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March 23, 2013

祝島のひじき

祝島の友達からひじき届いた。鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」の映画に感銘を受け、持続可能な暮らしを求めて祝島に移住した人た。なんとダンナさんも定年を待たずサラリーマンを辞めて移住してしまった。
お正月に千葉に帰ってきた時、家に来て積もる話をたくさんした。子育てをしていた頃、自主保育を一緒にやっていた仲間だ。私が成田に引っ越してからしばらく会わない時期があったけれど、お正月に久しぶりに再会した時、本当に嬉しくなった。
それは会わずにいた時間の中で、それぞれが自分らしい生き方を見つけ、それぞれの場所で、自分なりの人生を歩みながら成長してきたんだということが確認できたから。
彼女は自分の言葉をきちんと持っている。そして自分がどう生きていきたいのか、どんな社会を創っていきたいのか、ちゃんと自分の価値観を持っている。そしてそんな自分の意思をきちんと周りの人たちに伝えていくことができる。そういう人と話すのはとても気持ちがいい。何より余計な説明や装飾を必要とせず、ありのまま自然体で向き合える。「言葉(気持ち)が通じ合う」からだ。
2月の大潮の日に解禁となり、祝島ではひじき漁が行われるそうだ。彼女は畑仕事やパンを焼くかたわら、ひじき漁も地元のおばちゃんたちに混じって手伝っている。若芽の時に摘み採り、鉄の大釜でじっくりと炊き上げ、網の上に広げ、島の海風と天火で乾燥させて出来上がる。映画の中でもひじきを採っているシーンがあった。
82年に中国電力が山口県上関町に建設する計画を発表した上関原子力発電所から4キロの対岸に位置する祝島。計画発表以来30年以上住民が反対運動をしている。瀬戸内海の中でも護岸工事をせず、手つかずの自然が残る上関町。大昔から島に根ざし魚と海藻を採種しながら自然と共に生きてきた祝島の人たち。
ずっと昔から変わらない方法で採り続け、食べ続けられてきた祝島のひじき。とても美味しいので6月には売り切れてしまうという。
素材の味を壊さず料理したかったので、今日はひじきの重ね煮を作った。こんにゃく、椎茸、ひじき、玉ねぎ、にんじん、れんこんの順に重ね、一緒にひじきの戻し汁も加え、出汁を使わず、野菜とひじきの旨味を生かして醤油だけで味を付けた。柔らかくて磯の味がして、とても美味しかった。このひじきがいつまでも採れる海を守りたいと思った。
自分の食べるものを自分の家の近くに採りに行き、それに手を加えて食卓に乗せることが暮らしの営みそのもの。とてもシンプルで豊かな生活だ。移住して一年ちょっと。すっかり島の人たちの中にとけ込んでそれを日々実践している彼女の姿を見に行きたい。
夏には私も祝島に行こうと思っている。彼女の家なら誰を連れて行っても一緒に泊まらせてもらえそう。一緒に行きたい人がいたら声をかけてね。

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