奈良〜燈花会〜
8月5日から始まった奈良の燈花会(とうかえ)に行ってきた。これは猿沢池から興福寺へ上がる五十二段の階段、東大寺の鏡池、春日大社の参道、奈良公園など奈良市内8カ所の会場一面に設置されたロウソクに毎晩火が灯される夏のイベントだ。
奈良にはもう何十回と行っているけれど燈花会は初めてなので、とても楽しみだった。古都の世界遺産をはじめ歴史ある場所に、夏の間、ほんの10日だけ、毎夜、一斉にロウソクが灯される。「燈花」とは、灯心の先にできる花の形のかたまりのこと。これができると縁起が良いと言われているそうだ。ロウソクの灯りを見ていると心が和みほっとする。奈良を訪れた人にそんな思いを味わってほしいと、毎日300名以上のサポーターの方たちが期間中の点火と消火にあたって下さっている。
広い会場にはただロウソクが並んでいるだけで盆踊りをやったり、夜店などが並んでいるわけでもないので、ちょっと寂しいと言えば寂しいのだが、人でにぎわいながらも変わらぬ静けさを保っているのが奈良らしいと言えば奈良らしいのかもしれない。
灯りはとても幻想的で美しかった。浴衣を着て夕涼みがてら歩いている若者たちや地元の人たちがたくさん来ていた。人力車が何台も並んでいたり、いつもはひっそりしている奈良の夜がちょっと華やいでいた。
今回は2泊して、柳生の里に足を伸ばしたり、2日目は洞川温泉に泊まり大好きな天河弁財天にもお参りすることができた。いつ行っても天河は静謐な気で満ちている。来週の七夕祭りに向けて境内では準備が進められていたが、ゆっくりといいお参りができた。
久しぶりに3日間家を空けて出かけたが、とてものんびりと楽しい旅ができてよかった。奈良は私にとってやっぱりパワーをチャージできる場所だ。
« 胡瓜と茗荷の中華漬 | Main | 巨木と巨岩 »
The comments to this entry are closed.
Comments