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January 26, 2013

国産無農薬なたね油

大事に大事にとっておいたものがある。でもとうとう今日、それを使うことにした。国産無農薬なたね油。おかげさま農場の高柳さんからずっと前にいただいた。
以前、なたねの脱穀をやると聞いたので、参加させていただいたことがある。なたねの脱穀なんて初体験。どうやってやるのかなと思っていたら、何と「人体脱穀」をするという。ブルーシートの上に乾燥したなたねが積み上げられていて、そこにバタンバタンって人が倒れていくのだ。その重みで鞘からなたねがはじけて飛び出す。最後にブルーシートに散らばったなたねだけを一カ所に集めてふるうというもの。
何も知らず半袖で行ったので、終わった後に腕を見たら引っ掻き傷だらけになっていたけれど面白かった。集まったなたねを搾油してくれる工場に持って行って、ぎゅっと圧縮して絞ったものが正真正銘のなたね油。なたねから実際に搾油できるなたね油はほんの何割かだと聞いた(数字を忘れてしまいました)。
だから出来上がったなたね油は売ってと言われても売れるものではない。値段のつけようがないのだと高柳さん。それはそうだ。種まきから始まって、乾燥、収穫、脱穀、搾油・・・と手間ひまかけて作っても出来上がりはほんのわずか。国産のなたね、しかも無農薬・・・なんてぜいたくな油なんだろう。実際、市販されているものも本当に少ない。
その価値がわかるから、ずっとずっと前にいただいたなたね油、もったいなくて開封することができなかった。でもちょうど一斗缶で買っている業務用のなたね油がなくなったので、今日初めて使ってみることにした。
ちょっと色がついていてなたね独特の香りがする。衣に酒粕を加えて人参とレンコンの天ぷらを作った。風味豊かな揚げ物だった。
種から始まり実際に口に入るまでの行程を自らの手で行うこと。たとえできる量が少なくとも商業ベースに乗らなくても、そこに自分で関わるということが豊かなんだと高柳さんが話されていた。労力を賃金として換算するとトンでもない値段になってしまうけれど、自分たちが安心して食べられる物を楽しみながら作っていると思えば納得できると。自分で食べるものを自分で作れることの充実感と喜び。それは決してお金には変えられない。
モノ(作物)作りの現場を少しでものぞいてみると、一つのモノができるまでの間に、どれだけの人たちがそこに関わっているかがわかる。決してモノは単体でそこに存在しているのではない。手から手へ、人から人へ。思いが伝わって行く。
私は作物作りのプロにはなれないけれど、思いを込めて作られた作物たちを感謝して受け留め、美味しく料理させていただくことならできる。
大切に美味しく使わせていただきます。

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