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January 31, 2013

ワンプレートランチ

今週は雪のため予期せぬお休みが2日も続いてしまったので、なんだかあんまり仕事していないような気がする。今日は正真正銘のお休み。時間ができたので、生活クラブの本選びの会で選考する本の下読みがたっぷりできてよかった。
毎月一回の会議に合わせて、本を読んでいくのだが、いつも読みたい本だらけ(自分の読める量に合わせて読む冊数は自由に決められるのだが、私はつい本を見るとあれもこれも読みたくなって、いろいろ持って帰ってきてしまうので)。その結果、毎月のように本を読むのにかなり追われている。
昼頃、買い物がてらランチを食べに行った。ビストロモズ。今、とても人気があってランチはいつも満員のようだ。ゆっくりしてもらいたいというオーナーの意向でランチは一度座ったら、席を回転させずに時間までいられるとのこと。おかげでゆっくり持っていった本も読めた。
ランチメニューは一種類だけでお任せなのだが、四角い木のワンプレートにいろいろなものが盛り合わされていた。野菜もたっぷり。これにスープとパンとデザートとコーヒーが付く。けっこうボリュームもある
。美味しかったけれど、個人的にはこういうたっぷりのお料理だったら、盛り合わせではなくて一皿一皿の方が嬉しいかも。
そういうビオンでもワンプレートでお出ししているのだが・・・。ビオンの場合、キッチンが広くないので、大量の器を洗ったり、並べたりすることができないのだ。当初からコンパクトなキッチンの中でできるカフェをと考えていたので、この方法を変えるつもりはない。でも同じお客様が古民家にいらっしゃると、同じようなメニューでも一つ一つ器に盛りつけたものがお膳に並んでいると、より美味しそう?だと思っていただけるようだ。
でも古民家は食器洗い器なしであの細かい器を一つ一つ手洗いしては拭いていくので、かなり洗い物に追われる。
いろいろなお店に行ってみると、いろいろなランチの出し方を見せていただくことができる。そしてどのくらいランチをどのくらいの価格でお出ししているのかととても参考になる。人気がある店はそれなりの工夫が必ずあるから、美味しいランチをいただきながら、そんなことを一人で考えている。
それにしても飲食店をやっている人たちって本当にみんながんばっているなあ。この厳しい時代にお客様にずっと来ていただくことはかなり大変だというのに、次々に新しいお店ができていく。私もしっかりがんばらなくっちゃ!


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January 30, 2013

パン教室〜米粉100%のバンズと雑穀パン〜

今日はパン教室。月火と雪のため古民家には訪れる人もなく、ほとんど引きこもり状態?だったので、久々に人が来てくれることが嬉しく仕方なかった。はりきって掃除を開始。
今日のパンは米粉100%のパン作り。米粉にはグルテンがないので、グルテン粉を加えて作る。雑穀を中に入れてゴマをまぶした雑穀パンと中にいろいろなものをサンドできるバンズの2種類を焼いた。
米粉ならではのむっちりどっしり感のある美味しいパンが焼き上がった。和食のおかずに似合うパンなので、今日はスープではなくお味噌汁を作った。パン教室だけの予定だったので、合間にスコーンやクッキーを焼いていたのだが、なぜか今日は飛び込みでランチのお客様が次々にいらして、途中からのんびりスコーンだけを焼いていられなくなった。
何もお出しできるものがない時はお断りせざるを得ないのだが、たまたま今日は玄米ご飯もあったし、いろいろご用意しているものもあったので、そのままお受けすることにした。おかずはパン教室用に多めに作っておいたので、次々にいらっしゃった3組のお客様に定食をお出しし、一段落ついた頃にやっとパン教室のランチをご用意。焼くパンがいっぱいあって時間が遅くなったので、ちょうどよかった。
久しぶりにいろいろな方にお会いし、「雪、大変だったねえ」「ホントにこの周辺だけすごくいっぱい降ったよね」・・・そんな何気ない会話と共に楽しく仕事できた一日となった。やっぱり私は一人の時間も好きだけど、人との関わりの中で元気になっていくんだなと思った。
パン教室、来月から曜日がかわり、毎月第三火曜日になりました。2月19日(火)は寺田本家の酒粕を使って酒粕あんパン(小豆とかぼちゃの2種類)を作ります。美味しいオーガニックランチ付き。よかったらぜひご参加ください!
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January 29, 2013

雪かきと読書椅子

あんなドカ雪が降ったわりには、昨日に引き続き、今日もお天気はよかった。おひさまのおかげで雪も少しずつ溶けてきたけれど、雪かきをしておかないと大変なことになるので、朝のうちは雪かき。全く古民家の庭は広すぎる〜!
こういう時はやってもやっても達成感がない。しかも雪かきは重労働だ。一人でやるには広すぎる庭を眺めながら唖然としてしまった。ああ、とても全部なんてできやしない・・・。
2時間も動いていたら、めちゃめちゃ疲れて、汗だくになってしまった。疲れ果てたので、そのまま昨日、セッティングした読書椅子にどっかりと腰かけ、しばらくぼーっとしていた。台風、大雨、大風、大雪・・・何かあるたびに、古民家の周りの自然の力に驚き、圧倒されてしまう。市街地にある住宅やマンション暮らしとは根本的に生活にかける労力が違うのだ。
その分、光と風にみちた静かで気持ちよく懐かしい時間がたっぷりと用意されているのだが、暮らしていくのが大変か大変じゃないかと言われたら、やはり慣れてきたとしても大変であることには変わりない。自然と共に生きるって、そんなに優しいことじゃない。思い通りにならないことばかりで、自分の弱さをそのたびに思い知らされる。もうこれ以上、雪は降ってほしくないんだけど、今年は寒さが厳しいからまだこんな日があるかもしれない(お願いだからあんまり降らないでね)。
足湯器を温め、今日も足湯しながらその後は読書タイム。夕方、ヨガのクラスへ。すっかり固まってしまった体をゆっくりほぐすスローで静かなアーサナを中心に行い、ちょっと筋肉痛がラクになった。
明日はパン教室。やっぱり誰も来ない古民家より、人が来てにぎわっている古民家の方がいいな。
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January 28, 2013

古民家は大雪!

朝、起きたらびっくり!天気予報では雪だったけれど、それほど冷え込んではいなかったので、まさかこんなに積もるなんて・・・。スタッドレスに履き替えたものの、これほどの雪の中、運転するのはとても無理。今日はビオンで仕事の予定だったけれど、急きょシフトに入っていたマリさんにも連絡をしてビオンをお休みすることにした。
ラジオを聞いていたら千葉市は6センチの積雪だって。でも外を見る限りとてもそんな量じゃない。局地的に一部の地域でドカ雪になっていると言ってたけれど、まさにここが局地だったのかも。20センチは積もっていたと思う。
これじゃもうどこにも出られない。古民家の入り口なんて道が見えないくらいだ。それにしても見ている分には本当にキレイ。あまりの美しさに長靴をはいて外に出て写真を写した。雪の古民家って風情があってとても素敵だ。
予期せぬお休みができた。今日は絶対に誰も来ないだろうし、どうせどこにも出かけられないから一日読書三昧と決めた。お座敷の窓辺に読書椅子を持ってきて、足湯の保温機をセット。普段はいつ誰が来るかわからないから、ここに読書椅子を置いたことがない。だから座ってみるとなんだかいつもの風景が全く違ってみえた。CDを流しながら、読みたい本をまとめて横に積み上げた。コーヒーとクッキーは手を伸ばせばすぐに届く場所に置いて準備完了。
雪景色を見ながら足湯をし本を読み続けた。膝の上にいるミー介をなでながら、眠くなったらそのままウトウト・・・。
のんびり読書三昧は楽しかったけれど、さすがに一日中、そんなことをしていたら飽きてきた。そしてもう動きたくなった。明日ははて、古民家から脱出できるかな?!
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January 27, 2013

グルテンミート作り

今日はヨウコさんとセンちゃんがアルバイト。久しぶりに3人体制だ。しかもセンちゃんの友達の星庵さんも見学がてらお手伝いしてくれることになった。いきなり4人の人手になったので、厨房仕事がはかどることはかどること!
星庵さんは若い頃、オランダに住んでマクロビオティックのお店で働いていたことがある。その時、コーフ(グルテンミート)を作っていたそうだ。私も前に一度だけ作ったことがあるけれど、けっこう時間がかかるので、今は三育のグルテンミート缶を使っている。
今日は仕込みが思ったより早く終わったので、星庵さんにグルテンミートを作ってもらうことにした。強力粉を水で溶いてパンよりもちょっと固めによくこねる。その後、その生地を水の中にさらして、でんぷん質を洗い流す。水が濁らなくなるまでよく洗い、最後に残ったものが小麦粉の中にあるタンパク質のグルテンだ。そのままでは味がないので、さらにそれを昆布と醤油で1時間ほど煮込んで出来上がり。
ただ今回はすぐに仕上げたくて、生地を丸めた後、寝かせなかったので、でんぷん質を流す時、グルテンの力が弱くてバラバラになってしまった。そのせいか、出来上がりの食感もちょっとゴワゴワした感じだった。パン作りと同様、しっかりと寝かせることで生地が熟成していくのだなと思った。
店が終わってから、今日は星庵さんに楽健をしてもらう。私も以前、受講したことがある快医学を星庵さんも学んでいるので、操体法0リング野口整体など、いろいろな体へのアプローチについて話がはずみ、気持ちよく踏んでもらえた。
楽健が終わった頃、ちょうど庭からオレンジ色に燃える満月が昇ってくるのが見えた。澄んだ冬の空気の空に月の色が美しく映えていた。昨年の夏からずっと満月瞑想会をやってきたので、今夜の満月は久しぶりに一人で眺めるんだなと思っていたのだが、いつも瞑想会に参加してくれる星庵さんもセンちゃんも一緒だった。
「満月はやっぱり風楽で見ないとね!」なんて嬉しいことを言ってくれる。電気を消したお座敷でチャイを飲みながら「ああキレイだねえ」「ホントだねえ」「こういう時間っていいねえ」なんて何度も言いながら、3人で満ち足りた時間を過ごした。月明かりが部屋に差し込んできて、寒いけれどほの白く光っていた。
満月の光に導かれたのか、何となく心がぽっかりとひらいていった。そして誰からともなく、それぞれが今思っていることをポツリポツリと話し始めた。気がつけば3人で満月瞑想会ではないけれど、満月セラピー?をしていたみたい。静かないい時間だった。

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January 26, 2013

国産無農薬なたね油

大事に大事にとっておいたものがある。でもとうとう今日、それを使うことにした。国産無農薬なたね油。おかげさま農場の高柳さんからずっと前にいただいた。
以前、なたねの脱穀をやると聞いたので、参加させていただいたことがある。なたねの脱穀なんて初体験。どうやってやるのかなと思っていたら、何と「人体脱穀」をするという。ブルーシートの上に乾燥したなたねが積み上げられていて、そこにバタンバタンって人が倒れていくのだ。その重みで鞘からなたねがはじけて飛び出す。最後にブルーシートに散らばったなたねだけを一カ所に集めてふるうというもの。
何も知らず半袖で行ったので、終わった後に腕を見たら引っ掻き傷だらけになっていたけれど面白かった。集まったなたねを搾油してくれる工場に持って行って、ぎゅっと圧縮して絞ったものが正真正銘のなたね油。なたねから実際に搾油できるなたね油はほんの何割かだと聞いた(数字を忘れてしまいました)。
だから出来上がったなたね油は売ってと言われても売れるものではない。値段のつけようがないのだと高柳さん。それはそうだ。種まきから始まって、乾燥、収穫、脱穀、搾油・・・と手間ひまかけて作っても出来上がりはほんのわずか。国産のなたね、しかも無農薬・・・なんてぜいたくな油なんだろう。実際、市販されているものも本当に少ない。
その価値がわかるから、ずっとずっと前にいただいたなたね油、もったいなくて開封することができなかった。でもちょうど一斗缶で買っている業務用のなたね油がなくなったので、今日初めて使ってみることにした。
ちょっと色がついていてなたね独特の香りがする。衣に酒粕を加えて人参とレンコンの天ぷらを作った。風味豊かな揚げ物だった。
種から始まり実際に口に入るまでの行程を自らの手で行うこと。たとえできる量が少なくとも商業ベースに乗らなくても、そこに自分で関わるということが豊かなんだと高柳さんが話されていた。労力を賃金として換算するとトンでもない値段になってしまうけれど、自分たちが安心して食べられる物を楽しみながら作っていると思えば納得できると。自分で食べるものを自分で作れることの充実感と喜び。それは決してお金には変えられない。
モノ(作物)作りの現場を少しでものぞいてみると、一つのモノができるまでの間に、どれだけの人たちがそこに関わっているかがわかる。決してモノは単体でそこに存在しているのではない。手から手へ、人から人へ。思いが伝わって行く。
私は作物作りのプロにはなれないけれど、思いを込めて作られた作物たちを感謝して受け留め、美味しく料理させていただくことならできる。
大切に美味しく使わせていただきます。

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January 25, 2013

タウン誌の座談会

エリート情報が発行しているカラーグラビア誌「LOCOL」の4月号は「健康特集』。食やフィットネスの分野から、現代人の健康について、それぞれ専門家からのアドバイスを記事としてまとめるそうだ。その中で食の観点から、あいりん堂さんと漢方薬剤師の佐藤成志先生、そして私の三者で座談会をするという企画をいただいた。
場所はガーデンビオン内に新しくできた平屋のモデルハウス。私も初めて中に入ったけれど、外から見るより中はずっと広く、室内には階段があって中2階のお部屋まであった。
木のぬくもりたっぷりの明るいリビング。テーブルの上にはスィートピーやカゴに入った野菜たちが並べられていて、春の特集にピッタリなテーブルティングができていた。
座談会は編集部の方が司会をしながら、健康のためにどのような食事がいいか、まずは何からスタートさせればいいか、春という季節の変わり目に気をつけることなど、質問に答える形で進行していった。地元でも定評のあるタウン誌のカラーページの中で穀物菜食やマクロビティック、自然治癒力などの話題を取り上げていただけるなんてとても嬉しい。
佐藤先生は毎月一回、あいりん堂さんで食をテーマにした健康指導の勉強会をやっていらっしゃる。かつて西洋医学の薬剤師だったが、食事や薬草などから人の体がどんどん健康になっていくことに気付き、今では薬の処方をいっさいせず、漢方薬と食事を中心とした健康相談をしていらっしゃる。
80歳に近いというのに、背筋がピンと伸びていてお顔もつやつや。とてもお元気で病気もほとんどしないそうだ。大切なポイントは佐藤先生がほとんどお話してくださったので、私は腸内環境を整えるために発酵食品を積極的に食べること、身の回りの野菜を摂ること(身土不二)、季節の野菜を中心に摂ること、調味料を本醸造のものに切り替えていくこと、雑穀をご飯に入れて炊くだけでなく、おかずとしても積極的に使っていくことなど、日頃の実践についてお話させていただいた。
カラーページなのではっきり自分の顔が出るのが怖い?けれど、食を通して健康を考える入り口の一歩になったらいいなと思う。発行は3月20日予定。

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January 24, 2013

農村カフェnora

今日はお休みだったが、何の予定も入れず、確定申告に向けての準備を始めようと思っていた。一日事務仕事だなあと思いながら、(あまりやりたくないので)書類や領収書のファイルを見てはため息ばかりついていた。毎年、この時期は本当に憂鬱。私は仕事が大好きなので、仕事をすること自体をいやだなとか面倒だなとか思ったことは一度もない。でもこの会計仕事だけは別。何年やっても好きになれない。
しばらく書類の前に座っていたけれど、どうしてもやる気が起こらなかったので、今日のところは放り投げて出かけることにした。それまで身動きできず固まったまま座っていたのだが、「もう今日はやらない!」って決めて、出かけることにしたら動き出すのが早いこと。さっさと着替えて読みたい本をバックに中に入れ、ミー介に行ってくるね!と合図をして車に飛び乗った。
今日の行き先は前から行きたかった長生町にある農村カフェnora。ここをやっているチフミさんは一度、古民家に来てくれたことがある。ちょうど店が終わる頃だったので、お食事の後、しばらくお話をした。その時からカフェを始めるかもしれないと聞いていた。
それが本当に形になって昨秋にはオープン。母体はファームキャンパスという農業体験ができる施設だ。その中にある古民家のカフェを任されることになったそうだ。でもやっているのが木金土日曜日だけなので、私が行けるのは木曜日しかなくて中々行けなかった。
福島で被災したので、お子さんを連れて千葉に移住してきたという。福島にいる頃はあの武藤類子さんのカフェに行って脱原発に向けての活動もしていたそうだ。だからできたら福島の郷土料理のようなものもメニューに取り入れたいと話していた。
ファームキャンパスの畑の管理を任されているパートナーの作る有機野菜をカフェでも使っている。野菜だけでできたランチをいただいた。ほっこりと優しい味がした。大きめのお椀によそわれた具だくさんのお味噌汁と、ふたがついたおひつのような器に入れてある胚芽米のご飯が嬉しかった。作ってくれる人の思いが伝わってくるとても温かい感じのご飯だった。
驚いたのはたった一人でやっていること。オープン当初は何人かでやっていたそうだが、今は実験的に一人でどこまでできるか期間を決めて試しているそうだ。
住み慣れた福島を離れ、千葉での新しい生活をスタートさせるのはいろいろ不安もあったことと思う。それでも明るく元気にカフェを切り盛りしながら小さなお子さんを育てている。
田舎でカフェをやるのは古民家もそうだが、決して交通の便がいいわけではないので、わざわざそこまでお客様に来ていただくことになる。来ていただかない限り誰もいないので、店としてはそれを待ち続けるしかない。
だからわざわざ来ていただいた方に「ここまで来てよかった〜」と思っていただけるようなご飯をご用意しなければといつも思う。
チフミさんがカフェの仕事に慣れて落ち着いた頃、もう一度お話してみたい。きっとおんなじような気持ちを持って料理している人なんだろうなあと思う。
チフミさん、しばらく大変かもしれないけれど、「ご飯を作る」ってとても素敵な仕事だからお互い長〜く続けていけるといいね!


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January 23, 2013

遠方からのお客さま

風楽のお客さまで一番遠くから来て下さったのは、国内では沖縄と北海道。海外ではブラジルだ。そして今日のお客さまは福岡から来てくださった。父親のように?お世話になっているヨコヤマさんのお友達で途中で合流して3人でいらした。
Facebookつながりだという。イタリアンの仕事をしていらっしゃるお若い女性だった。もちろんお会いするのは初めて。
今日は他にもランチのご予約が入っていたので、せっかく来ていただいてもゆっくりお話できないかもしれないと思っていたのだが、そちらの方たちの到着が遅れたため、ヨコヤマさんたちに定食をお出ししてから私も席について一緒にお話することができた。
ヨコヤマさんとはいつも笑いながら冗談ばかり言っているので、ついそのノリで初めてお会いした方だというのに、ゲラゲラと賑やかにお話してしまった。いつもいろいろな方を車に乗せて横浜から高い交通費を払い、お土産まで持ってランチに来てくださるヨコヤマさんには本当に感謝している。
それなのに私はいつも「お父さんみたい!」なんて言っているので、ご本人はかなり不本意?のようだ(これも若い頃からずっと知っている30年来のお付き合い故、安心して言える冗談?)。
今日も教文館のギャラリーで井崎正治さんという作家さんの素敵な木のフレームを買って来てくださった。2重ガラスの中に落ち葉が入っていたが、写真を入れてもいい。好きな言葉を筆で書いて飾ろうかなとわくわく。
もう一組のお客さまが到着するのに合わせて、入れ替わりでお帰りになったけれど、とても楽しい再会だった。Facebookは背景のわかる実名でいろいろな人と交流できるので、友達の友達と知り合うことにあまり抵抗がない。その人の背景をぼかしてハンドルネーム上でやりとりしていたこれまでのSNSよりははるかに確実なつながりができるような気がする(もちろんリスクがあることも承知の上だが)。
夕方、買い物や諸々の用事の他、インフルエンザでダウンしている娘の所へ夕飯を届けてから、夜はゆっくりキャンドルヨガへ。今日のアーサナは自分の今の体感覚にフィットしてとても気持ちがよかった。

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January 22, 2013

ミネハハコンサート

宗吾霊堂前でお店をやっている時にも来ていただいたことがあるミネハハのコンサートに行ってきた。美しい歌声と圧倒的な歌唱力を持つ素晴らしいミュージシャンだ。
ミネは「水」、ハハは「微笑み」というネイティブアメリカン由来の名前を持つ。生きとし生ける全ての命を一つにつなぐ水の力と働きを歌に生かしたいと名付けたという。
かつて松本
木美音という本名で3000本以上のCMソングを歌い「CMの女王」と呼ばれていた時代もあった。「イオナ〜」「JR東海」「サッポロ一番みそラ〜メン」「ぽんジュ〜ス」など誰もが一度は耳にしたことのあるCMの中のワンフレーズをいろいろな声で歌っていた。
ある時、アフリカを旅し、価値観が大きく変わったという。それを機に商業音楽の活動をやめ、一人一人の心に響く歌をそれぞれの地域に出向き、地道に届けていこうと決意。94年にソロシンガーとしてデビューした。
以来、年間、100本近くのコンサートを全国で展開。去年は八戸から始まって相馬まで東北、福島支援の縦断コンサートを16会場で行ったそうだ。ミネハハの優しい歌声に涙し、勇気づけられた人たちも多いとことだろう。
今回、久しぶりにミネハハの歌声を聴いたけれど、相変わらず透明で美しい歌声は聴く人を癒し、いつのまにかミネハハの世界に引き込まれていった。店でも「アメイジンググレイス」は歌っていただいたが、何度聴いても圧巻。黒人の奴隷を船に乗せて運んだ白人の船長が懺悔の意味を込めて書いたのが原曲になっているそうだが、作り手の気持ちが胸に伝わってくる。
アンコールは「ありがとう地球」。私たちを生かしてくれているこの地球に感謝をしようというメッセージが込められた元気になれる曲だ。歌を通して命や自然、人のつながり、愛と平和など、人として生きていく中で大切にしたいことを思い出させてくれる。そしてミネハハの歌声を聴いているうちに自然と優しい気持ちになれるのだ。
店のコンサートに来ていただいた時は一緒に麻賀多神社にお参りに行き、大杉の周りを手をつないで囲んだ。パラフルでチャーミング、ちょっぴりやんちゃで楽しい方だった。何より感じたのは大地に根ざして自分らしく自然体で生きている方だなということだった。
「人のためにならないことは自分のためにならないのよ」という言葉をステージの上でも話されていたが、歌を通して愛と感動を伝え、喜んでいただくことがご自身のお役目だということをきちんとわかっていらっしゃるのだろう。
一番前の席で聴いていたので、彼女の表情や息づかいがよく見えた。歌を歌い始める時、ミネハハの上に歌が降りてくるのがわかった。そして歌っているうちにミネハハが強いオーラを放つ光に満ちた存在に変わっていくのだ。伝えるべきものを持つ者には神さまからの後押しがあるのだなと思った。

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January 21, 2013

白菜とヤーコンのサラダ

保存してあるヤーコンがかなり痛み始めた。今年は特に寒さが厳しいので段ボールに籾殻を敷いて保存しても寒さにやられて溶けてきてしまう。とにかく早く使わなければと、このところ、ヤーコンをひんぱんに使っている。
個人的には加熱して食べるよりもサラダにして食べる方が好きだ。特に柑橘類の果汁や果肉と合わせるととても美味しい。
今日は白菜とヤーコンのサラダを作った。セロリの葉をみじん切りにしたものと人参の千切りも加えた。味付けは柚子の果汁と皮で作ったドレッシンング。白菜を水につけてパリッとさせて、毎回、お出しする直前にドレッシングで和えてあるヤーコンと混ぜ合わせた。だから白菜にも歯ごたえが残っていてとてもいずみずしい。
今日はビオンで仕事だったけれど、なんだかとても暇だった。特に焼く予定のケーキや他の仕込みもなかったので、初めてシフトに入ってくれたマリさんにも3時であがってもらった。
夕方はインフルエンザになって仕事を休んでいる娘の所にお弁当を届けに行ってきた。ゆっくり一緒にご飯でも食べたかったけれど、万が一うつったら仕事ができなくなるので、家にはあがらずにすぐに帰ってきた。
最近になってあちこちでインフルエンザにかかったという人の話を聞く。今年もまたかなりの流行になるのだろう。流感など私には関係ない・・・なんて思ってはいるけれど、それでも過信はできない。気をつけなければ。


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January 20, 2013

友達がアルバイト

体調が悪くお休みをしているユウコさんに代わって、1月はいろいろな人にアルバイトをお願いしているのだが、今日は誰も入れる人がいなかったので、友達のセンちゃんに臨時アルバイトをお願いすることにした。忙しくなることの多い日曜日に初めての人と二人で仕事をするというのはかなりの冒険?だ。
厨房を一人で回しながら、お皿洗いはもちろんのこと、お座敷の方にも時々出ていく。こういう時はゆとりがないので、万が一、途中でおかずがなくなっても、慌てて作り足さなくていいように朝から多めに仕込んでおく。とにかく作るものがいっぱいあったので、掃除が終わったらすぐにセンちゃんにも厨房に入ってもらった。センちゃんは有機の八百屋さんで働いていたこともあるし、若杉友子さん(若杉ばあちゃん)の野草教室などにも参加していたので、玄米菜食のお料理を作ることに慣れている。下ごしらえも手早くやってくれてとても助かった。
今日はお天気もよかったので、お客様が次々にいらっしゃって大忙しになった。お座敷が満席となり、冬場は寒いのであまり利用していない土間の方まで座っていただくことになった。
3時過ぎにようやく賄いを食べてほっと一息。初めて手伝いに来てくれたのに、いきなり満席になってしまい、さぞ大変だったと思う。「お客さまともお話したかったけれど、やることがいっぱいでゆとりがなくて、全然話せなかったよ」なんて言いながら、賄いの後、山のようにたまった洗い物を手分けして片付けた。
センちゃんは足で体を踏みながらほぐしていく楽健法をやっているので、店の片付けが一段落してから、私は横にゴロンと転がって全身を踏んでもらった。昨年の11月から月2回ほど私のご飯と楽健の施術をバーターしてやってもらっている。これがまたとても気持ちいいのだ。
今年初めての楽健。一日びっしり働いた後にやってもらう施術はご褒美みたいで嬉しい(センちゃんは仕事の後にやったので大変だったかもしれないけれど)。定期的にやってもらっているせいか、以前よりも体がほぐれてきて、今日はあまり痛く感じなかった。そんな体が変化して行くプロセスも面白い。医者や薬に頼らず、自然虜法や手当法、気の通った食べ物で体を整えていく健康自律が、私の体との付き合い方の目標でもある。
忙しくて写真を撮る暇もなかったので、先日行った奈良のカフェでのリンゴケーキ。私もリンゴケーキをよく焼くけれど、自分で作ったのとはまた違った味わいで美味しかった。

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January 19, 2013

スタッドレスタイヤに履き替え

この前の大雪はほとんどの人が大変な思いをしながら帰宅した。あれっぽっちの雪?でさえ、雪国で暮らしていない私たちは大慌て。朝、起きた時に気温が高かったこともあって、まさか午後から予報どおり本当に雪になるとは思ってもみなかった。
娘からもらったマーチに使える中古のスタッドレス。年明け早々には履き替えようと思いながら間に合わなかったので、あの雪の日もノーマルタイヤで帰ってこなければならなかった。突然の大雪だったので、どれだけの人がスタッドレスを準備していたことか。
もちろん最初から降っていれば諦めもつき、出かけるのも控える。でも行った先で降られたら、何より無事に帰ることが最優先。早めに店を閉めたので大事に至らず帰って来られたが、あと2時間遅かったら、近くの坂道は絶対に上れなかっただろう。
人里離れた古民家で雪に降られるともう身動きがとれない。どこに行くにも坂を通らなければならないので、ノーマルタイヤでは走れないのだ。今回はバスも午後まで運休していたので、それこそ陸の孤島状態になってしまった。
また来週の天気予報に雪マークが出ていたので、早めに備えておかなくてはと、今さらながら?だけれどスタッドレスに履き替えることにした。今までは誰かしらできる人にお願いしていたのだが、古民家で暮らす以上、自分でもさっさとできるようにしなければと一発奮起?!
自分の車のタイヤ交換だったらすぐにできるとユウコちゃんが言っていたので、仕事の後、一緒にやってもらうことにした。物置から4本のタイヤを庭に運び出すだけでも大仕事。そしてキッチリ締められたボルトを緩めるのもかなりきつかった。
そして二人で悩んだのは、8つあるホイールの穴のどこに4本のボルトを入れるかだった。重いタイヤを持ち上げて回しながら、カッチリとタイヤが入った時には歓声を上げてしまった。
1本目はかなり時間がかかり、これじゃ日が暮れちゃうねと言っていたのだが、2本目3本目と徐々にスピードアップ。なんとか暗くなる前に作業が終わった。さすがに4本全部を不慣れな手作業で交換するのは重労働だった。すっかり体が冷えてしまったので、終わってからストーブの前で熱々のチャイを入れて一緒に飲んだ。
久しぶりにユウコちゃんとゆっくり話したら、お互いの琴線に触れるような深い話になった。今日、ピンチヒッターで風楽にアルバイトに来てくれたことも、タイヤ交換を一緒にやってくれたことも、この話のためにあったんだな、今日はそういう日だったんだと思った。
これで雪が降っても安心・・・とまでは言えないけれど古民家生活では備えあれば憂いなし(実際には備えがあっても憂うことが多いのだけれど!)なので、ちょっとほっとした。ユウコちゃんありがとう!
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January 18, 2013

料理教室

なんて冷たい北風なんだろう?この前の雪の日よりも体感的には寒く感じた。窓を閉めていても古民家には風がぴゅーぴゅーと吹き込んできた。お客様もとても少なかった。
今日の料理教室は初めてパスタを作った。酒粕のクリームパスタだ。寺田本家の酒粕と豆乳と味噌を使って作るホワイトソース。バターも生クリームも使わないけれど、ほんのりと優しい味がする。キャベツと玉ねぎとしめじを加えた。
グルテンミートの中華炒めは、椎茸、玉ねぎ、白菜、人参、ブロッコリー、長ネギ、ピーマン・・・と野菜たっぷり。生姜とにんにくをきかせ、かなりボリュームもある。
パスタはおいしいのだけれど、茹でたらすぐに食べたいもの。中華炒めを作りながら、厨房でお湯を沸かしてパスタを茹で、炒め物ができたら、即ご飯!という状態にしたかったので、同時並行で二つのものを作り、お食事前がちょっと慌ただしくなってしまったなあと反省。
やっぱりいくつも料理を作って、皆さん一斉に食べたいと思う時にパスタは難しいかも・・・。
サラダはアワ入り雑穀のつぶつぶドレッシングサラダ。デザートは黒ごま寒天で、上からココナッツミルクで作ったソースをかけた。これもまたとても美味しかった。
冬の間は寒いし、日が短いので、なるべく料理教室も早めに終わらせたい。だからサラダ用の野菜などはこちらであらかじめ茹でたりして、全部を皆さんに作ってもらわなくてもできるように進めようと思っている。そのせいか、今日は早めに終われてよかった。本当に寒い一日だったから、こんな日の夕方に参加して下さった皆さんには少しでも美味しい夕飯を食べていただきたいし、お土産もたっぷり持って帰れるように準備したい。
来月は2月15日(金)3時から、酒粕を使ってホワイトソースを仕込み、美味しいグラタンを作ります。まだまだ寒い2月ですが、寒い夜に熱々の夕飯、食べにいらしてください!
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January 17, 2013

橿原神宮

久しぶりに奈良に行った。初代天皇であると言われている神武天皇を祀るために明治天皇が創建した橿原神宮をご参拝した。周囲は橿原公苑として緑が多く残る広大な敷地。いつ訪れても静謐で美しく整った神社だ。大きな丸太杉の鳥居をくぐり、白玉砂利を歩いて畝傍山に抱かれた本殿へと向かう。本殿は京都御所から移築されたそうだ。
左右に回廊が長く伸びた広い外拝殿は檜皮葺きで素木造り。初詣客は春日大社を抜いて奈良県でもNo.1だと言う。それだけ多くの人が訪れても俗世の垢や埃とは無縁の清らかな気配を保つことができるのは、何十万本という樹木に囲まれた深い緑がご神域として残っているからだろう。
年末に古事記を読んで伊勢神宮に無性に行くたくなった。何度かご参拝しているが、何かの折にふと行きたくなるのだ。泊まる支度をして家を出たのだが、大和の地に足を伸ばし、そのまま留まって橿原神宮をご参拝することになった。
お参りした後、隣接している深田池のベンチに腰を下ろし、水鳥たちを眺めながら、夕方、翳り行く前の陽の光をゆっくりと浴びた。穏やかで静かな時間だった。その瞬間、今回は伊勢神宮ではなく、ここに呼ばれたのだなと思った。いつもご参拝する時は、はっきりとどこの神社を回るとは決めていない。でも結果的に自然な流れに任せて行った場所が、後になって一番よかったということがよくある。
伊勢神宮の荘厳な気配とは違って、広大でありながら静かで落ち着いた気配の橿原神宮が今回の私にはきっと合っていたのだと思う。
奈良町を歩き、半世紀にわたって大和の写真を撮り続けてきた写真家入江泰吉の美術館にも行った。明日香川や大和三山など万葉集の舞台になった場所と私が実際に歩いた場所とがつながって、一瞬、私も太古の時代に引き戻された。古代の人たちが見たであろう夕陽や月の光、吹かれたであろう風の匂いを感じた。彼らの息づかいが聞こえてくるような写真だった。
始まりの地、始まりの社。ここで生まれ育った入江泰吉が大和にこだわってレンズを向け続けてきた気持ちが少しだけわかったような気がした。やっぱり奈良は私にとって特別な場所だ。

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January 14, 2013

古民家雪化粧

朝、起きた時、今日は雨が降っているせいか、ずいぶん温かいなあと思った。大きな寸胴に作ったけんちん汁や、ビオンに持っていく食材を車に積み込んで出勤。ランチの準備をしながら、けんちん汁にさらに出汁を加えて再度火入れし、最後に味を整えた。
11時からヤワタホームでの餅つき。あいにくの雨で、餅つき日和とは言いがたい一日になってしまった。社屋の前にテントを建てて、テントの下でみやもと山のフミちゃんと息子のコユル君が餅つきを始める。いつのまにか気温が下がり、随分と冷え込んできた。せっかくの餅つきなのにこのお天気で人影もまばらで残念。
雨で食べる場所がないので、できあがったげんまい餅をセミナールームに運んで、そこで丸めて来てくださった方にお出しした。人が少ない分、何度もおかわりができたから、こんな日に来て下さった方はラッキーだったかも!?
そうこうしているうちにどんどん寒くなり雨が雪に変わり、あっという間に周りに雪が積もっていった。2時からの餅つきは少し早めに始めてもらうことにして、終わったら即片付け、カフェの方も暇だったので、今日は早終いすることにした。少しでも早く帰らなければ心配だ。今日の古民家を担当してくれているトモちゃんとまーちゃんにも早めに帰ってねと電話で伝える。
ノーマルタイヤでこの積もった雪道を走るのはかなり危険。特に古民家の周辺はどこを通っても坂があるので、無事にたどり着けるかなあとオドオドしながら、ビオンから1時間ちょっとかけて、ゆっくりゆっくり運転して無事に帰って来られた。
昼過ぎに降り始めたというのに古民家の周りはもう真っ白。明日の朝は凍結しそうだ。ただ雪景色を見ているだけだったら、本当にキレイなんだけど・・・やっぱり雪が降ると車の運転が怖い。
せっかく作ったけんちん汁だったけど、やっぱり雪には叶わないなあ〜。

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January 13, 2013

けんちん汁作り

昨日、今日とお店は比較的忙しかった。体調を崩したユウコさんに代わって、昨日から新しいスタッフのヨウコさんが来てくれたのだが、初めてだというのに忙しかったのでちょっと大変そうだった。その分、私も厨房にだけ専念してはいられず、時々、お座敷の方にもお運びに行ったりした。慣れないとお汁などが乗っているお膳をこぼさず運ぶのはけっこう緊張する。緊張すると余計な力が体に入るので、あとから肩や腰が痛くなったりすることもあるのだろう。とにかく早く慣れてもらうしかないかな・・・。
そんなこんなで営業時間中は忙しくてあまり他のことができず、店が終わってから7時頃までいろいろ片付けや仕込みやらをやっていた。
明日はヤワタホーム新春見学会の最終日。みやもと山のフミちゃんが臼と杵で美味しい玄米餅をついてくれる。私はその時に合わせて有機野菜たっぷりのけんちん汁をお出しすることになっているので、今日のうちからけんちん汁を煮込んでおいた。昨日、おかげさま農場の高柳さんの三浦大根を直売所からどっさり買ってきた。同じけんちん汁でも三浦大根で作るととにかくトロトロで甘くなって美味しいのだ。煮込みすぎてなくならないように、ちょっと大きめに切った。明日のお天気がちょっと心配だけど、お餅もお汁ももちろんふるまいなので、どうぞ遊びにいらしてください。時間は11時と2時の2回やります。

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January 12, 2013

ミルの威力

風楽で作っている自家製の調味料、八方出汁を仕込む時、かつお節の厚削りを使う。八方出汁を漉してザルに残った椎茸やかつお節や昆布はいつも再利用しているが、その中でも厚削りを再利用するのはちょっと手間がかかる。醤油やみりんの水分がしみ込んでいるので、一度、低温のオーブンで焼いて乾燥させなければならない。
もちろん日に干してもいいのだが、ネコやハエなどの天敵?がいるので、室内で乾燥させた方が安全だ。カラカラに乾いたら粉砕して、ようやく味付けかつお節のふりかけができあがる。いつも風楽ではそれを青菜に振りかけている。
今までは何の疑問も持たずにミキサーでやっていたのだが、中々細かくならなかった。一度ミキサーにかけたものをザルでふるって、そこに残ったものをもう一度かける・・・を繰り返してなんとか完成。
今日はふと思い立って、いつもはほとんど使っていない古い電動ミルでやってみた。するとほんの数秒で粉々になり、粒子の揃ったふりかけがあっと言う間にできるではないか!今まで時間をかけてミキサーやフードプロセッサーを使っていたので、そのスピードにびっくり!しかもとても細やかな仕上がりなのだ。古いけれど、すごいな電動ミルって。
コーヒー豆を挽くのは専用のミルがあるし、ミキサーもフードプロセッサーもあるので、このミルは小さすぎると思って、ずっと流しの下にしまったままになっていた。でもこのコンパクトさがスピーディな仕上がるの秘訣かも?!これからはいろんなものをミルにかけてみようと厨房に出しっぱなししておくことにした。干野菜を作ってふりかけにするのも面白そう。

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January 11, 2013

厨房の床 防寒対策

毎朝、寒い。朝起きると庭一面、真っ白に霜が降りている。古民家の冬は特に厳しいので、布団から出る時は気合いを入れて「さあ起きるぞ!」と自分を奮い立たせるのだが、隣りで温々と気持ち良さそうに眠っているミー介(ネコ)を見ると、入れたはずの気合いがいつのまにかしぼんで?「も少し寝てよっか…」になってしまう。
しぶしぶと起きて支度をし、仕事に入る時はもう一度気合いがいる。厨房が寒いのだ。凍結防止のため夜のうちから流している水道はたいてい蛇口でつららになって凍っている。もちろんお湯も出ない。
家のキッチンの水だけは出るのでお湯を沸かし、蛇口に熱湯をかけてしばらくすると、ようやく水がしょぼしょぼと出始める。最初はもちろん冷たいけれど、地下水なので冬は温かい。でも厨房全体が冷えきっているので小型ストーブを点けても部屋自体は温まらない。鍋の取っ手も氷のようだ。
煮炊きしているうちに少しは温まってくるけれど、最初は冷凍庫で仕事をしているようなものなので、エプロンの下はかなり重装備。外に出かける時のように重ね着をして仕事をしている。足下はコンクリートなのでとても冷える。足場板を冬の間だけ敷きつめているけれど、それでもまだ寒い。
ジュンコさんは家の洋間を、年末、フローリング床にリフォームした。それまで洋間に敷き詰めてあった絨毯と断熱材はリフォーム会社に引き取ってもらうと5000円もかかるそうだ。もう20年以上使っているが、有料で捨てるよりはもしかして風楽の厨房で使えるかも?と今日、持って来てくれた。
足下はとにかく温かくしたいので、多少の汚れは気にせずにそのまま使わせていただくことにした。店のランチが一段落してから作業開始。作業台をどかしモノを片付けながら、9帖分の絨毯と断熱材を厨房の長さに合わせてカットし、今敷いているマットをめくって下に敷き詰めた。目測だけで計りもせず適当に切って敷いたけど、終わったらちょうどよく全体が埋まった。断熱材と二重になっているのでクッション効果もあって足元が優しい。
「なんだか二人でリフォーム屋さんになった気分だね〜」
「でもさ、この絨毯、ジュンコさんちから剥がされた時、捨てられる運命だったから、まさかもう一度、使われることになるなんて思ってもみなかっただろうね」と私が言うと
「そうだよね。きっと絨毯も喜んでいるよ!でも使い古しの絨毯を持ってきて喜んでくれるのもエイコさんくらいだね!」
ははは。風楽は使えるものは最後まで何でも使うのです。そして捨てられそうなモノたちにも新しいお役目を与え、しっかり働いてもらっています。
ジュンコさん捨てる前に風楽のことを思い出してくれてありがとう!
おかげで明日から少しだけ温かい場所で仕事ができるぞ〜!

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January 08, 2013

ヘンプシードパンとかぼちゃスープ

ずっと前に買ったまま忘れていたヘンプシードフラワーを冷蔵庫のすみっこで見つけた。ちょっと古くなっていたけれど、開封していなかったので、パンの生地に入れて使うことにした。ヘンプシードフラワーは麻の実から油を搾った後、細かく砕いた麻の実の粉のことだ。さらっとしていて油分が少なく食物繊維やミネラルが豊富に含まれている。さらに人体では合成できない必須アミノ酸が全て含まれているというからスゴイ!
強力粉の中に全粒粉とヘンプシードフラワーを加え、さらにクランベリーを入れた。焼き上がりは茶色くなったが、ほんのりと甘くなんとも言えない風味のある美味しいパンになった。ちょっと高価だが、これからはクッキーなどにも入れて楽しもう。
お正月以来ずっとお餅を食べていたので、今日の家のランチは久しぶりに焼きたてパンとかぼちゃスープ。とても美味しく感じられた。
辰巳芳子さんの映画「天のしずく」に登場したハンセン病の宮崎かづゑさんのエッセイ「長い道」(みずず書房)をいっきに読む。
10歳の時、故郷の村から瀬戸内海の長島愛生療養園に入所。19歳の時片足を切断し、20歳で園内の男性と結婚。以来70年以上、長島で暮らしている。
親友のハンセン病患者が癌になって余命があとわずかとわかった時、不自由な手で辰巳さんの命のスープを作り、病室に届け続けた。
それに感銘を受けた辰巳芳子さんが島を訪ね、宮崎さんと対面したシーンは映画の中でも特に印象に残っている。学校には2年ほどしか通っていないそうだが、字を覚え、本を読むことが好きだった宮崎さんは、全ての指を失い80歳を過ぎてからポツポツとワープロを打ち始め、今までの人生をエッセイにまとめた。いわゆるエッセイとひとくくりにしてしまうことに抵抗を感じるほど、宮崎さんの文章は素直で聡明だった。そして自らの運命を嘆いたり恨んだりすることなく、淡々と生きてきた姿に深い感銘を受け、涙を止められなかった。
ハンセン病は近年まで隔離され、差別され続けたつらい歴史がある。そのことを決して忘れてはならないけれど、でも与えられた運命を受け入れ、静かに人生を生き続けていく市井の人たちの強さは、その歴史さえ凌駕してしまいそうだ。どんなに長い道のりだったことだろう。
自由に動かせる手も足もある私はもっと自分のできることをやらせていただかなければ。
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January 07, 2013

ひじきのグレープフルーツのサラダ

日本でもグレープフルーツが実ると知って驚いた。それも千葉でも特に寒い成田で、この時期に。
ヨガ教室をやっているマイちゃんの家の庭にグレープルフーツの木がある。と聞いてもきっと実が似ているだけで他の柑橘類じゃないかなと半信半疑だった。
でもその疑惑を覆すように、ぎっしりと実をつけた木を見て、そしてそこから収穫したというグレープフルーツをお裾分けにいただいて、家で食べた時、ああ、本当に採れるんだなって思った。
グレープフルーツってカリフォルニアやフロリダなど、温かい地域で実るものだとばかり思っていた。いただいたグレープフルーツは、輸入ものに比べるとさすがにちょっと皮が厚くて実も酸っぱかったけれど、とてもジューシー。でもそのまま食べるのはちょっと酸っぱ過ぎるので、果汁を利用してサラダを作った。ヤーコンと白菜とグレープフルーツのサラダにしたり、昨日はおなじみひじきのサラダにグレープフルーツの果汁と実を加えた。さわやかな酸味がとてもフルーティで美味しかった。
こんな寒冷地で実るものならうちの庭でも育ててみたい。それにしてもよくこんなに寒い時期に霜にも負けずたわわに実っていること。
今年は霜が強くなるのが早くて、柚子を全部採りきれなかった。まだ木に実っているのだが、霜にやられてしんなりしてしまったのだ。果汁だけでも絞ろうと試してみたけれど、霜にやられた柚子は水分も香りもすっかり失せていてがっかり。早いうちにやっていれば、あと一コンテナ分くらいは収穫できたのに・・・と残念でならない。
今日は私のビオンでの仕事始め。ストック品やら野菜やらをどっさり車に積み込んで仕事へ。ナミさんを成田駅で拾い、帰りも送っていった。そのまま成田山の参道を通って帰ってきた。車窓からちょっぴり成田山のお正月気分を楽しんだ。本当のお参りにもちゃんと行かなくっちゃ。
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January 06, 2013

こうざき自然塾の鈴木さん

ユウコさんの具合が悪くなったので、いつもはビオンの方で仕事をしてくれるナミさんに来てもらった。古民家は混んだら食器洗いだけでもかなりの量になるし、お席に運ぶのにも時間がかかるので、慣れていないと本当に大変だ。幸い?今日はそれほど忙しくなかったので、なんとか二人でやることができた。
店が終わってから、こうざき自然塾に行くというナミさんを送りがてら代表の鈴木さんのお宅に伺う。もちろん面識はあるが、近くにいながら中々ゆっくりお話する機会がなかった。無農薬のお米や大豆、黒大豆などを作っていて、味噌仕込みの季節になると、自宅の作業場で味噌作りの会を開催。「自然を愛し、自然に学ぶ。地球にやさしい米づくり」をモットーに発酵の里こうざきの活動などでも中心的存在の方だ。
鈴木さんの作るお味噌は無農薬大豆と自家製の無農薬米で仕込んだ麹が使われていて、とても美味しい。できたら私も素材を厳選して美味しい味噌を作りたい。無農薬のお米と大豆で手前味噌を仕込めるなんて、なんという贅沢だろう。
店を始めた当初は手作り味噌をお出ししていたが、そのうち、量が追いつかなくなり、途中から市販の味噌に切り替えた。自家製味噌を使いたいのは山々なのだが、年間を通すとかなりの量を消費するので、とても古民家の厨房ではそれだけの味噌を仕込みきれないのだ。
そんなことを相談させていただいたら、鈴木さんが味噌を仕込んでいる平日に合わせて、一緒に大豆を茹でていただき、道具をお借りしながら、店で使う味噌の仕込みをやらせていただけるという。今月末から本格的な味噌作りが始まるので、作業場が空いている日がはっきりわかったら、その時に私も樽を持参し、風楽用の味噌を仕込ませていただけることになった。
夏の間、かなり厨房は暑くなるので、保管場所の関係で、店で使う味噌一年分全てを自家製味噌にすることはできないけれど、これでかなりの量の味噌が確保できそうだ。
ちょうど今日も麹を仕込んでいる時だったので、保温器の中や作業場なども見せていただい。お願いすれば発芽玄米の麹もできるそうだ。まだ日程までは決められなかったけれど、これで来年は美味しい手前味噌のお味噌汁がお店でもお出しできる。なんだかとても楽しみだ。
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January 05, 2013

古民家・ビオン仕事始め

いよいよ今日から仕事始め。古民家の方は朝の段階ではご予約が入っていなかったので、今日はどうなるのかな?と全く予想がつかなかった。でも12時頃からお客様が次々に来てくださり、お正月というのに思いのほか忙しくなった。1月中は成田山周辺の道路が渋滞するので、そこを通り越してわざわざこちらまで足を伸ばして下さるなんて本当にありがたい。
ビオンは409号が大渋滞でお客様が入りにくかったようで、初日は暇だったと連絡があった。明日も渋滞は続きそうなので、運転には充分ご注意を。
夕方から子育て時代の仲間だったヒロちゃんが遊びに来てくれた。持続可能な暮らし方を求めて夫婦揃って、昨年、山口県祝島に移住した。島での暮らしは生活そのものが生きること、食べることに直結していると話していた。知り合ってからもう20年以上になるけれど、どんどん彼女は成長し、確実に自分の人生を自分らしくデザインし、気持ちのいい生き方を実践している。
お節の残りを盛り合わせたご飯を食べながら、ゆっくりたっぷり話した。その間ずっと私は「言葉が通じる」心地よさを味わっていた。子供の話をする時はお互い涙することもあったけれど、その涙のわけもよくわかり合えていたような気がする。深い信頼と共感・・・幸せな人間関係の基本だと思う。
楽しい時間はまたたくまに過ぎていき、今度は私が祝島に行くよと約束。再会した時、また互いの成長を喜び合えたらいいな。
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January 04, 2013

初詣〜花園神社〜

今年の初詣にまだ行っていなかったので、茨城に住んでいる友達と一緒に北茨城市にある花園神社に初詣に行ってきた。利根川を渡ればすぐに茨城県。隣りの県なのに北茨城市は福島寄りなのでかなり遠い。家から片道約150キロ。ちょっとした小旅行気分だった。
花園渓谷という渓流の近くにあるとても古い神社で坂上田村麻呂が創立したと言われている。空気が凛と張りつめとても寒かった。近くを流れる清流はとても水が冷たくてキレイだが、標高も高いので駐車場近くにある石尊の滝は昼間だというのに凍っているところがあった。さすがにここまで足を伸ばす人は少ないようで、初詣客もまばらで境内はとても静か。ご神木の高野槙をはじめ、何本もの杉の巨木や老木があちこちに伸びており、風情のある神社だった。
私は神社に行っても特にお願いはせず、その場所とご縁をいただきお参りできたことをまず感謝して頭を下げる。そして私の体を通してお役に立つことをやらせていただきますようにと手を合わせる。今年特に意識して心がけたいことは人そだて・体そだて・心そだての3つの柱。もちそんそのことを通して自分が共に成長していくことが大前提だが。
何ができるかわからないけれど、美味しいお食事を丁寧に作りながら、何かを必要としている人の心と体にほんのちょっとだけでも寄り添うことができたらと思っている。
明日から古民家とビオンの営業が始まる。今年はのんびりとしたお正月を過ごすことができたので、明日からまたしっかり働けそうだ。
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January 03, 2013

私は男女平等を憲法に書いた〜シロタ・ゴードンさん死去〜

太平洋戦争後、GHQの一員として日本国憲法の草案作成に関わり、男女平等に関する条項を起案したベアテ・シロタ・ゴードンさんが亡くなった。ユダヤ人のピアニストである父が東京音楽学校の教鞭をとることになり、1929年に来日。日本で10年間暮らした。
2.26事件にも遭遇するなど、日本の軍国主義を間近で見ながら、同時に日本の女性の置かれている立場がよくわかっていたのだろう。GHQの民間職員となり、憲法草案では通訳として関わりながら、法の下での男女平等を起案。だが当時22歳だった若い自分が関わったことが問題視されることをおそれ、90年代になるまでそのことは伏せていた。
90年代になってからはようやく平和や人権についての発言をするようになり、それを機に「私は男女平等を憲法に書いた」というドキュメンタリー映画が制作された。
あの頃、私自身も女性センターなどによく足を運び、この映画を見て感銘を受け、ベアテさんが来日した時は講演も聞きに行った。平和への関心がとても強く、信念を持って活動されている素敵な方だな講演を聞きながら思った。憲法24条でうたわれている男女平等。まだまだ日本女性の社会進出は厳しく政治の世界でも活躍している女性の数は少ない。だが、アメリカ人の若い女性があの時、日本女性の権利を起案しなければ、今頃、女性たちはどんな状況に置かれていただろう?
憲法九条は世界に誇れる素晴らしいものだ。ベアテさんは最後まで改憲の動きを懸念し、平和と人権を訴え続けてきた。故人への献花の代わりに九条の会へ寄付をと呼びかけている。
ベアテさんが亡くなったことことを伝える新聞記事を読みながら、ベアテさんが89年の人生を通して残してくれた宝物を私たちは決して忘れてはならないと思った。

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*写真はバンコクスワンナプームの空港で見た朝焼け


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January 02, 2013

お正月の宴

昨日の夜は子供たちがみんな集まった。宗吾霊堂の前で店をやっている時はお正月の間、ずっと仕事だったし、離れて暮らすようになってからは、中々全員揃うということがない。それでも昨年は娘の結婚式があったので、久しぶりにみんな集まったけれど、今ではそんなことも一年に一回あるかないかだ。古民家に移ってから私がようやくお正月にのんびりできるようになったので、みんなで時間のやりくりをして集まることにしている。
でもお正月の場合、みんなが揃ってお料理を並べたら、さあゆっくり食べよう・・・にはならない。お雑煮をバラバラのペースでおかわりするので、私は落ち着いて座っていられないのだ。お餅を焼き、お汁を温めながら茶の間と寒い台所をずっと行ったり来たりしている。
子供たちが小さかった頃は一緒にご飯を食べることなんて当たり前だと思っていた。あちこちで水がこぼれたり、誰かしらがケンカを始めて泣き出したり、食べこぼしのご飯を拾ったりしているうちに慌ただしい食事の時間が過ぎていった。いつになったらゆっくり座って食事ができるのだろうとあの頃は思っていた。
今の私は自分が食べたいと思った時に食べたいものをゆっくり食べられる自由な時間を持っている。でも一人で食事をしながら、折に触れて思い出すのはあのうるさいほどにぎやかだったみんなで囲んだ家族の食卓だ。そう。本当に家族揃って食事ができる時間なんて、人生のうちのほんのいっときでとても短いのだ。そして、その時間は二度と帰ってはこない。
今になってあの頃がどれだけ幸せだったのかがよくわかる。でもそれに気づかなかった愚かな私は外にばかり目を向けていた。今、その瞬間を楽しむことなく、他のことに気を取られていたなんて、随分ともったいない時間の過ごし方をしてしまったと悔やまれる。
でも過ぎてしまった時間を取り戻すことはできないので、せめてこれからの時間だけは今まで以上に楽しく美味しい食卓を用意し、一瞬一瞬を大切にしていきたいなと思っている。
いつもは離れて暮らしていても、みんなが元気にそれぞれの生活の中でできることをやりながら、何かの節目に笑って再会できたら、それだけで嬉しい。やっぱりお正月っていいな。

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January 01, 2013

敬天愛人〜新しい年の言葉〜

あけましておめでとうございます。
昨夜、12時過ぎてから月明かりが照らす庭に出た時、夜空がとても美しく澄んでいるのに驚いた。満月から4日目の月はまだ明るいのに、星も月の光に負けないくらい煌煌と輝いていて、新しい年の幕開けを祝福してくれているかのようだった。
原発事故のその後、先の見えない経済、不安定な政権・・・今、私たちが置かれている状況は決して安心して暮らせる社会だと言い切ることはできない。それでも覚醒し、新しい意識を抱き、もう一つの生き方を探りながら歩き始めている人たちが確実に増えている。
敬天愛人・・・西郷隆盛の「西郷南洲遺訓」の中にある私の好きな言葉だ。
「道は天地自然の物にして、人は之を行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は人も我も同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以て人を愛するなり」・・・簡単に言えば読んで字のごとく天を敬い人を愛するという意味の言葉で、かの京セラの社是となり、稲森和夫氏の経営哲学の根本思想になっているという。
天を敬うとは天地(あめつち)の恵みに感謝すること、そして天命に従って生きること。そして愛人とは天から授けられた命を愛する世のため人のために生かすことだ。
午前中、明るい陽射しの中で墨をすり筆をとって和紙に字を書いた。どんな言葉を書こうかなと考えている時、ふと思いついたのが敬天愛人という言葉だった。今までも心がけてきたことではあるけれど、改めて書として書くことによって、敬天愛人が私の中で今年の言葉として動き始めた。
この言葉を日々忘れずに、仕事をする時も心に留めておきたい。私たちの小さな思惑を通り越したところに、天から用意されている道がある。それを信じるか信じないかはその人次第だけれど、私は何かそこに見えない力が働いているような気がしてならない。
2013年がどのような年になるかはわからないけれど、これを一つの道標としながら、いい時間を重ねていきたい。
皆さんにとってこの一年が希望に満ちたものになりますように。今年もよろしくお願いいたします。

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