満月瞑想会
今夜はとても美しい満月の夜。瞑想会も美しい月明かりの中でとても和やかで温かい時間になった。ちょっと疲れ気味?だった大橋住職。それがかえってよかったのか?いい意味で肩の力が抜けている感じがした。
今回は初めて始まる前に清浄体操という真言宗智山派で行われている月輪観前の体ほぐしを行った。ヨガのポーズを応用したもので、吸う吐くをくり返しながらいくつか伸ばしのポーズを入れていく。
その後は阿息観と言って半跏坐になりながら、一人一人が声を出し、「あー」とくり返し唱えていった。時々、みんなの声と声が触れ合って心地よい響きになったり、離れていったり・・・声を出しているのに不思議と心が落ちついていく。
月輪観ではいつもご本尊の月を心にいただき、そこから月を広げていくことをイメージしながら瞑想するのだが、今回はその方法を意識せずにやるよう住職から提案があった。それが功を奏したのか、シェアタイムの時の皆さんの感想がとても面白かった。
毎回参加する人たちも増えてきて場が成熟したせいか、瞑想会自体がとても落ち着いた雰囲気になっていたように思う。そして何より、一人一人が確実に精神面で成長している。
呼吸を見つめること、心を安定させること・・・そして自らのお役目をきちんと意識しながら生きるようになった時、人はどう変化していくのだろうか。人が成長していく姿を見られるのはとても嬉しいことだ。
私自身は「場を創る」ということをずっと意識してきたのだけれど、もはや自分の力でどうこうするというのではなく、場の力が自然に働き、新陳代謝を繰り返しながら、いつのまにかいい場ができるようになってきたのだなと思う。
その中で一人一人が何かを感じ、何かを見つけて、また真っ新な気持ちで日常に戻っていくことができたら・・・こんなに嬉しいことはない。
途中で来て下さった日本山妙法寺の庵主さまが大橋住職と一緒に観音経をジャンベに合わせて唱えた。真言宗と日蓮宗。宗派を越えて、それぞれの声が重なってとても素敵なお経のセッション?を聴かせていただいた。最後は僧侶の修行中のノリちゃんやユウキ君と大橋住職で光明真言を唱和。私も好きなご真言なので一緒に声を出して唱えていたら、この場で皆さんと集うことのできるご縁のありがたさがひしひしと伝わってきた。
言霊の力で古民家がますます浄化され、素晴らしい場所になっていく・・・瞑想会は私にとっても、ありがたい場なのだなと改めて思った。
*12月の瞑想会は17日火曜日です。年内最後なので一品持ち寄りで忘年会を行います。歌ったり食べたり飲んだり・・・瞑想会の後は楽しい時間をご一緒しましょう!初めての方もぜひどうぞ!
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