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January 28, 2015

聖者たちの食卓

話題の映画、「聖者たちの食卓」カレー付き上映会はいよいよ今週末31日土曜日の6時からです。
映画の後、カレーが食べたくなったという観客の声を受けて、配給会社が「聖者たちの食卓 全国カレーキャラバン」を企画してくれました。
これは映画とカレーをきっかけに交流が生まれる「カレーニケーション」??を全国に展開するのがねらいだとか。
インドの北西部にあるシク教総本山黄金寺院では毎日10万食のカレーを作り、巡礼者や旅行者のために無料で提供されているそうです。
宗教、カースト、国籍、思想信条全てを越えて、10万人に食事をふるまうなんて想像もつきせんが、その舞台裏は65分のドキュメンタリー作品でどうぞ!
映画の後は、風楽特製のベジカレーを一緒に食べながら、食や農についてみなさんとお話しできたらと思っています。
今回は映画会にも参加してくれる新規就農の郷くん夫妻の無農薬野菜をたっぷり使ってカレーを作りますのでどうぞお楽しみに。


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January 26, 2015

千年の一滴 だし しょうゆ

今日は映画day。
久しぶりに都内の映画館をハシゴした。
1本目はアップルリンクで限定上映中の「イザイホウ」。
私の大好きな沖縄の南東にある久高島。130世帯ほどが住む小さな島だが、未だに土地は「神さまのもの」なので、個人所有ではなく地割生で平等に分け合い、男は漁業、女は農業を中心に暮らしている。
琉球国を作った女神アマミキヨが降り立った神の島と言われ、島にはたくさんの御嶽がある。世界遺産の斎場御嶽の岩間からは海をはさんで久高島が見える。私は沖縄が大好きで何度も行っているけれど、久高はその中でも一番素朴で一番土着的な匂いの残る特別な島だ。
12年に一度、島の女が神(ノロ)になる神事がイザイホウ。78年以来、ノロになる資格を持つ該当者がいないためこの祭りは行われていないが、66年に行われたイザイホウの様子を映した貴重な白黒フィルムだ。なかなか上映されないマイナーな作品なので、見る機会がなかったが、ずっと見たいと思っていた。
白装束に身を包み、全島あげて一ヶ月近く神に祈りを捧げていく。今の時代にこんな世界があるのかと驚く。
海に出たら無事に生きて帰れる保障はない。そんな男たちをひたすら待ち祈る女たち。およそ今の文明とは懸け離れた感覚なのかもしれないが、私はその姿にとても惹かれてしまう。大自然の力に畏怖を抱けば抱くほど、人は大いなるものに祈りを捧げたいと思う。原始的な人間の生き方を思い出させてくれる作品だった。
2本目はポレポレ東中野で上映中の「千年の一滴 だし しょうゆ」。
本当に美しい作品だった。和食に欠かせない出汁。そして醤油、みりん、酒、味噌。四季のあるこの国の自然の中で培われてきた食文化。その旨味が作られていく背景をゆったりと自然の風景と共に探っていく作品だった。鰹節の香りや湯気がスクリーンから出てきそう。映像を見ながら、和食は世界に誇れる日本の文化だとしみじみ思った。寺田本家の酒造りも本編の中で紹介されていて嬉しくなった。
チラシに掲載されている辻調理師専門学校長辻芳樹さんの言葉がこの作品をとてもよく表現している。
「もしこの列島の食の伝統が失われたならば、日本人としてのアイデンティティさえも手放すことになるかもしれない。真に伝統を守ることの意味を我々に考えさせる強くて美しい作品です」。
ロードショーが終わった後、自主上映が可能ならばぜひ風楽でも上映会を行いたい。

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January 22, 2015

フォン・デグォンさんの「Life is Peace」上映会&トーク会

韓国の「生命平和運動」活動家のファン・デグォン(黄大権)さんをナマケモノ倶楽部辻信一さんがインタビューしたドキュメンタリー映画「Life is Peace」の上映会とファンさんのトーク&交流会に参加してきました。
ファンさんは留学先のアメリカから帰国したその日にスパイ容疑に仕立て上げられ拘束。無期懲役の判決を受け特赦によって釈放されるまで13年間牢獄生活を送らされました。
拷問を受け、神さえ信じられないと思った時、小さな雑草を見つけ、そこから生きる希望を見出していきます。
足元に生えていた小さな花や雑草をスケッチした手紙を獄中から妹に送り、後にそれは「野草手紙」として出版され韓国のベストセラーになったそうです。
釈放後、アムネスティの招きでヨーロッパに渡り、農業生態学を学び、現在は執筆活動をしながら自給自足のコミュニティ「生命平和マウル」を韓国の山奥に建設し、エコロジーや平和運動を展開されています。
無実の罪を着せられて絶望のどん底にあっても、相手を恨むことなく、瞑想と祈りと共に生き、マイナスのエネルギーをプラスに変えていこうというファンさんの生き方にとても共感し、いろいろなことを考えさせられました。
ファンさんの瞳は悲しみに憂いているようにも見えるけれど、そこには、はかりしれない優しさがあると感じました。
生と死の淵を彷徨い続け、この世の地獄を見てきたにもかかわらず「いのちの本質は平和である」と言えるつよさはどこからくるのでしょうか。
とてもいい作品だったので、いつか辻さんやファンさんを古民家にお招きして、「Life is Peace」の上映会をし、みなさんと一緒に命や平和、自然について考えていけたらと思っています。
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January 16, 2015

今年最初の料理教室

今日は今年最初の料理教室。
昨夜の大雨の後、雪になるかと心配でしたが、今日はぽかぽかのよいお天気になりほっとしました。
お正月の後なので、食べすぎた胃腸のために体に優しい発酵食を中心にメニューを考えました。
テンペの梅肉春巻き、レンコンと大豆たんぱくの麻婆豆腐(甘酒ピリ辛味噌味)、根菜と酒粕のスープ、甘酒マクロパウンド。
甘酒や酒粕、テンペなど、どのメニューにも発酵食材を取り入れたのでお腹もぽっかぽか・・・。
今年も毎月第三金曜日の3時から玄米菜食料理教室を古民家で行います。初めての方でも一回だけのご参加でもOK。
料理教室というよりも皆さんでワイワイ言いながら作って美味しくいただくご飯の会?!という感じのアットホームな集まりですのでよろしければご参加くださいね!

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January 11, 2015

初めてのブックトークの会

初めてのブックトークの夜。
最初だから少ないかなと思っていたのですが、15人プラス子供たちの参加となり、とてもにぎやかな会になりました。
持ち寄りご飯も美味しかったし、持ち時間一人5分(+質疑応答)のブックトークにも聞き入ってしまいました。
どんなふうな流れになるのか全く予想もつかなかったけれど、さおりんの名司会(迷司会?)により、楽しく進行していきました。
まだまだ知らない本があるんだなあと思いながら、本好きがここにもいた!読みたい本がまた見つかった!という発見がいっぱい。
最年少参加は11歳の少年ロクの「ピトゥスの動物園」。
制限時間ぴったりで作者の背景まで語る大人顔負けの少年のブックトークに思わずみんなで拍手。
のちほど取り上げられた本をリストアップしますね!
次回は2月14日(土)に開催します。
「愛と冒険」をテーマにした本を持ち寄ろうということに。
(テーマにあった本が見つからなかったらそれ以外の本でもOK)。
本好きな方、ぜひどうぞ!

*今回のトークで紹介された本のリストです。
『ピトュスの動物園(サバスティア・スリバス;著、あすなろ書房)』- 渡邊禄
『水は答えを知っている(江本勝;著、サンマーク出版)』- 湯山花子
『宇宙の根っこにつながる生き方(天外伺朗;著、サンマーク出版)』- ひろこ
『夢の修行(ナムカイ・ノルブ;著、法蔵館)』- 大橋照賢
『風雪のビヴァーク(松濤明;著、ヤマケイ文庫)』- 横山春菜
『ヒトに問う(倉本聰;著、双葉社)』- 丸山千賀士
『覚悟の力(宮本祖豊;著、致知出版社)』- 丸山千賀士 
『死に支度(瀬戸内寂聴;著、講談社)』- 丸山千賀士
『ごめんなさいといえる(三浦綾子;著、小学館)』- 丸山千賀士
『モッキンポット師ふたたび(井上ひさし;著、講談社文庫)』- 長谷川浩章
『花まんま(朱川湊人;著、文春文庫)』- めぐみ
『だいじなだいじな…(清水のりえ;文、ひさかたチャイルド)』- 冨永道子
『いのちをいただく(内田美智子;著、講談社)』- 川端[荒木]えい子
『かみさまからのおくりもの(みちこ)』- 小林佳織
『エンジェル・ハート(北条司;作、ジェノンコミックス)』- ジェン
『イニュニック(星野道夫;著、新潮文庫)』- トシ
『いつか猫になる日まで(新井素子;著、集英社)』- さおりん

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January 02, 2015

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます。
今年は年末年始のお休みが曜日の関係でかなり長いので、いつになく少しはのんびりできそうなお正月です。
年賀状を書く習慣をやめてしまったので、遅ればせながらこの場を借りて新年のご挨拶とさせていただきます。
皆さまの一年が健康に恵まれ楽しく実り豊かなものになりますように!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

写真は10年前に行ったマダガスカルで出会ったバオバブの木。
この木のように自由でしなやかに、そしてたくましく天に向かって伸びていく一本の木でありたいと願っています。

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