瞑想&ディナーの夕べ
昨日はチベートハートヨガの伝道者ミラ・シャンティとジャレット・リーヴァインのお二人を古民家にお迎えし、イベント「瞑想とディナーの夕べ」を行った。お二人の来日に合わせ、神栖にあるヨガスタジオ「シャクティ」や都内で、チベットハートヨガのワークショップが行われている。「シャクティ」のノリカ先生からお二人の来日中に、風楽でも瞑想のワークショップをやりませんかとお声をかけていただいた。
お二人は仏陀の時代にさかのぼるシャマタの伝統に基づいた指導を行っている。シャマタとは体、呼吸、心を本来の状態に落ち着かせるトレーニングを通して、自分自身のマインドを高貴で純粋で素直な状態におくこと。
本来は3日間かけて9段階を行うワークショップだが、今回は2時間の入門編。
瞑想を妨げるものの要因として、眠気と落ち着かない心があげられるが、この二つは対極にあるものだ。
本来、人は深いリラクゼーションなくしては、高い集中力を得ることはできないという考えのもと、まずリラックスして自分の身体感覚に目を向けるよう指導していかれた。それにはゆったりとした呼吸が不可欠。
眠気が襲って来た時は息を吸うことに集中し、意識を活性化させ明るさや透明感をそこに見出していく。逆に心が落ち着かなくなった時は吐くことに集中し、体をゆるませリラックスさせていく。
吸うと吐く・・・その対極の繰り返しの中で、自分の状態を「観察する」。考えるのではなく「感じる」。
そこに言い悪い、なぜ?どうして?という理由づけをしてはならない。ただただ自分の今の状態を自然に味わっていくのだ。
講義の合間に、10分ずつ3回、シャヴァーアサナの状態で瞑想を行った。誘導瞑想なので、ジャレットがその時々に必要な意識の持ち方、呼吸の方法を指導していくのだが、その間、決して体を動かしてはいけない。
ワークショップの始まる前にお食事をしていただき、しかも夜の時間帯だったので、体がゆるみすぎて眠ってしまうのではないかと心配だったが、私は3回とも眠りに落ちることなく、ずっと同じ体勢のまま自分の体を感じることができた。
このところ、ずっとイベントが続き、昨日は瞑想の前にランチのご予約もあったので、かなりバタバタと動き続け、忙しく過ごしてきたが、体の根源の部分ではこういう時間を欲していたのだなあということがよくわかった。
一日5分だけでも心静かに過ごす時間を保つことで、日常生活も落ちつき安定したものになっていくという。
とても素敵なお二人の指導により、心地のよい時間を過ごすことができた。
そして何よりも嬉しかったのはお二人が「この場所はとてもいいエネルギーに満ちていて、瞑想をするには最高の空間だ」と言って下さったこと。古民家をとても気に入っていただけたようだ。
ワークショップの後、スケジュールの過密なお二人にはゆっくり古民家でお泊まりいただこうと思ったので、私は片付けを終えてから、いよいよ取り壊されることになった渋谷の実家に泊まりに行くことにした。
ずっと忙しく、実はかなり疲れていたはずなのだが、夜中の1時過ぎに首都高を運転しながらもかなり頭はスッキリと覚醒していた。これも瞑想効果なのかも!?
私にとっての瞑想は体で味わうものなのかもしれない。
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