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February 01, 2016

佐藤初女さんありがとうございます

とても悲しいニュースが入りました。
私が心から敬愛し、そのお姿を通して食の仕事の素晴らしさを教えていただいた佐藤初女さんが94歳でお亡くなりになりました。
70歳を過ぎてから岩木山麓に「森のイスキア」を開きました。悩みを抱えて訪れる人たちを手作りのお食事でもてなし食卓を囲みながらゆっくりお話をする・・・その温かさと優しさに触れ、死にたいと思っていた人がどれほど救われていったことか・・・。
イスキアの存在を映画「地球交響曲」で知って以来、初女さんの講演を聞きに行ったり著作を読ませていただいたりして、いつか初女さんに店に来ていただきたいとお手紙を書きました。
「必ず伺いますから待っていてくださいね」とお返事をいただき待つこと数年。
2007年の秋、ようやく風楽(まだ移転する前で宗吾霊堂前にお店があった頃です)に初女さんをお迎えすることができました。
今からもう10年近く前のことになります。
成田で一泊されたので、前日の夜はスタッフを交えて内輪の交流会を開催し、講演の後には特別におむすびも握って下さいました。
立ち見の方もいらっしゃるほど人数が多かったので、できあがったおむすびは1個を3人で分けて皆さんに召し上がっていただきました。
本当にお米が一粒一粒ふっくらとしていて優しい想いが伝わってくる美味しい(と表現するにはあまりにも言葉が足りないのですが)おむすびでした。
一つ一つの動作をとても丁寧に想いを込めてゆっくり行う初女さん。
ごくごく当たり前の普通のことをとても大切に心を込めて・・・。
ちょっと前に田口ランディが初女さんとの交流について書いた「いのちのエール」を読んだばかり。
改めて初女さんの言葉を思い出し、ランディさんの書かれている文章一つ一つを頷きながら読みました。
そして食べものを通してもっともっと根源的なところに向き合える人になりたいと思いました。
敬虔なクリスチャンでもある初女さん。
映画に出演されてからは忙しくなり教会にはあまり通うことができなかったそうです。
でもイスキアで活動していることそのものが祈り、もっと言うならば生きていることそのものが祈りなのだと話されていました。
食べものは人に生きる力を与えてくれます。
心を込めて作られたものには愛があり、それは人の気持ちを優しくしてほぐしてくれます。
そんな食の仕事に携わることができ、ああなんて私は幸せなんだろうといつも思っています。
とてもとても近づくことはできませんが、私も初女さんの想いをきちんと受け留め、それを受け継ぎ、人の心に愛を届けられる人になりたいと思いました。
ようやくお役目を終え、神さまの元に旅たつことができた初女さん。
長い間、本当にありがとうございました。
*画質が悪いのですが懐かしい写真を引っ張り出してきました。
前の店のスタッフと初女さんを囲んで。
そして店の講演会でおむすびを作ってくださった初女さんです。

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