晩秋の日光へ
朝晩はめっきり冷え込むようになり、いよいよ秋も深まってきた。千葉県の紅葉はまだ先だけど、日光は11月3〜4日の連休が紅葉の最後の見頃だと新聞でも紹介されていた。
今年は東照宮にお参りしたかったので、ギリギリになってしまったけれど、紅葉に合わせて日光まで行ってきた。鬼怒川や那須などに下道から行く時、近くをよく通るのだが、東照宮はお参りすると時間がかかるので、いつも素通りしていた。
久しぶりの東照宮は紅葉シーズンだけあって平日と言えどもたくさんの参拝客にあふれていた。家康の墓所となる奥宮への階段は長蛇の列。記憶の中にうっすら残っていた眠り猫や三猿、薬師堂の鳴龍などを見ながら、改めて東照宮には動物たちもたくさん祀られているのだなと思った。江戸時代は庶民が生き生きと過ごし、様々な文化が生まれた平和な時代だったので、そんな時代背景を象徴しているのかもしれない。
秋の日はつるべ落とし。日が落ちるのが早いので、お昼も食べずに日のあるうちにいろは坂を通って中禅寺湖へ。いろは坂はいろはの「い」から最後の「ん」までの48カーブ。曲がる度に表情を変える山の景色が楽しめた。最初はスムーズに走れたけれど、最後はやはり渋滞していた。
随分と葉が落ち丸裸になっていた木もあったけれど、傾いた太陽の光に照らされた山々は色とりどりに美しかった。日光の紅葉は雄大というのではないけれど、とにかく色が多彩で細やかだ。
寒いかと思って上着の他にカシミアの大判ストールを持って行ったけれど、日中はほとんど使わず終い。風もなく穏やかな一日だった。いろは坂を下り、中禅寺湖のほとりに着いた時はちょうど日が落ちかけており、日の名残りが湖面に映ってとてもキレイだった。
最後に立ち寄ったのは華厳の滝。前に来た時は華厳の滝の水量が減って随分寂しい流れになっていたのだが、今年は雨が多いので滝つぼの水量もたっぷり。とても迫力のある美しい華厳の滝を見ることができた。マイナスイオンもたっぷり浴びられた。
やっぱり秋は一番好きな季節だ。大自然の中で様々な表情に変化していく木々の色はとても素敵でいくらレンズを向けても、肉眼で見た以上に美しくは写せない。今年の紅葉、あと何回見に行けるかな。
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