土間の煤(すす)払い
今日は今年最後の営業日。年末の恒例行事?である土間のすす払いをした。でも大掃除の日を別の日に設けるのではなく、営業時間内の午前中にやってしまおうという強行軍。今日は星庵さんとセンちゃんの3人体制。定食の支度ができるまでセンちゃんには土間の椅子やテーブルを全て外に出してもらった。
そして定食の支度ができたら、私も着替えて土間へ。脚立を2台並べて、梁の上に渡してあるスダレを外し、外用の箒で梁の煤払いと蜘蛛の巣掃除をした。始める前は「え〜ここに本当に上るの?大変じゃない〜?」と恐れおののいた?センちゃん。何とか簡単にハタキをかけるだけで終わらせようとゴネて?いる。それを尻目に私はさっさと脚立に上っていくので、仕方なくセンちゃんも脚立に乗って煤払い。あっという間に土間は上から落ちてきた煤やゴミでいっぱいになってしまった。
その後、雑巾で梁を拭いたが、またそこで「拭いてもキリがないから、拭かなくてもいいんじゃない?」なんて抵抗を?する。とにかく梁には長年の煤がしみ込んでいるので、拭いても拭いても雑巾は真っ黒。確かにやってもやらなくても同じ?かもしれないが、一年に一度のことなので、少しでもキレイにしたいと思い、絞ったボロ切れを拭いたらその場で捨てながらせっせと拭き掃除。
古民家の改修の時、一番最初にやった仕事がこの梁のすす払いだった。手伝ってくれた友達はマスクをしても鼻の穴まで真っ黒になって、集まった煤がバケツに溜まっていくほどだった。あの時は本当に拭いても拭いてもボロ布が今より真っ黒でキリがなかった。だから今日なんて当時に比べたらずっとキレイ?だ。
営業時間中だったので、座敷の上がりかまちの部分だけ片付けて、いらしたお客様は奥座敷にお通しした。「今日はお店やっているんですか?」と言いながら入って来て下さった方もいらした。
でも二人がかりでやった甲斐があって、椅子やテーブルを元に戻した土間は見違えるほど?キレイになった(・・・とは言いがたいかな?)。
センちゃんも文句を言いながらもがんばってくれて、「ああキレイになってよかったねえ〜」と最後は上機嫌。
全部のモノをどかして掃き出し、梁の煤を払い、一つ一つを丁寧に拭いて元に戻したら何となく土間の気配が変わった。やっぱり掃除をすると場所が清められて気の流れが変わるのだろう。
勢いづいて脚立の上り下りに精を出したけれど、終わってからは二人とも「あ〜疲れたねえ〜」と椅子に座り込んでしまった。
店が終わってからは星庵さんが打ってくれた蕎麦を一緒に食べ、できたての干し柿と、私の煮たあんこのお汁粉で慰労会。年内最後の営業日にふさわしく静かで楽しく美味しい締めだった。
2013年、たくさんの方のご来店ありがとうございました。年内の営業は今日で終わらせていただきます。2014年は1月10日(金)からです。
なお10日は枇杷温灸の施療もありますので(9時半・11時・1時半・3時=予約制)ご希望の方はどうぞご予約下さい。
一年間お世話になりました。よいお年をお迎え下さい。ありがとうございました。
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