陸の孤島ライブin木の根
夕方、陸の孤島ライブに行ってきた。芝山千代田駅から15分ほど歩いた場所にあるペンション木の根。かつて成田空港建設に反対する人たちの活動の拠点だった。成田空港のど真ん中に位置しているが、現在、この土地は反対同盟と全国の一坪共有者によって所有されている。
子供の頃、反対同盟の活動をしていた両親に連れられて遊んだ木の根のプールでもう一度泳ぎたいとオオモリ君が音頭をとって、一昨年、新たな「木の根物語」をスタート。20年間放置されていたプールの汚泥を一年がかりで人力ですくい取り、プール開きを行った。
以降、毎年夏に、壁一つ隔てたら向こうは空港・・・というこの場所で三里塚木の根夏祭りを開催。昨年からペンションの屋根にソーラーパネルを設置し、電気の自給を試みている。今年のライブの電源は全て太陽光発電でまかなったそうだ。
主催はこの陸の孤島に実際住んだり、住まなくとも愛している島民たち。空港の反対同盟は有機農家が多いので、今日使う野菜は全て有機野菜という贅沢なもの。三里塚ワンパック野菜やおかげさま農場などたくさんの有機野菜グループから食材となる野菜を拠出し、カレーと焼きそばとバーベキューが用意されていた。
キレイになったプールの中に水を張らずに流木や野菜コンテナで作った手作りステージを設置し、たくさんのアーティストが次々に演奏を披露。来場者はプールの中に入って聞いたり踊ったりしながら、思い思いに夏の夕暮れ時を楽しんだ。
知り合いがたくさん来ているので、もっとゆっくりしたかったのだが、今日もまた娘の家に行き食事作りがあるので、まだまだ宵の口の6時半で失礼した。
空港問題を知らない若い世代が木の根に集い、祭りを楽しみ、やがては有機農業者として周辺の土地を耕していくのだろう。歴史は動いていく・・・。その移ろいを木の根ペンションはきっとこれからもここで見届けていくんだろうなあ。来年も参加しようっと。実行委員の島民の方達、お疲れさまでした。どうもありがとう!
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