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June 30, 2013

新じゃがとバジルのキッシュ

新じゃががたくさんあるので、毎日のようにせっせせっせと料理に使っている。煮物、サラダ、きんぴら・・・何を作っても美味しい。
日曜日の今日、朝からお天気がよかったけれど、昼過ぎに急に空が真っ暗になりざーっとひと雨。その後、お客さまが一段落し手があいたので、キッシュを作ることにした。今日は新じゃがとバジルのキッシュ。畑のバジルの葉っぱが伸びてきたので、先週あたりからナッツを加えたジェノヴァソースを時々作っている。今日はバジルの葉をそのまま生地の中に入れて焼いた。
キッシュを作ったことがないというセンちゃんに作り方を説明しながら一緒に作った。
「キッシュって何語?どこの国の食べものなの?どんな時に食べるの?」と次々センちゃんから質問されたのだが、さて元々のどこの国のものなのか、欧米だろうなと思いつつ、改めて質問されるとわからなかった。
今、調べてみたらどうやらフランス(アルザス・ロレーヌ)の郷土料理から発祥したものらしい。キッシュという言葉自体はフランス語なのだろう(語源はドイツ語だそうだが)。
かつてはパイ生地を使うことが主流だったが、今ではタルト台のものが多くなり、最近では土台を省略しそのまま生地を型に流し入れて作るものも増えているようだ。中味には季節ごとの野菜やベーコン、チーズなどを入れ、生クリームと卵を溶いたものを流し入れてオーブンで焼く。
乳製品や卵を使わずに作るマクロビ仕様のキッシュの場合は卵と生クリームの代わりに豆腐と長芋を入れて作る。
バジルの葉が焦げないよう最後にフィリングの上から生地の中に押し込んでオーブンに入れた。ローズマリーも似合うけれど、バジルとじゃがいもの組み合わせもピッタリ!フレッシュハーブをふんだんに使えるのはこの時期ならではだ。
店が終わった後、センちゃんにゆっくり時間をかけて楽健法をやってもらった。今回はいつもよりもスローに施術。同じ場所にじっくり足を置き、深い所まで刺激をしていった。それほど自覚はなかったけれど、踏んでもらうと、こんな所にもコリがあったのか、意外と体は疲れていたんだなあと痛感した。
特に右腕の付け根周辺は今まで五十肩が痛くてずっと踏んでもらうことができなかったのだが、今回、初めて踏んでもらえた。随分とよくなっているということなのだろう。
センちゃんは時間に関係なく、いつもゆっくり楽健の施術をしてくれるのでとてもありがたい。経絡を足で踏み、圧をかけることによってリンパの流れをよくし、血行を促し体の滞りをほぐしていく楽健法。
次回の講習会は7月は16日(火)1時半から4時半です。参加費はお茶とケーキ付きで2500円。
お時間のある方、ぜひご参加下さい。ご家庭でもやれるよう皆さんで踏み合いをしましょう!


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June 29, 2013

慰労会のランチ

今日のランチタイムにお仲間が7人集まって慰労会をしたいというご予約をいただいた。通常の玄米定食の他、ドリンクと大皿料理とフルーツを別盛りで、さらにお土産に菓子折りをつけてほしいというご希望だった。
別盛りのメニューは黒ごま豆腐、テンペのマリネ、甘酒と酒粕でからめた夏野菜のグリル。
お菓子を今日焼くのは間に合わないので、一昨日、焼き菓子を焼いておき、昨日、箱に詰めてラッピングをした。
いつも簡易包装で化粧箱に詰めることはめったにないので、ご注文をいただいた時、箱や袋を買いに行くことから始まった。箱の大きさに合わせて中味を決め、手作りのオレンジピールを入れたパウンドケーキ、きなことごまのクッキー、レーズンとオートミールのクッキーを焼き袋詰めして、お品書きの手書きのカードと一緒に箱におさめた。私の作ったお菓子たちがちょっと気取って箱に並んでいる姿を見たら、とても可愛らしいので嬉しくなった。
デザートはグレープフルーツ寒天にヤマモモを乗せたもの。そこにチーズケーキを盛り合わせてお出しした。ヤマモモは昨日の上映会にいらした方からいただいたもの。お家の庭に落ちているヤマモモを拾って来て下さったそうだ。とても大きくて甘いヤマモモだった。
ココットの入れ物に入った寒天とチーズケーキの盛り合わせがよく似合っていたので、お皿ごとお庭に持っていって写真を撮った。
外はとても暑かったけれど、古民家の中は一日中、さわやかで気持ちのいい風が吹いていた。星庵さんとセンちゃんと3人で楽しく仕事。終わってから飲んだ梅サワーがシャキッと美味しかった。


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June 28, 2013

ニコチン・ビー上映会

今日の夕方から古民家で「ニコチン・ビー」の上映会を行った。主催はgreen birds cafe。今まで上映してきた「ミツバチからのメッセージ「赤とんぼがいない秋」では、日本国内でミツバチが大量にいなくなった原因をネオニコチノイド系の農薬にあるのではないかと、あらゆる角度から検証している。
そして2006年以降、それは日本国内だけではなく世界的な現象になっている。今回、上映された「ニコチン・ビー」は欧米での現状をレポートした作品。ミツバチの大量死を消去法で探り、その原因をネオニコチノイド系農薬ではないかと、実際に被害にあった養蜂家が告発している。
「ミツバチが絶滅したら人類は4年で滅ぶ」というアインシュタインの有名な言葉があるが、まさにミツバチがいなくなった後、いなくなるのはどの生物なのだろうか?
今回はゲストに「ミツバチを救え!DVD制作委員会」の御園孝さんと東京都神経科学総合研究所の黒田洋一郎先生、環境ホルモン対策国民会議の理事をされている水野玲子さんをお招きし、上映前にネオニコチノイド系農薬が神経系統に及ぼす危険性についてお話していただいた。
こうした草の根啓蒙活動の結果、市民団体や生協などでも危険性が理解され、各地で本当に安心して食べられるものを作り、買い支えて行けるよう「ミツバチが元気で生きていける米作り」の動きが広まっているそうだ。
実際に茨城県では「ミツバチ認証」、佐渡では「トキ認証」などの認証を市民レベルで設置し、消費者に安心して食べられる農産物を提供できる仕組みを作り始めているそうだ。
また今年、国会でネオニコチノイド使用に関する質問などが初めて取り上げられ、ようやくその危険性が認知され始めた。
今回、交流会もあったので、おかげさま農場の野菜を使ったグリル野菜や玄米の梅シソご飯、キュウリの中華漬、サラダなどを用意させていただいた。
映画からの告発は共通認識を持つ材料としてとてもわかりやすいので、これからも古民家で食や農の分野で問題提起されている作品を上映していきたいと思う。
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June 27, 2013

じゃがいも堀り

ようやくじゃがいもが掘れた。何人かの人から、今年はあまり大きく育たなかったという話を聞く。先週、一畝ほど掘ってみたけれど、葉っぱは黄色く枯れているのに、地下のじゃがいもはまだ小さかった。でも一週間たっても、これ以上は大きくなりそうもないので、思いきって全部、掘りあげることにした。
全部で20キロちょっと。去年は50キロ以上収穫できたので、やっぱり今年は不作?だったのかも。
さっそく大豆と油揚げと一緒に煮た。保存してある古いじゃがいもも糖度が増して美味しいのだけれど、瑞々しさとホクホクは新じゃがならでは。とても美味しかった。
梅雨の合間の久しぶりの快晴!昨日まであんなに雨が降っていたのに、今日は湿度も少なくカラリととてもさわやか。ピーマン、キュウリ、ナス、いんげん、サニーレタスなど夏野菜が少しずつ育ってきた。収穫したてのキュウリほんの2本、インゲン3本、ピーマン3個・・・少しずつだけど食卓に登場している。それだけでもとても嬉しい。
布団を干し、洗濯をし、カビが生えてしまったお風呂場の掃除、買い物、本選びの会の本を読み、原稿を書き、明日の準備とケーキを焼き・・・どこにも出かけられず休みだというのにやることが山積みだ。


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June 25, 2013

へいわってすてきだね

6月23日、沖縄慰霊の日。平和公園で行われた沖縄全線戦没者追悼式の会場で一人の小さな男の子が詩を朗読した。与那国島に住む小学校一年生の安里有生君が書いた「へいわってすてきだね」という詩だ。you-tubeで式典の模様がアップされていたので、有生君が朗読している場面を見た。
沖縄県の平和祈念資料館が募った「平和のメッセージ」に寄せられた1690点の作品の中から選ばれたそうだ。
へいわってなにかな・・・? 6歳の子が壇上に立ち、大人たちの前でつぶやくように読みあげている姿を見ながら、あまりにストレートなメッセージに涙が出てきた。
まだひらがなを覚えたばかり。道徳の時間に沖縄戦の本を読み、家族を失った子供たちのことを知り、平和って何かなと思ったという。
そして何気ない日常の中に平和があるということに気づき、この詩を書いた。
くしくも慰霊の日は東京都の都議会議員選挙の日と重なった。結果を見てこの国の先行きに不安を覚えた。これで本当に平和が守られていくのだろうか?
「ずっとへいわが つづくようにぼくも ぼくのできることから がんばるよ」
6歳の男の子が純粋に誓った言葉を受けて、私たち大人もやれることをやっていかなければと思った。

「へいわってすてきだね」

へいわってなにかな。
ぼくは、かんがえたよ。
おともだちとなかよし。
かぞくが、げんき。
えがおであそぶ。
ねこがわらう。
おなかがいっぱい。
やぎがのんびり
あるいてる。
けんかしても
すぐなかなおり。
ちょうめいそうが
たくさんはえ、
よなぐにうまが、
ヒヒーンとなく。
みなとには、
フェリーがとまっていて、
うみには、かめや
かじきがおよいでる。
やさしいこころが
にじになる。
へいわっていいね。
へいわってうれしいね。
みんなのこころから、
へいわがうまれるんだね。
せんそうは、
おそろしい。
「ドドーン、ドカーン」
ばくだんが
おちてくるこわいおと。
おなかがすいて、
くるしむこども。
かぞくがしんでしまって
なくひとたち。
ああ、ぼくは、
へいわなときに
うまれてよかったよ。
このへいわが、
ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおが、
ずっとつづいてほしい。
へいわなかぞく、
へいわながっこう、
へいわなよなぐにじま、
へいわなおきなわ、
へいわなせかい、
へいわってすてきだね。
これからも、
ずっとへいわが
つづくようにぼくも、
ぼくのできることから
がんばるよ。
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June 24, 2013

彩り弁当

満月瞑想会の後は毎回、寝るのが遅くなる。片付けを終えてブログを書きメールのチェックをしているうちにあっという間に夜が明けそうになってしまう。昨日もなんだかんだと寝たのが遅かったので今朝はとても眠かった。でも今日はビオンでお弁当配達のご注文があったので早起きしてビオンへ向かう。
久しぶりにトモちゃんとビオンで仕事。先週、会った時にお弁当のメニューについては打ち合わせをしておいたので、役割分担してすぐに準備に取りかかった。
今日のお弁当は色を重視。この前、染織家の志村ふくみさんの「しむらのいろ」を読んだので、お食事を作る時も色をもっと意識してみようと思った。といっても食材はその季節に採れるものが中心なので、いくら色がキレイでも季節外れのものを使うつもりはないのだが。
テンペをマリネにする時も赤いトマト、緑のズッキーニ、黄色いパプリカ・・・とたっぷり野菜を入れて3色が揃った。そして青菜の青、お新香の白、人参サラダのオレンジ・・・と他にもいろいろな色の野菜を使ったので、ちょっと意識しただけでもお弁当がとても華やかに仕上がった。
主に私が厨房で作り、トモちゃんがフロアに並べたお弁当箱に詰めて行ったら、とてもスムーズに流れて、予定時間よりも早くお弁当が仕上がった。配達の帰りに銀行に寄って戻ってきたら、お客さまがすでに2組。その後も次々にお客様がいらして下さり「ヒマなつもりだった月曜日」があっという間に大忙しに。眠気も一気に吹き飛んだ。朝、お弁当のおかずと合わせてたっぷり仕込んだランチ用のお食事も全てなくなってしまった。
このところ、私がビオンに行く時は混んでもそれほど忙しくはならなかったので久々だ。トモちゃんと二人で「ああ今日はよく働いたねえ〜」と言いながら、あっと言う間に一日が終わってしまった。


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スーパー満月瞑想会

今日は満月瞑想会。月と地球が近づき、満月がとても大きく見えるというスーパームーンの日。でもあいにくの曇が空をおおって、大きな満月は雲に隠れてぼんやりとしか見ることができなかった。
満月瞑想会が日曜日に重なることは初めてだ。今日は朝からお客様がたくさん来て下さり、一日大忙し。特にこの土日は二日間とも店が忙しかったので、今日の準備はかなりバタバタしてしまった。夕方、店が終わった後、7月に行うイベントのちょっとした打ち合わせも入っていたので、その前に玄米のおむすびを作ったり、会場をセッティングしたり器を用意したりと全く休む暇がなかった。
そのせいか、始まってからほっとしてしまったのか?数息観の時、ほんの一瞬だが、ウトウトしてしまった。意識はあったのだが頭がコクンコクンと傾いていくのがわかった。
瞑想中は勝手な自分のイメージなのかもしれないが、月から無数の愛の光が降りてきて、それを座っている私がたっぷりと浴びている・・・そんな時間だった。スーパームーンだから月との距離感が縮まったのかもしれない。
今日はバンブースピーカーを制作しているバンブーファクトリーの望月さんが参加してくれたので、交流会の時、奥座敷にバンブースピーカーを並べて音を聴かせてくれた。とても自然な音が座敷に響いて気持ちよかった。竹をいぶして手作りしているとてもアーティスティックなスピーカーだ。
ナチュラルな風楽の雰囲気にピッタリ。近いうちにモデルサウンドとして風楽でバンブースピーカーを置かせていただけることになるかもしれない。もし実現したら、土間から奥座敷までバンブースピーカーに囲まれて音楽を楽しむことができるようになる。今あるひょうたんスピーカーと並べて使うことも可能だそうだ。
ひょうたんと竹のスピーカー。これから古民家にオーガニックなサウンドが響きわたったら素敵だろうなあ。ヒーリング関係や占いなどをやっていらっしゃる方もいらして、なんだか瞑想会のメンバーは毎回、濃くておもしろい。
来月の瞑想会は7月23日です。よろしければぜひおいでくださいね!

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早く来た人たちと瞑想が始まる前に数息観をやっている様子。

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バンブースピーカーのセッティングをしている望月さん(マスク姿)

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June 22, 2013

ナスとキュウリの中華サラダ

初物のナスをいただいた。もうすぐナスの季節。畑のナスにも花がついてきた。旬の野菜を中心にいただく食事をしていると、その季節にならないと食べられないものがあるということを体が覚えていくようだ。だから冬にキュウリやナスやトマトを食べたいとは思わない。でもその野菜が採れる季節がめぐってくると、不思議なことに食べたいと思う体に変わっていく。
そしてその季節の一番最初に旬の野菜と再会できた時は、本当に嬉しくて「ようやく会えたね。待っていたよ!」と思わず声をかけてしまう。
ナスが待ち遠しかった。揚げナス、味噌炒め、はさみ揚げ、天ぷら、蒸しナス、焼きナス、ぬか漬け、お味噌汁・・・夏から秋にかけて飽きるほど食卓に登場するナス。子供の頃は歯ごたえも香りもあまりないこの野菜の美味しさが理解できなかったけれど、今はとても好きな野菜の一つだ。
今日は蒸しナスにしてキュウリと紫玉ねぎとピーマンを加え、ちょっとだけにんにくをすりおろし中華風のサラダにした。畑の青ジソも大きくなってきたので、たっぷりと千切りにして上にのせた。作ったサラダは青ジソの畑の前に持っていって写真撮影。
朝はそんなことをしているゆとりがあったのだが、久しぶりにお天気がよかったせいか、その後はずっと途切れることなくお客様が来て下さり大忙し。おかずも玄米もすっかり無くなってしまい、最後の方は定食のご飯をパンに差し替えてお出しした。もちろん賄いのご飯もなかったので3時過ぎにようやくパンを食べた。
ところが3時前から空が暗くなり始め、あっという間にバケツをひっくり返したような大雨と雷!梅雨の合間にようやく晴れたというのに夕方までもたないなんて・・・。今日こそ、しっかり乾かそうと洗濯物をめいっぱい干してお出かけした方も多かったのではないかな。でも明日は晴れてほしい。地球と月が最も接近し満月がとても大きく見えるスーパームーンの夜。6時半より満月瞑想会もありますので、お時間のある方、古民家からご一緒に満月を愛でませんか?


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June 21, 2013

料理教室〜高キビと長芋の春巻き他〜

今日は料理教室。メニューは炊いた高キビをすりおろした長芋と合わせて作った春巻き。インドネシアのピーナッツドレッシングサラダ・カドカド。トマトとココナッツミルクのアジアンテイストスープ、てん菜糖で仕込んだ梅ジュースとその時の梅の実で作った梅寒天。
カドカドはインドネシアの人たちが日常的に食べているピーナッツの味たっぷりのドレッシングのサラダだ。ピーナッツペーストで作る場合が多いのだが、おかげさま農場の無農薬落花生の殻を一つ一つむいて、フードプロセッサーで砕き、ナンプラーやレモンで味をつけた贅沢なドレッシング。
ピーナッツの殻はむくけれど、薄皮も一緒に砕くので、ピーナッツペーストを使うより風味も歯ごたえもあってとても美味しい。料理は手間をかけた分だけ、仕上がりの味には差が出る。
今日は久しぶりにトモちゃんがアシスタントに来てくれた。中々一緒に仕事をする機会がないので、料理教室の終わった後にもシフトやメニューの打ち合わせをし、さっそくスープやサラダはビオンでも作ってみるそうだ。
梅の実が今年もまた大豊作で昨日一昨日の雨でたくさん落ちた。私は昨日も追加で梅干しを漬けた。それでもまだまだたっぷりある。食べられる梅の実をそのまま放置しておくのはとても忍びない。トモちゃんにもジュンコさんにも拾っていってもらったし、料理教室にいらした方にもてん菜糖の梅ジュースが作れるようにと持っていただいた。
庭先に料理できる材料があり、それをお裾分けできるなんて、とても幸せだなあと思う。
次回の料理教室は7月19日(金)3時から。夏にピッタリなカレー料理特集です!よかったらぜひご参加ください。

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June 20, 2013

しむらのいろ

染織家の志村ふくみさんと娘の洋子さんの写真集「しむらのいろ」(求龍堂)を読んだ。植物染料と紬糸で織る素晴らしい作品の数々が散りばめられているうつ本だ。ふくみさんは重要無形文化財保持者(人間国宝)となり文化功労者にも選ばれている。機織りという工芸がもはや芸術の域に達してしまった。
現在、お二人は京都嵐山の「都機(つき)工房」で創作の傍ら、今年から、芸術、教育、文化などを織物を通して総合的に学ぶ場所「アルスシムラ」を創設。芸術を通して自然と向き合い、魂の教育をしていく場を目指しているという。
丹精こめて作られた作品には「藍の湖」「雨月」「花散里」など一つ一つに寄り添うような美しい名前が付けられている。どの作品もため息ができるほど美しい。それらを何気ない自然の風景の中に置き、光と共に写しているのは大石芳野さん。土門拳賞などを受賞し、戦争や内乱の中で逞しく生きる人々を追うドキュメンタリー写真専門のカメラマンだ。
私が一番、印象に残ったのは本の中に収められていた芳野さんの「闇から蘇った色彩」というエッセイだ。
70年代のカンボジア。ポルポト政権時代、多くの自国民が虐殺された。色彩を使うことも禁じられ多くの民が黒一色の衣装を強制され、鮮やかな色彩の植物も伐採されたという。その間15年、芳野さんはカンボジアに通い続けた。
ポルポト政権が崩壊した直後、ある農家から機織りの音が聞こえてきたという。復興にはほど遠く、人々はまだ食べることさえままならないという状況の中、簡素な機織り機を組み立てて、昔ながらの方法で美しい色彩の糸をかけ機を織っていた女たちに出会った。
闇一色の時代からようやく彼らの暮らしに色が戻ってきた・・・色彩豊かな感覚を取り戻すこと、それは平和の象徴でもある。その姿を見た時、芳野さんは心臓の鼓動が聞こえそうなほど感動したと書かれていた。
当たり前にある色、植物から醸し出される色・・・それが状況によっては平和と幸せのシンボルにもなり得るということ。
色彩とは光であり生命の根源であるというシュタイナーの「色彩の本質」と出会ったことがきっかけとなり工房を設立させたというお二人の思いと、芳野さんのカンボジアでの体験は深くつながっているのだなと思った。
そんな芳野さんの戦渦の写真集の中からさらに深い色を探ろうと心の目で写真を眺める染織家の母と娘。
最初、このお二人の作品集をなぜ戦場カメラマンが?と思ったが、この作品集はまさに大石芳野さんだからこそ写し得た色彩の世界だったのだろう。
英訳付きのとても美しい本でした。ぜひお手にとってご覧になってくださいね。

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June 19, 2013

店舗検査

飲食店経営者にとって一年に一度、ちょっと緊張する日がある。保健所が現場の指導に来る店舗検査だ。飲食店の場合、営業許可書をもらった後、毎年のようにこの検査を受けなければならない。
許可をもらうにあたって、例えば窓には網戸を付けるとか、手洗い石けん液を付けるとか、二層のシンクを設置するとか、いくつかの条件があるが、何よりも重要視されるのは衛生管理だ。
もちろん気をつけてはいるけれど、使っているうちにどんどん汚れてしまう所も多いので、検査の前は数日間かけて、年末よりも念入りに大掃除をする。
がんばった甲斐があって、今日の検査は無事終了。時間をかけて準備したわりにはあっけないほど簡単に終わってしまった。でも検査のおかげで大掃除ができると思えば、店舗検査は年に一度の厨房感謝DAY?なのかも。小さな小屋のような厨房は冬は極寒で夏は温室。でも私にとっては大切な仕事場だ。あまりちゃんとした調理器具も揃ってないけれど、それでも工夫しながら使い、ここでいろんなご飯を作ってきた。
午後から明後日の料理教室用のレシピを作りながらいくつか料理を試作したのだが、あまりに厨房が片付いていたので使ってしまうのがもったいなかった?ほどだ。
夕方は松尾の農家さんまで玄米を取りに行き、行ったついでにその近くにある温熱療法を受けて来た。相変わらずの五十肩で腕が後ろに回らない。あつい熱が体に入って来て気持ちよかった。

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June 18, 2013

梅の実酵母パン

今日はパン教室。梅で酵母を起こした。梅の実と同量の水、そこに砂糖を少々加えて4〜5日置き発酵液ををまずは作っておく。
その時に使った梅は種を取り出し、フードプロセッサーにかけてペースト状にする。強力粉と発酵液とそのペーストを合わせて元種を作る。
梅の酵母は元気がよくてとても早く発酵してくれる。パン教室のランチの準備をしながら、空いている時間にケーキを焼いておこうと、型に生地を流し入れ、オーブンに入れた数分後に講師の高田さんから「もう発酵が終わってパンが焼けそうなんだけど、オーブン使えますか〜?」と声がかかった。
教室の時にゼロから酵母を起こすと時間が足りなくなるので、時間差でできるように高田さんは何段階かの行程に分けて下ごしらえをしてきてくれる。その中の仕上げ発酵があっという間に終わってしまったという。途中でケーキをオーブンから出すわけにも行かないので、しばらく涼しい所に置いて焼くのを待ってもらった。
今日のパン生地は中力粉にライ麦粉を少々加えたもの。ドライフルーツのいちじくを入れてカンパーニュとプチパンを焼いた。ほんのりとした酸味があってもっちりとした美味しいパンだった。
ランチは久しぶりに晴れたので、お庭のウッドテーブルで。でも蒸し暑くて地面からも湿度がモウモウと上がってくるかのようだった。7種類の野菜で作ったポタージュを急きょ冷まし、冷たいスープにしてお出しすることにした。
パン教室の後は楽健法の足踏み会。今日は人数が少なかったので、経験者と初心者が組んで、かなり長い時間をかけて全身を踏んでいった。あまりの気持ちよさに途中からウトウト・・・。
天然酵母のパン教室、次回は7月16日(火)10時から。そば粉パンを作ります。楽健法は同日の午後1時半からです。よろしければぜひご参加下さい!
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スイスチャードのサラダ

だれが付けたかわからないけれど、地中海沿岸原産のこの野菜の名前はスイスチャード。とても素敵な響の名前だ。でも和名となると「ふだん草」。一年中、いつでも栽培できるから、そう呼ばれるようになったという。でもどうせ呼ばれるならふだん草と呼ばれるよりもスイスチャードと呼ばれた方が野菜だって嬉しいだろうな。
6月に行われたヤワタホームのオーガニックマーケットの時、初めてこの野菜に出会った。ワイルドな感じがしたけれど、色とりどりでとても美しいなあと思った。葉脈が赤、ピンク、オレンジ、白、紫、黄色ととても鮮やかなのだ。そして何より驚いたのは茹でたり炒めたりするだけでなく、生のままでも食べられるということ。
この前、農産物直売所でも見かけたので買ってきた。ザクザクっと切って、焼いた油揚げをスライスしてトッピングし、和風ドレッシングを作ってサラダにした。シャキシャキとした歯ごたえがとても美味しかった。
料理は味だけではなく見た目も大事。どんな素材を選ぶか、どんな器を使うか、どんな場所で食べるか、どんな人と食べるか、どんなことを話すか・・・料理を美味しくする要素は様々だ。でも何と言っても視界に飛び込んできた時の第一印象で一番影響を受けるのは盛りつけと彩りの美しさだろう。
スイスチャードが食卓に並ぶととても華やぐ。しかもカロチンやミネラルもたっぷりなので積極的に取り入れたい野菜の一つだ。比較的育てやすいというから、今度、種を買ってきて植えてみよう。あの葉脈が見えるだでも畑が花壇のようにカラフルで楽しげになりそうだ。
それにしても新種の野菜ってシャレたカタカナの名前ばかり。これじゃいつまでも名前が覚えられないよ〜!


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June 16, 2013

真竹の中華サラダ

真竹の季節になった。待ちに待ってようやく頭を出すのを楽しみにしている春先の孟宗竹と比べて、その二ヶ月後に登場する真竹は二番煎じのようで?存在感があまりない。筍と言えばやっぱり春の孟宗竹だ。
だから入梅の頃、ようやく真竹が出始めても、正直なところ「待ってました!」という感じにはならないかも。でも孟宗竹よりシャキシャキとした歯ごたえがあるので、どちらかと言えば私は真竹の方が好きだ。今年初の真竹を食べた。春一番の筍を手にした時、まずは土佐煮、そして筍ご飯が作りたくなる。でも真竹の時はその食感を生かして炒め物やサラダを作りたくなる。
金曜日に作ったのは真竹のサラダ。さっとゆがいて、千切りにし、キュウリや人参、もやしと合わせ、にんにくのすりおろしとゴマ油をちょっと加えた中華風のサラダをたっぷり作った。ジュンコさんが持って来てくれた5本の真竹はあっという間になくなってしまった。いいなあ。季節の恵みって。
今週、年に一回の保健所の店舗検査なので、厨房を大掃除している。防寒用の床板を片付けたら、板が湿気でカビていて、コンクリの床も真っ黒。
重曹をまいて、中腰になり手にタワシを持ってゴシゴシと床全体をこすって回った。何と効率の悪い仕事をしていることか・・・でも力をこめてやっただけあって、かなりキレイになった。
店を閉めた後もひたすら掃除。雨の切れ間をぬって大急ぎでモロヘイヤとオクラ、ヤーコン、ししとうを植えたら真っ暗になってしまった。夏野菜の植え付けはだいたい終わったけれど、この3つがまだだったので、ようやく植え終わりほっとした。畑の土がちょうどよく湿っていてよかった。ピーマンやキュウリが小さな実をつけ、ぐんぐんと成長している。仕事の前に畑から野菜を収穫し、それを使って料理を作る。夏ならではのお楽しみだ。
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June 15, 2013

モンサントの不自然な食べもの

佐倉にあるオーガニックカフェナチュラルストゥーディオ(ナチュスタ)で上映された「モンサントの不自然な食べもの」を見てきた。ナチュスタでは毎月第三土曜日にムービィカフェを行っている。
オーナーの恵理さんとはいつもFacebookのメールでは交流があるのだが、まだきちんとお話したことがないので、一度、お会いしたいなとずっと思っていた。
アメリカのモンサント社については遺伝子組み換え作物と農薬を平気で作り続けているその企業姿勢がとても気になっていた。ちょうど一時帰省していたコバヤシ君やトモちゃんやナミちゃんも行くというので現地で合流して見に行くことにした。
作品の内容については自社製品の種と農薬で世界の食を牛耳ろうとしているモンサントの現状がありありと伝わってきて、とてもショックだった。モンサントの遺伝子組み換え作物は世界市場の90%を占める。美しい言葉を並べた広告で企業イメージをクリーンにしようとしているが、実際に行っているのは世界の食糧を握って支配する自社の利益のみを追い求めたビジネスだ。
枯れ葉剤、PCB、牛成長ホルモン、遺伝子組み換え作物・・・モンサントが世に送り出しているのは環境を再生できなくしてしまうものばかり。
この巨大な企業を相手に私達は何ができるのか?本当にすぐそこまで企業の陰謀が来ていることを知り、末恐ろしくなった。
上映の後は希望者だけが残って持ち寄り+用意していただいたおかずを並べて交流会があった。風楽にいらして下さっている方も多かったけれど、初めてお会いする方もいた。
とても美味しい野菜料理を作るフランス料理のシェフや、自主的にDVDを配給元から借りて上映会を企画されている方、トランジションタウン活動をしている方など、面白い方たちに会いしてお話することができた。
風楽でもそうだけど、何かコトを起こすたびに様々な活動に関わっている人たちが集まり、それぞれが繋がっていく。そんな緩やかなネットワークが毎回少しずつ形成されていくプロセスがとても面白いのだ。社会や環境、食べものに関心のある人たちがこんなにいたんだ・・・とわかりとても勇気づけられる。これから古民家でも交流会を兼ねた上映会を定期的にやっていきたいと思った。
何より一番楽しかったのは恵理さんとお話できたこと。カフェ経営にいろいろな人を巻き込みながら、分野の異なる様々なイベントを手がけていく。とてもオープンで明るくパワフルな方だ。同じカフェの経営者として多いに刺激を受け、共感でき、最後は思いっきりハグして別れた。
6月28日には「ニコチン・ビー」の上映会も風楽で行うが、その次はぜひ「モンサントの不自然な食べもの」を風楽で上映しようと思った。

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June 14, 2013

梅仕事ことはじめ

今年も古民家の梅が豊作だ。私がここへ住む前からこの場所でずっと花を咲かせてきた3本の梅の木。木肌に苔が生えた見事な老木だ。空に向かってすくっと立ち、枝を大きく広げている。梅は当たり年と外れ年があるというけれど、毎年のようにたわわに梅を実らせてくれる。
中でも玄関前にある梅は杏ではないかと思うくらい大きくて美しい実をつけてくれる。古民家を修復している時、ボランティアで植木屋さんが庭の隅にあった梅の木を、ユンボとユニックを使って移植して下さった。玄関前に庭木を寄せ植えしてアプローチを作り、レストランの入り口らしく?なるようにデザインして下さった。移植する時は小さく掘った方が土が少ない分、軽くて楽なのに、根を痛めないようにとかなり広範囲にわたって掘られていた。そのせいか梅の木も元気で2年目の夏からたくさん梅が実るようになった。
作っても作っても使いきれないほどたくさん実る梅。梅ジュース、梅酵素、梅ジャム、梅干・・・梅にまつわるものをあれこれと作るのだが、とても一年間では使いきれないほどの量ができる。薬を使っていないので安心して使える。今年こそ梅肉エキスも作ってみようかなと密かに思っているのだが、梅をすりおろすことと出来上がり量の少なさを考えるとどうも二の足を踏んでしまう。
先日、脚立を出して高い枝先にできている梅の一部を収穫した。今日はその梅で梅干を漬けた。それと来週の料理教室用にてんさい糖で梅ジュースを仕込んだ。
まだまだ梅は収穫できる。これからは毎日、落ちてくる完熟梅を拾って、梅ジャムも作ろうっと。
今日の金曜日は珍しくお客様が多く忙しかった。定食のご注文の合間に梅干を仕込み、冬の防寒対策として厨房に敷き詰めてあった足場板(超重い!)と絨毯をはがして片付けた。これは大仕事だ。夕方は雨の切れ間を見計らって種まき。とてもよく仕事が片付いた一日だった。
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June 13, 2013

夕食会

ジュンコさんの家の離れをリフォームした。昭和40年代のお家なのだが、その中の和室と洋室の二間をくっつけて、床を張り、壁に漆喰を塗った。サッシを木枠の二重窓にし、カフェのようなお部屋が完成した。今日はそのお披露目だったので、トモちゃんと一緒に夕方から遊びに行った。
お部屋の中には雑貨屋巡りや骨董市の好きなジュンコさんが買い集めた、可愛らしいグッズがキレイに並べられていた。漆喰も自分で塗ったそうだ。古いものと新しいものが上手に溶け合ってディスプレイされていた。なんだかとっても可愛らしい空間になっていた。本当にこのままカフェか雑貨屋さんがオープンできそうだ。
春巻きやチャプチュ、サラダなどをテーブルに並べた美味しい夕食を3人で食べながら飲んだ。3人で夜に集まるのは初めてのこと。
今日は本選びの会の会議もあったので東京まで行ってきたが、その後に予定があったので、大急ぎで戻り、持っていく料理の準備をした。ちょっと慌ただしかったけれど、夕食会はゆっくり楽しめてよかった。
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June 10, 2013

自家製ベジブロス

タカコ・ナカムラの新版「ホールフードでいこう」(自然食通信社)を読んだ。2005年に同社から出版された「WHOLE FOODでいこう」で、初めてタカコさんの存在を知った。マクロビオティックに一物全体という概念があるけれど、それをもっとわかりやすく表している言葉が「WHOLE FOOD」=丸ごとの食べもの。
でも健康で暮らしていくためには安全な食べものをただ丸ごと食べていればいいというわけではない。食べものから発展して、水、農薬、添加物、空気・・・など私たちが暮らしていく環境そのものにも目を向けていかないと本当の意味で健康に暮らしていくことはできない。
そんな思いからタカコさんは「WHOLE FOOD SCHOOL」を設立。単に料理を学ぶだけではなく食や環境について総合的に学べるスクールだ。表参道にある大好きだったカフェ「ブラウンライス」を立ち上げのもタカコさん。とにかくタカコさんのご飯やケーキは美味しいのだ。マクロビオティックの理念に基づいてはいるけれど、決して偏ってはいない。そのおおらかさと自由さが私はとても好きだ。
その後、カフェの経営からは退き、塩麹や発酵食、「50℃洗い」「低温スチーミング」「ベジブロス」など、美味しくご飯を作る知恵の数々を発信し、今や話題の人になってしまった。
新版は前作の改訂版ではなく、内容的にはスクール関係のことが中心になっているが、私の尊敬する料理家の一人なので、タカコさんの活動の足取りを辿るようでとても興味深く読めた。
その中でもタカコさんが今、提唱しているのはベジブロス。ベジブロスとは野菜の皮や根っこなどを合わせて煮込んだ野菜の出汁(ブロス)のこと。捨てられている野菜の中にファイトケミカルやミネラルがたくさん含まれており、何とも言えない風味豊かなスープができるのだ。
もともと調理で皮はむかないし、菜っ葉の軸なども賄いのお味噌汁に入れて使っているので、あまり残渣は出ないのだが、今回はいろいろな種類で煮込んでみたくなって、あえてベジブロス用にたくさんの野菜を集めた。
人参の頭、玉ねぎの皮、カブの根っこ、大根の皮、大根や小松菜の軸、パセリの軸、長ネギのねっこ、キャベツの芯、ブロッコリーの軸など、10種類くらいの野菜をミックスしてコトコト煮込んだ。
30分ほど煮て漉したものはほんのりとした茶色い液体だった。まずはそこに塩だけを入れて飲んでみた。とても優しく滋養のある味わい深いスープだった。風楽のカレーもチキンブイヨンや野菜の粉末出汁などを使わないので、キャベツやブロッコリーの芯などを一緒に煮込んでいるけれど、塩味だけのスープにしてもとても美味しい。
もう一つタカコさんがいつも話している言葉で好きなのは「ちゃんと料理しよう」ということ。どんなものをどんなふうに誰と食べるのか・・・。食べることの大切さと楽しさを「ちゃんと」わかって生きていくこと・・・それは人としてもっとも基本的なことなんだと思う。
タカコさんがWHOLE FOODの活動を初めて20年。たくさんの生産者さんに出会い、美味しいものを発信し、それを後輩たちに伝えている。料理の仕事って本当に奥が深い。

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June 08, 2013

黒豆のハンバーグ

イベントで大量に食材を消費したので、休みの間に食材を発注しておいた。特に「にわのわ」の時は大量に豆を煮たので、豆のストックがなくなってしまったのだ。作っていった豆料理は全部で5種類。豆だけで約10キロは消費した。料理を入れたバットを運ぶ時、あまりの重さに驚いたほどだ。
今日はその豆やスパイス、小麦粉などが次々に届いた。今回は着払いで発注したので、その都度、代金を払い、気がついたらお財布の中は小銭だけになってしまった。
昨日はなくなっているものが多かったので、朝から定食の準備をしながら、パンやチーズケーキを焼いたり、アイスクリームを作ったり、ごま塩を作ったりとやることが山積みだった。でも今日は、昨日しっかり仕込みをした分、急ぎで作らなければならないものがなく、ちょっと一息つけた。おまけに久しぶりにお客さまも少なかったので、ゆったりと仕事ができた。
昨日と今日の定食のメインのお惣菜は黒豆を煮てマッシュして作った手作りハンバーグ。玉ねぎと人参を加えただけで100%黒豆で作ったかなり贅沢なハンバーグ。ほんのりとした黒大豆の優しい甘さがとても美味しかった。
黒豆には活性酸素を除去するポリフェノールの一種であるアントシアニンがたっぷり含まれている。アントシアニンの働きによって血液はサラサラ。この他、アンチエイジング効果やガンの予防、ダイエット効果などたくさんの効用があるので積極的に摂りたい食材だ。
この週末は集中して本を読んでいる。来週、生活クラブ生協の「本選びの会」の会議があるのだが、忙しくて本が全然読めていない。ついに細かい字が見えなくなってきたので老眼鏡を購入。読みやすくなったけれど、目が悪いクセにメガネをかけることに慣れていないので、なんだかヘンな感じでかえって疲れる。
アントシアニンには眼精疲労を軽減し、視力を改善する効果もあるというから、私も黒豆ハンバーグ、いっぱい食べなくちゃ!
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June 07, 2013

里子第一号の旅立ち

草(そう)ちゃんの赤ちゃん猫たちがだいぶ大きくなってきた。そろそろ離乳し、子猫用のご飯も食べるようになってきた。可愛くて仕方ないけれど、5人全員はとても飼えないので、里親さんを募集していた。今日、その中のお一人の方にご連絡したら、すぐにお迎えに来て下さることになった。
名前もすでに付いていた。なんと「ふらちゃん」って言うんだって!
里親さんが来るまでの間、草ちゃんに今日からこの子は他のママも所へ行くんだよ。可愛がってもらえるから心配しないで大丈夫だよ。一生懸命育ててくれてありがとう・・・って話して聞かせた。わかっているのかわかっていないのか?しばらくこの子のことを舐めていた。
そんな草ちゃんの姿を見ていたら、ちょっとほろりときてしまった。
すぐにお渡しできるようにお部屋の中に入れて待っていた。ママから離されて、最初はちょっと不安そうに鳴いていたけれど、抱っこしてあげたら落ち着いた。目の大きな本当に可愛らしいふらちゃん、とても穏やかで優しい顔をしている。明日からはみんなと遊んでいる姿がもう見られないんだなあと思ったら、寂しくなった。でもすぐに新しい環境にも慣れて、元気に育っていってくれることだろう。いっぱい可愛がってもらってね!
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June 06, 2013

庭仕事いちだんらく

この土日の大きなイベント「にわのわ」と「アースデイちば」が終わったらヘトヘトに疲れた。両方ともとても楽しいイベントだったけれど、2日間にわたる仕込みをほぼ一人でするのはやっぱりかなり大変だった。

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今週はビオンの仕事をシフトから外してもらい、忙しくてほったらかしになっていた畑と庭仕事に集中することにした。ようやくにんにくを収穫し、その後を耕してさつまいもを植えた。ゴーヤも植えることができた。

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前回、植えた里芋が芽を出して小さな葉を広げ始めた。キュウリや茄子は早くも小さな花をつけていた。今年初めて作る小豆と赤えんどう豆はポットで種まきをしたらすくすくと育ち、可愛らしい双葉が見えている。ケールやホーリーバジルも小さな芽がようやく出てきた。

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ピーマン、ミニトマト、キュウリ、つるむらさき、レタスも少しずつ植えた。梅雨に入る前に夏野菜の植え付けを終わらせたかったが、忙しくて全くできなかった。でも梅雨前線がちょっと移動してくれたおかげで晴れ間が続き、今週のお休みは作業に集中できたのでよかった。

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気になっていた草刈りもようやくできた。苅り払い機で庭の南側をガーッと切ったので、ようやく庭のすみに植えてあるバラの花が見えるようになった。去年植えたバラが今年も赤い花を咲かせてくれた。すぐ後ろに篠竹がはびこり、固く乾燥した過酷な土壌にも関わらず蔓を伸ばして、次々につぼみをつけている。大きく成長したら、いつかバラのアーチを作りたい。

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西側には一列に植えたジャーマンアイリスが交代で咲き(いっせいに咲いてくれたらいいのに!)、マーガレットと錦鶏菊が競うように咲いている。引っ越して来た頃に比べると本当に花が増えた。
ハーブの植わっている花壇は手で草取り。スギナは少し減ったけれど、ススキや篠竹は相変わらず伸び放題だ。そんなにヤワな草ではないので、手では抜けず、ギザギザのカマを持って根っこからカットしていくので、とても時間がかかる。

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とりあえず、気になっていた庭仕事がここ数日で一通り終わったので、ちょっとほっとした。でも1週間もたてばあっという間にまた草だらけになるだろう。
すくすくと育つ野菜や、いつのまにか咲いてくれている花たちの姿を見ていると、小さなものにも平等に命が与えられ、そして生かされているのだなと思う。太陽と土と水の恵みを肌で感じて、身近な場所で土に触れられる暮らしができることの幸せを思う。
気持ちのいい光と風をたっぷり受けながら、傍らではネコが遊ぶ庭で、汗を流して体を動かすことができるなんて・・・。目に映るものは全て美しく新しい命に輝いているこの時期、梅雨入りが遅れてくれたおかげで、しばしその美しい季節を楽しめる時間が増えた。
草取りは確かに大変だけれども、緑たっぷりの自然の中で暮らしていく以上、がんばらなくちゃ〜!


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June 03, 2013

にわのわとアースデイ

6月1日2日の土日に開催されたイベント「にわのわ」と「アースデイちば」。二つのイベントに2日続けて参加してきた。今まで何度もイベント出店はしてきたけれど、2日続けてのイベント出店は初めてなので、どうなることやらずっとドキドキだった。
特に「にわのわ」は集客数がとても多いと見込まれていたので、持って行く食材もたっぷり!クッキーやスコーンなどの焼き菓子は週半ばから仕込み始め、当日も早朝から仕込みを開始。
かなりはりきって、ランチにはビーンズマリネなどの豆料理を5種類、パウンドケーキ、クッキー、スコーン、マフィンなどの焼き菓子も準備し、マーチの後座敷に積み込めるだけ積み込んで持っていった。
相当の量を用意したつもりだったけれど、10時の開店と同時にお客様が並び、3時間弱で完売。その間、全く休む暇なし!本当にすごい人出だった。
他の店で何か食べものを買おうとしてもどこも長蛇の列で買うことができなかった。ようやく昼過ぎに会場を歩くことができた。アーティストがその場に立ち会って素敵な作品たちと一緒にいるので、直接お話することもできた。
川村美術館の芝生の広場はとても美しく会場全体が一つのアートになっていて、見て歩くだけでもとても楽しかった。
実行委員のボランティアの方達が要所要所でいろいろな配慮をして下さっていたので、搬入や搬出への誘導もスムーズで、多くの人たちにあふれていても大きな混乱はなく、穏やかなアートクラフトフェアの流れができていた。
帰ってから持っていった荷物を片付け、ほっと一息。もうクッタクタに疲れた。そのまま次の日の仕込みをやろうと思ったけれど、とてもやれる元気がなく、とりあえずお風呂に入って寝てしまった。
次の日は明け方から起きて、アースデイの準備。ご飯を炊いて黒大豆ご飯やミニお弁当をたっぷり作るつもりだったのだが、5時過ぎに一度ポツリポツリと雨が降ってきたので、こんなに持っていったら、もしかして売れ残るかもしれないと思い、途中でパック詰めするのをやめてしまった。
結局、作った量の半分くらいしか持っていかなかったのだが、何と会場に着いたら晴模様。風が強くてテントを張るのは大変だったけれど、雨が降りそうな気配は全くなかった。
稲毛海浜公園の会場は海のすぐ近くにあり、開放的で気持ちよく青空が広がっていた。こちらはとてものんびりとしたイベントだった。持っていったものもお昼前に完売。ああもっとパックに詰めてきたらよかったなあと思ったけれど、後の祭り?!
早々に店じまいをしてしまったので、久しぶりに会う友達やいろいろな出店者の方達の所を歩いて回り、今回はとてものんびりと過ごすことができた。
アースデイもにわのわもどちらもとてもいいイベントで、千葉を代表する手作りのいいお祭りだと思う。外に出向いて出店するのは準備など大変なことも多いけれど、何年たっても楽しみながら出店し続けていけたらいいなあ。
実行委員の方達、ご苦労様でした。会場に来て下さったお客様、どうもありがとうございました!


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