プラム・ヴィレッジからのお客様
ダライ・ラマと並ぶ精神的な指導者、「歩く瞑想」なども実践しているティク・ナット・ハンが設立したフランスのプラム・ヴィレッジからブラザー(僧侶)たちが来日し、富士山麓や都内でブッダの教えをベースにした法話と瞑想のリトリートが行われていた。
瞑想しながらティ・クナット・ハンの教えを学び、実践していくリトリートの全てのプログラムが終了し、明日、帰国するのだが、最後の夜に風楽に食事に来て下さった。
ティ・クナット・ハンはキング牧師の推薦でノーベル平和賞の候補になったこともある世界的にも著名な僧侶。平和、人権運動などにも深く関わり、私もいくつか著作を読み、その思想に多いに感銘を受けた。来年、ティ・クナット・ハンが来日するのでその前段階として、今回は同じプログラムでティ・クナット・ハンの教えを受け継ぐブラザーたちがリトリートを実践することになったそうだ。
折しもGWの真っ最中、リトリートには参加できなかったけれど、風楽にお食事に来て下さることになったので、心を込めてブラザーたちにお料理をお出しすることにした。
ブラザーたちがいらっしゃるので、これからお寺の大黒さんを目指すみぽりんにお手伝いをお願いした。
一行は風楽に到着されてもすぐに古民家にお入りにならず、お庭で月を見たり写真を撮ったりしてくつろがれていた。そのお姿を遠くから見せていただきながら、何と佇まいの美しい方達だろうと思った。
そしてブラザーファプカムさんの優しい笑顔と柔和なエネルギーに驚いた。何の色彩も持たない透明ですーっとした存在感。そばにいるだけで人の心がふわーっと軽くなるような包み込むようなエネルギーだった。
そんなプラム・ビレッジの方たちを古民家にお迎えすることができてとても嬉しい。何かをすっかりと通り抜け、素のままの状態で今ここにいる・・・そのあまりにも自然体なお姿が忘れられない。
ティ・クナット・ハンの教えが確実に受け継がれているのだなと思った。精神のありようは体の立ち居振る舞いや表情にも自ずと表れていくようだ。
今、手元にあるティ・クナット・ハンの新刊「リトリート〜ブッダの瞑想の実践」(野草社)をゆっくり読んでいこうと思う。
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