平和を考える集い
終戦記念日の夜、 green birds cafe主催の恒例イベントとして古民家で戦争体験者のお話を聞く「平和を考える集い」を行った。
今回の語りべの方は成田市内に住んでいらっしゃる84歳の女性Tさん。Tさんは15歳の時、東京大空襲を経験された。赤ちゃんの妹を背負い、両手に幼い妹たちの手を引きながら、命からがら逃げてきた経験をされた。
はぐれたお父様を何とか見つけようと姉妹一緒に「夕焼け小焼け」の歌を歌いながら焼け野原を彷徨った末、その歌声を聞いたお父様が「あの声は娘たちだ」とわかって再会できたそうだ。
泣いたことのない厳しいお父様のおいおいと泣き崩れる姿をその時、初めて見たとか。
もう細かい固有名詞や地名は忘れてしまったと言いながらも、とても鮮明なご記憶を持っていらっしゃり、あんな経験は二度としたくない、戦争を決して起こしてはいけない・・・と強く語って下さった。
今回は全員で13人というこじんまりとした集まりだったので、終了後、Tさんを囲んでご用意したすいとんを食べながら、自己紹介を兼ねて、参加者一人一人の感想を話していただいた。
Tさんは成田市政にも積極的に関わり、駅前再開発や病院の設置など、成田市に向けて要望をお伝えしているそうだ。80歳を過ぎて一人暮らしになっても、自分の住む地域をよりよいものにしていこうとする姿勢を持っていらっしゃり、たくさんの刺激をいただいた。
知らず知らずのうちに戦争のできる国に向けて仕組まれていくようで、ここ数年の日本はとても不穏な時代を迎えているが、私たち市民が一人一人平和を守るという意識を持つと同時に、声を上げていかなければと改めて思った。
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