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April 10, 2013

本選びの会

昨年の秋から生活クラブ生協の本選びの会の活動に参加した。生活クラブ生協では出版文化を残し、良書を伝えていくために毎月一回、本の共同購入を行っている。その指針となるのが「本の花束」という毎月配布されるA3版8ページの読み物だ。
本選びの会では「暮らし」「子供」「読み物」「現代社会」という4部門に分かれて、毎月一回新宿にある事務所で会議を行っている。それまでにある程度まとまった数の新刊本を読み評価をしておく。そして会議の時、読んだ本について紹介し合い、他の人にも本を回し改めて評価をする。帰る時は次の会議までに読む新しい本を持ち帰り、また評価をして会議に参加する。
そんな地道な作業を繰り返しながら、それぞれの部門ごとに共同購入する本が選ばれ「本の花束」で紹介される。より多くの視点から多角的に評価をするので、一人の評価だけでは決まらない。だから選定にはとても時間がかかるけれど、多くの人に読んでほしい本当に良い本が選ばれていく。そして自分の評価した本がとりあげられた時は「本の花束」に紹介文を書かせていただく。
私も本が大好きなので新聞の書評などには目を光らせている。でもこれだけ出版物の多い時代だから、気づかない新刊本もたくさんあり、他のメンバーから紹介されて初めて知った素晴らしい本もある。
実は15年以上前、本選びの会の「子供」部門に関わっていた。子育てが一段落した今回は「暮らし」担当になり、レシピ本から写真集、健康、旅、趣味の本など、かなり広いジャンルの本が手に取れるようになった。
この前、共同企画会議という全体の会議に出た時、次号で取り上げられる本が一同に並べられており、それを一冊一冊手にとって眺めていった。子供から大人まで、読み物から現代社会まで、幅広いジャンルにわたって良書が集められていた。中には小さな出版社のものや、街中の本屋さんには決して並んでいないような本もあり、一流の本屋さんでもこれだけの本のセレクトはできないだろうなとしみじみ感動してしまった。
せっかく素晴らしい本が出版されても、ともすれば宣伝が少ないために世に知られることなく埋没してしまうものもあるだろう。そんな一冊を発掘し光を当てて行くのが本選びの会の仕事だと思う。ベストセラーや大きなキャンペーンで名前が売れる本が必ずしも良い本だとは限らないからだ。
事務所には刊行されたばかりの新刊本や献本が届けられるので、その中から毎月、読みたい本を持って帰っては読み、評価をして会議に臨む。自己申告なので、忙しい時は本の数を減らせばいいのだが、ついつい面白そうな本があると読みたくなって、持ち帰りの本の量が増えてしまう。
今日は久しぶりに家にいられるお休みだったので、本をどっさりと座卓の上に並べ、来週の会議までに必要な評価を書きながら日中を過ごす。今回はちょっと量が多くて読み切れないものもありそうだ。
私の隣りにはいつも本があった。本を通してどれだけ楽しい時間を味わうことができただろう。良い本と巡り会えた時の喜びははかり知れない。そして本から得られた知識や情報を自分の生活の中で知恵として生かしていきたいといつも思う。
そんな本との出会いのお手伝いをする本選びの会。とても楽しいけれど、読みたい本にたえず追われ続け、図書館に行く暇がなくなってしまった。そういえば最近、小説を読んでいないなあ・・・。
でも読書に忙しいなんて、贅沢な悩みかも?!
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