、正直なところあまり強い印象は残らなかった。でもお店を見た時、静かに着実に自分たちの思いを形にしていく方たちなのだなと思った。
たけおごはん野菜定食をいただいた。玄米ご飯と野菜中心のお惣菜が木のトレイに乗って運ばれてきた。舞茸と九条葱の甘酒フリッター、ごぼうと唐辛子の味噌、小糸在来大豆の焼きテリーヌ、ネギペースト・・・手の込んだお惣菜がご飯とお汁の向こうに並んでいた。
ゆっくりと一口づつ味わいながらいただいた。とても優しい味がした。そして少しずつたくさんの種類の食材が入っていた。風楽でも時々使わせていただいているひょっこり農場さんや熱田農園、みやもと山のお米など、有機野菜が献立の中心だ。
丁寧に仕事をしている人たちのお食事をいただくと、心がとてもほっこりする。食事というのは単にお腹だけを満たすものではない。作り手の思いを併せていただくことで心が満ちていく。こういうご飯に出会うと、心も体も喜んでくれる。
そしてまた私自身もそんな姿勢を忘れることなく、厨房に立ちたいと思う。これだけのお食事を全て手づくりしてお出しするとなると、混んだ時はさぞ大変だろうなと思う。まして小さなお子さんもいるからなおさらだ。
でもたけおごはんにはゆったりとした時間が流れていた。
味わい深いお料理・・・手をかけたものが人に伝わっていく時、小さな感動とひたひたとした喜びが静かに広がっていく。食卓という小さな宇宙には未知の可能性があふれている。
「たけおごはん」はカフェでもなくレストランでもなく食堂でもなく・・・ごはんの店なんだなと思った。美味しいごはんがあれば・・・。
また行きたくなる店だ。
Dsc05875


Dsc05877


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 08, 2012

さつま芋掘り

ちょこちょこと引っこ抜いて少しずつ食べてはいるのだが、霜がおりるようになってきたので、そろそろ全部を収穫しなければと、今日はさつま芋掘りをした。南側の畑の方が霜が強くおりているようで、芋の葉と蔓がすっかり枯れてしまった。
子供の頃、お芋掘りと言えば、目の前にある蔓を引っ張ればすぐにお芋が抜けた。その記憶が残っているので、自分でさつま芋を植えるまで収穫は簡単だと思っていた。でもいざ自分で植えてみると、長く伸び放題?になった蔓があちこちにあって、肝心の植えた根元がどこにあるのかわからないのだ。そのため、お芋を掘る前に、蔓を最初にある程度カットし、マルチを敷いた場所はマルチを裂いて外さなければならない。
当時から、お芋掘りの時は子供たちがお芋掘りをしやすいように、誰かがあらかじめ蔓を適当な長さに切っておいてくれたんだなということが自分で作ってみて初めてわかった。
家の畑は全て手で掘っているので、お芋を抜く時、蔓が切れてしまうと、地中にお芋だけが取り残されて、それを折らずに掘りだすのは難しくて、収穫された中にワレモノ?が多くなってしまった。最後に鋤で耕しながらもう一度、畑を確認しなければ、まだまだお芋が地中に残っていそうだ。
畑から出たばかりの泥付きの野菜って本当に可愛らしい。すっかり成長はしているものの、まるで赤ちゃんみたいだ。このままでもとても美味しそうに見えてしまう。さつま芋とじゃがいもは毎年のように植えていて、収穫も60キロ前後はあるので、店の食材としても大活躍。たださつま芋の場合、本格的な冬になると保存が厳しくて、あまり長く置いておくことができないのが残念だ。機械を入れるほどの量ではないけれど、手で掘るにはけっこう広い面積なので、今日は西側の畑の方までできなかった。
早く掘り上げて来年用のにんにくを植えなければ。
Dsc05864


Dsc05860


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 07, 2012

11月の教室案内

ホームページの教室案内の情報が今、アップできない状態になっているので、ブログの方から11月の教室案内をお知らせします!
どの教室も定員に限りがありますので、ご希望の方、電話かメールでお申し込み下さい。

○玄米菜食料理教室
11月16日(金)15時から18時
参加費:3900円(夕食・お土産付)
メニュー:重ね煮の筑前煮・れんこんハンバーグ・春雨の中華スープ・さつま芋だんご
*お持ちかえり用のお弁当箱をご持参下さい。
*材料の都合上、当日キャンセルは参加費の半額をいただきますのでご了承ください。

○天然酵母のパン教室
11月21日(水)10時から14時
参加費:3900円(ランチ・お土産付)
講師:高田温美(ホームメイド協会講師)
白神こだま酵母で、グルテンミートを使った肉まんとあんまんを作ろう!
*材料の都合上、当日キャンセルは参加費の半額をいただきますのでご了承ください。

○ガーデンビオン料理教室
デモンストレーション形式で実習はありません。ランチ付きです。
11月20日(火)10時半からⅠ時
参加費:3000円(ランチ付)
メニュー:重ね煮のけんちん汁・グルテンミートのメンチカツ・さつま芋とリンゴのサラダ
*材料の都合上、当日キャンセルは参加費の半額をいただきますのでご了承ください。

○チベットハートヨガ ワークショップ
チベット仏教の深遠な哲学に基づき、チャクラを開くことを意識したアーサナをゆっくりとやっていきます。
心と体の両面に働きかけるヨガをゆっくりやっていきます。
たっぷりのヨガとお話が終わった後はオーガニックランチ付きという贅沢なワークショップです!
11月26日(月)10時から2時30分
講師:Norika(ヨガスタジオシャクティ主宰)
参加費:4500円(ワークショップ・オーガニックランチ付)
*ヨガマット、飲み物・タオル・ブランケットをお持ち下さい。
Dsc03737


| | Comments (2) | TrackBack (0)

November 05, 2012

スープかぼちゃ

今日はビオンで仕事。この前のパン教室で大好評だった鶴首かぼちゃ(スープかぼちゃ)のスープを作った。このかぼちゃ、水分がやけに多くペッチャリとしているので、正直なところ煮物にしても美味しくない。ところがどの野菜も美味しく食べるためにふさわしい用途が必ずあるようだ。とにかくスープにすると美味しいのだ。
ただし、皮は固いので必ず剥くこと。そしてぐつぐつ煮ると水っぽくなってしまうので、必ず蒸し器に入れて蒸すこと。
火が通ったら豆乳か牛乳を加えてフードプロセッサーでスープ状にする。味付けは塩のみ。とても濃厚で甘くてとろみのある美味しいスープができあがる。他に何も入れなくても、かぼちゃとミルクだけで美味しいスープになるのだ。
そしてできあがったスープを温める時は濃厚すぎて鍋の下の部分が焦げやすいので、ヘラでよくかき混ぜながら弱火でどうぞ。
今日はたっぷり一本を丸々蒸してスープにしたらまーちゃんが感激していた。写真は鶴首かぼちゃの本体と、皮をむいて中味を切ったところ。鮮やかな黄色がとてもキレイ。もう一枚は、今日、スープの写真を撮るのを忘れてしまったので、パン教室の時にお出しした鶴首かぼちゃのスープ写真。飾りに生クリームを少しだけたらした。
この連休はビオンも古民家も大忙しだったので、気がつけばストック品がすっからかん。毎回、ビオンに行く前は古民家から何と何とを持ってきて・・・とメールが入る。今朝は味噌や酢、醤油、テンペ、冬瓜などをどっさりと車に積み込んで出発。とにかく荷物が多くなる。
帰りはそこに灯油ポリ缶を4缶積み込んで、いよいよ今年初の灯油を購入。また重たい灯油運びが始まる。さっそく夜、ストーブをつけた。
123


Dsc05765


| | Comments (2) | TrackBack (0)

November 04, 2012

今日も大忙し!

曜日に関係なく仕事をしているので、昨日今日が連休ということも忘れてしまいそう。でも秋の行楽日和でどこへ行っても気持ちよく過ごせるこの時期はとにかくあちこち人出でいっぱいなのだろう。
今日もお店は開店と同時に次々にお客様が来て下さりあっという間に満席になってしまった。ユウコさんと二人だったので、また黙々とお料理をお作りし、器を洗っては拭きを繰り返すだけで、途中、あまりの忙しさに言葉も出なくなってしまった。お客様のお顔を全く見ることなく、ひたすら厨房仕事に追われた。
たくさんお客様が来て下さることは嬉しいには違いないけれど、今の状態が果たしていいことなのかどうか、わからない。どんなにがんばったとしても、今はできていない部分にばかり目がいってしまうのだ。
ようやく落ち着いた3時過ぎにブログ用にサラダの写真を撮ったのだが、パソコンを立ち上げて取り込む段階になって、間違えて全画像を削除してしまって超ショック!!太陽光の下であえて明るく写した写真だったので、今さら撮り直しもできずがっかりだ。
最近、パソコンンもだんだん調子が悪くなってきて、プリンターはずっとエラー状態になったままだし、インターネットの時、ひらがな入力に切り替わらなくなったり、何度打ってもキーボードの子音が反映されず、文字入力できなくなったり、画像をアップする時、ブログの文章がいきなり消えてしまったり・・・と考えられないようなアクシデントが時々起こる。
エイトが発売になったというけれど、タッチパネルでの操作なんて、アイフォンだけでも難儀しているのに、この上、パソコンまで?!となったらもうお手上げかもしれない。
私が使う機能は決まっているので、普通に起動し、やりたい仕事を滞りなくやってくれさえしたら、ヴァージョンなんてどうでもいいし、使い慣れた同じパソコンをずっと使い続けたいんだけどなあ。
パソコンは昔と比べて安くなってきたけれど、その寿命はどんどん短くなっていくようだ。使い捨てが嫌いな私は家電もほとんど新品を買ったことがないし、本当に動かなくなるまで使い続けるので、ITの進化や次々に発売される電化製品には全くついていけない。テレビも見ないから、余計、新製品の情報には疎くなっていく。考えてみたら仕事の仕方も随分とアナログ?のような気がする。
でもお客様がたくさんいらした時、もう少しスムーズに回していくためには何らかの工夫が必要なのかもしれない。
やっと日曜日が終わり、明日のビオンでの仕事が終われば、ちょっと休めそうだ。ずっと忙しかったのでやっとここでひとやすみできるかな。
今日の写真がなくなってしまったので、この前、長野にある玉村豊男さんのヴィラデスト ガーデンファームアンド ワイナリーのレストランに行った時のデザートの写真をアップします。キレイで美味しいランチでした。
Dscf8113


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 03, 2012

3色サラダ

朝、起きた時にブルブルと震えてしまった。体感的にはこの秋一番の冷え込みだったような気がする。ストーブの準備がまだできていないので、重ね着をして足元を装備し?温かい格好で厨房に入った。予約は2件しか入っていなかったが、朝から「今日はやっていますか?」というお問い合わせの電話が相次いだ。ユウコさんと二人だけど、連休だし、お天気もよさそうだし、今日は忙しくなりそうだと覚悟して、朝からスープセット用のパンを焼き、サラダもたっぷり仕込んだ。
予想どおり、お客様が次々に来て下さり、一日中大忙し!二人体制だと全くゆとりがないので、ただひたすらオーダーのメニューをご用意し、手が空けば食器を洗って拭いていくだけ。もちろんそれでも回せることは回せるけれど、全くフロアには出ていく時間がないし、あまりにもゆとりがなさすぎる。
この前話を聞いたあるお店は一日のランチが限定30食。その数を二人でこなすため、途中で洗い物をしなくてもいいように、限定30食分の器を一式揃えてあるそうだ。そして営業時間中はお食事をお出しすることに専念し、さげてきたトレイは収納棚に並べておくだけで一切片付けないという。
確かにそれは一つの方法だろう。でもそれをするためにかなりの量の器が必要になってくるし、必ず30食、コンスタントに出るという安定したお店の場合でないとそこまでの用意はできないだろう。たまたま今は季節がいいので、休日の古民家は忙しいけれど、日によってはガラガラという日もある。
お客様の数を把握するため、完全予約制にしようかと考えたこともあるが、カフェ歩きの好きな私の場合を考えると、元々計画性がないせいか?突然思い付いて出かけたり、たまたま近くに来たから寄ってみようかなという場合が多いので、予約しないと行けないお店にすると、けっこう敷居が高くなる。
だから予約した方が確実ですが、でもふらりといらしていただいても大丈夫・・・というスタンスの方が、自分にとってもお客様にとっても気が楽だろうなと思う(でも食べるものがすっかりなくなってしまい、ご予約なしでいらっしゃったお客様をお断りせざるを得ない時もあって、それは本当に心苦しかったです)。
10年やってもまだ方針が定まらず、一喜一憂しながら、お店をやっているなんて、まだまだヒヨッコなんだなと思う。そんなこんなで日曜日はいつも人手不足。日曜日に手伝っていただける方、いらっしゃったらお声をかけてくださいね!
今日のサラダはレンズ豆の黄色と、キュウリの緑、そしてパプリカの赤が入ったラスターカラー?サラダ。あんなにたっぷり作ったのに残りなし。嬉しく楽しく忙しい一日だった~!
Dsc05798


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 02, 2012

柚子たわわ!

庭の柚子の木がびっしりと実を付けている。とにかく柚子は料理に重宝するので、庭の片隅に古木の大きな柚子の木があってどんなに嬉しいか・・・。柚子のなり方にも表年と裏年があると聞いたけれど、どうやら今年は表の当たり年かもしれない。今までに見たこともないほど、たわわに実をつけている。
特に西側に実っている柚子は背が高く、お日様の光をさえぎるものが何もないので、ピッカピカの黄色に色づいている。実もとても大きくて見事。青空に向かって枝を伸ばした柚子の木に、まん丸の黄色い柚子がたわわに実っている姿はとても美しい。
例年の柚子仕事はこの収穫した柚子の皮をむいて千切りにして冷凍すること。果汁を搾ること。絞った後の皮と種を焼酎に漬け込むことの3つだ。霜がおりて木から落ちた柚子はあまり状態がよくないので、霜がおりる前の、しっかりと木にしがみついている柚子を使う。年が明けると一気に霜が強くなるので、仕事をするのは年内だ。千切りにして冷凍た柚子は薬味やサラダにも大活躍。こうしておけば一年中、柚子のさわやかな香りが楽しめる。
今日は店が終わってからジュンコさんと一緒に柚子狩り?をした。柚子の木にあんな鋭い棘がついていたなんて、古民家に住むまで知らなかった。二人とも手袋をして、ジュンコさんが高枝ハサミで柚子を切り落とし、私が下で柚子を集めた。
あんまりにもたわわに実っているので、とても収穫し切れなかったけれど、少しずつ一年分の柚子を確保するために柚子仕事を進めて行こうっと。
今日は天気予報で木枯らし1号が吹くと言っていたけれど、いよいよ秋も深まってきた。今まで三間続けて、開け放していた座敷に襖と障子を入れた。建物自体の鴨居が真っすぐではないので、たかが障子と襖を入れるだけでも一仕事。何しろ鴨居の端と端の高さが違うので、その場所に合った建具を選ばないと動かない(入らない)のだ。しかもかなり強引に押し込まなければならない。
厨房にもコンクリの床の冷え対策として足場板を敷き詰めた。明日はストーブを出して掃除をしよう。灯油も買いに行かなければ。
Dsc05788_2

Dsc05796


| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 01, 2012

阿羅こんしんさんの行脚展

先日の満月瞑想会に参加して下さった書表現作家の阿羅こんしんさんの作品展が11日まで芝山にある花と緑の農芸財団の「和い処」で開催されている。
私も筆を持って字を書くことが好きなので、気に入った詩や言葉を自由に書いては楽しんでいる。その時の感覚にそって選んだ何気ない「言葉」を、自ら筆を持ち思いをこめながら「書」で表現する。それを自分の近くに置くと、とても温かい気持ちになる。うまい下手ではなく、その時の自分自身がそこに投影されているので、一つ一つの作品がとても愛おしいのだ。
そんな思いで書をマイペースで楽しんでいる私は、他の方の作品をみせていただくことも大好きだ。
瞑想会の時、こんしんさんとほんの少しお話させていただいた。お坊さんのような方だなと思った。そしてきっとこの方が書かれた作品は優しさにあふれているのだろうなと思った。
今日は以前のスタッフだったアリミちゃんとレイコちゃんと一緒に古民家でランチをしようと約束していた。お天気がよかったので、庭のウッドテーブルに食事を並べて、ランチをしていたら、ちょうどヒーリングの大花さんが来た。以前、スタッフ同士で大花さんとヒーリングアートのワークショップを何回かやっているので、急きょ大花さんもランチに加わった。
「今、目の前にイヤだなと思う相手がいたとしたら、それはまさに自分自身の投影なんだよね」という話をした。そのことからいろいろな話に広がっていき、結局最後は愛の話になり、みんなで泣いてしまった。いつもそうなのだ。誰かが道をちょっとだけ見失っていたとしても、魂の深い交わりのある人たちと話をすることで、不思議と会話の中にその時必要なメッセージが出てくるのだ。今日集まったのもそのことをみんなで確認するためだったのだろう。
生きていくために必要なヒントはいつも自分のすぐそばにある・・・。
そんな話をしたので、みんなが帰ってからこんしんさんの作品を見に行きたいと思った。こんしんさんは毎年、「ことばと書」行脚展と題し、全国を旅して回っているそうだ。そしてその年の一番最後に、自分にとってゆかりのある芝山の花の里で行脚展を締めくくる。
作品は筆を持ってその時に思いたった言葉を絵と一緒に書く留めていくそうだ。ほんわかと優しい気持ちにさせてくれる作品だった。特に母と子の愛が作品の中心となっている。
こんしんさんは大友慶次というご本名で「善き<隣人>へのオマージュ」(樹心社)という本も書かれている。高校を休学して施設で障がいのある人たちと一緒に暮らしたことがあるという。大学卒業後は障がい者の施設で働きながら様々なボランティア活動やチェルノブイリへの支援などに関わり、大学で教鞭をとっていたこともあるそうだ。
ネットで大友慶次さんの著作を検索していたら、「大友氏の根底にあるのは『“少数者”こそ、未来を切り劈(ひら)く人々である』という思想だ」。そして「少数者とは、障害者はもちろん、老人、病人などの社会的弱者である」という言葉に出会った。
「だれでもいつの日か、他人の助けなくして生活していけなくなる。そのとき味わう悲しみと辛さを一番知っている少数者こそ、人間の不幸を救済できる唯一の友人である」そして「現在“強い者”として生きる人たちが、将来“少数者”の悲しみを味あわぬために、少数者を大切にする若い世代を育成しなければならない」と。
この言葉を読んだ時、こんしんさんの作品の根底に流れている愛と優しさが、どこからくるのちょっとだけかわかったような気がした。
花の里のお座敷で作品を見ながらお茶をいただき、いろいろお話させていただいた。いつもニコニコとした優しい笑顔の方だ。置いてある作品は自由に写真に写してかまわないとのこと。
さっそく花の里を背景に、一番気に入っている作品を写させていただいた。「こころの畑に花を播く」素敵な言葉だ。今日はいっぱい種まきができた日だ。
こんしんさんの作品展は11日まで。こんしんさんは期間中、会場にずっといらっしゃるそうですのでぜひお話して下さいね。
Dscf8171


Dscf8167


| | Comments (0) | TrackBack (0)

« October 2012 | Main | December 2012 »