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October 06, 2013

世界が食べられなくなる日 

今日は店が終わってからすぐにビオンに行き、スタッフミーティング。その後、トモちゃんと二人で千葉に行き、カフェどんぐりの木で行われた映画会「世界が食べられなくなる日」を見に行ってきた。
モンサントの不自然な食べもの」に続く、遺伝子組み換え食品の実態を追ったフランスのドキュメンタリー作品だ。
映画の原題は「みんなモルモット?」。命を生み出す種を操作すれば世界中の食糧を牛耳ることができる。米国の多国籍バイオ化学メーカーモンサント社は種と農薬をセットで売り出し、自家採種を認めず、自社の製品なくしては作物が収穫できなくなるよう遺伝子組み換え作物を世界に広めようとしている。
一方、遺伝子組み換え食品の危険性を立証するため、カーン大学分子生物学者のセラリーニ教授は2年に及ぶラットによる実験を行った。遺伝子組み換えトウモロコシと、農薬(ラウンドアップ)をいくつかの比率で与え続けたのだ。
現在、市場に出回っている安全基準はラットにそれらを3ヶ月与え続けても問題ないという実験結果に基づいている。しかしラットにとって3ヶ月というのは人間の年齢でわずか10歳。長期の摂取でないと正確なデータは得られないとして、ラットの寿命に近い2年という時間をかけて実験を続けてきた。
その結果、言わずもがなラットには巨大な腫瘍がいくつも発生し、その危険性が裏付けられた。
作品の中ではセネガルの農業学校も紹介されている。若者たちに有機農業を教える先生がこう話す。「人間は毎日何かを食べる必要がある。その食べ物は農民が作る。タネを大切に育てなさい」と。自家採種することで遺伝子組み換え作物の侵入を阻止し、持続可能で安全な農業を続けてほしい・・・まさに私たちの願いを代弁してくれているかのようだ。
遺伝子組み換え作物の影響と同時に多くの時間をかけて取材されているのは原発の風景。世界第2位に原発保有国フランスと福島第一原発事故以降の日本。20世紀に生まれた巨大なテクノロジーである遺伝子組み換えと原子力。
共に世界に拡散し続け、体内に少しずつ蓄積され私たちの健康を脅かし、もはや後戻りできない所まで来てしまった。
切なく苦しい作品だった。小さなラットにできた大きな腫瘍は、人間の限りない欲望の象徴のようだ。このままでは私たちが安心して食べられるものがなくなり、安心して住める場所もなくなっていく。巨大なテクノロジーに相対して、無力な私たちに一体何ができるのだろう?
少なくとも賢い消費者になり、未来を見据えた生活者でありたいと願う。食に携わる仕事をしている者として、「モンサントの不自然な食べもの」と合わせてこの作品を少しでも多くの方に見ていただけるよう上映会を企画したいと思った。
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